恋せぬふたり

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  • NHK出版 (2022年4月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784140057230

作品紹介・あらすじ

この社会に生きる全ての人々がきっと笑顔になれる、唯一無二の“ラブでない”コメディ

「恋愛や性的な話を振られてもよくわからない。でも愛想笑いをしていれば大丈夫……」
咲子は、そんなもやもやとした気持ちを家族や友人、同僚に理解されないまま、恋愛や結婚を促され続け、居心地の悪さを感じていた。そんなある日、「アセクシュアル・アロマンティック」というセクシュアリティを自認する男性・高橋と出会い、驚くと同時にどこか救われた気持ちになる。
誰にも恋愛感情を抱かず、性的にも惹かれないふたりが、自分たちなりの生き方を模索すべく始めた共同生活は、家族、同僚、元彼、ご近所と周囲に波紋をひろげていく。その生活の先にある、それぞれの「幸せ」のあり方とは!?

NHKで話題沸騰のドラマ「恋せぬふたり」の小説版!
ドラマの脚本を手がける作家・吉田恵里香による完全書き下ろし!

《ドラマ情報》
NHK総合:2022年1月10日~3月14日 <全8回>
【出演】
岸井ゆきの 高橋一生/濱正悟 小島藤子 菊池亜希子 北香那 アベラヒデノブ 西田尚美 小市慢太郎
【作】
吉田恵里香

みんなの感想まとめ

テーマは、アロマンティック・アセクシュアルの2人が共同生活を通じて自分たちなりの幸せを見つける過程です。作品は、性的マイノリティを扱いながらも軽快でわかりやすく、登場人物たちのキャラクターが魅力的で読...

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    アロマンティックアセクシャルの2人が家族(仮)になるお話。性的マイノリティのお話ってどこか深刻になりがちだけど、わかりやすくかつ軽快で、登場人物のキャラも良くすいすい読めた。
    今後の2人を想像しても楽しい1冊。

  • NHKで放送されてた時に、すごく楽しみに見ていた作品。この作品のお陰で、以前ちょっと苦手だった高橋一生さんがあっという間に推しになってしまった(//∇//)

    この話は「アロマンティック・アセクシュアル」というテーマを基に進んでいく。

    『 普通 という言葉の暴力性に気づいているのだろうか』
    このようなセリフが頻繁に出てくるのにも関わらず、なぜか共同生活は羨ましいぐらい楽しげ。

    素の自分をさらけ出すというのはとても勇気がいる。どう思われるだろうとか、この後関係性が変わっちゃうのかな...とか色々考えてしまう。
    個々に自分の積み重ねてきた価値観「普通」というのがあるが為に、お互いその発言を受け入れられず混乱する。これは仕方がない。でもそれを時間がかかってでも理解して寄り添ってくれる「味方」の存在が出来れば、恐れていた世界にもどんどん力強く入っていける。新しい世界が見れる。新しい自分も発見出来る。

    自分自身を大切にするためにも、自分はこんな人だ!と言うのも大事。
    でも実は、その後の周りの人の理解というものが、本当は一番大事じゃないのかな。

    自分の普通が他人の普通ではない。
    自分の固定観念に縛られない人になりたい。

  • NHKでドラマ化された『恋せぬふたり』の小説版。著者の吉田恵里香さんはあの『虎に翼』の脚本も手掛けており、面白い作品を量産していてすごい。
    私はドラマは観ていなかったので、本書でストーリーを初めて知った。「多様性」が前面に押し出されている作品はもういいかな…と最初読むのを少し躊躇したが、本書は爽やかで純粋にストーリーが面白く、日常生活を描く作品も好きなので読んで良かった。同居を始めた2人の普段の生活で出てくる料理の数々や、大晦日の様子、力を抜いて2人の幸せを追求していく姿勢などがとても良いと思った。主人公の家族との関係の変化も素敵だった。

  • アロマンティック・アセクシュアル。この言葉の意味を知っているひとは、日本ではどれくらいいるのでしょうか。私はつい最近、現在放送しているドラマにてこの言葉を知りました。

    マイノリティの話なので、暗い展開も覚悟しながら読みましたが、そんなことはなかったです。咲子さんの少しズレているけれど、まっすぐに他者を思う、そんなキャラクターがよかったです。

    咲子さんや高橋さんの悩みは、たしかにマイノリティの部分ではあるのですが、なんだか共感できてしまいます。他者の「普通」を押し付けられて、愛想笑いをしたり、ムッとすることって誰にでもありますよね。

    最近はドラマでも小説でも、こんな終わり方が多いなあと思うような終わり方でした。現実世界でも、こうなっていくのでしょうか。みんな、こんなに自立しているのかな。。

  • アロマアセクという言葉を初めて知った。恋愛至上主義にはうんざりというか、ただいいお友達でたいだけなのに何故か恋愛方面にいって縁が切れる事や咲子ちゃんの様に拗れてしまう事がよくあったのでものすごく共感した。高橋さんと咲子ちゃんがとっても羨ましい。『私の人生に何か言っていいのは私だけ。私の幸せを決めるのは、私だけ』

  • ドラマを小説にしたようだが、ドラマを見逃したのが勿体ないと思うくらい面白かった。アロマンティックアセクシュアルという言葉も初めて知った。人の気持ちを察すれないヤツだと思われるし、人の道を外れてるかのように親に思われるのも辛い。恋愛では無くても誰かを大切に想える。この2人は、カズ君が居たことで変化したのも良かった。セクシャルな面で、自分の当たり前に人を当てはめるのはダメだなぁと思った。

  • 自分の親世代にはなかなか理解してもらえない?という内容だと感じた。今でこそ理解し、尊重してもらえるであろうストーリーだけど、少なくとも90年代では理解し難い(理解しようともしない)風潮が残っていたし、自分もそうでした。

  • 「いると思いますよ」
    「え?」
    「恋しない人間」
    (16ページ)

    オトコとオンナとくれば、「恋」物語。
    そんな刷り込みのなかで、だいたいの人が生きてきたのではないでしょうか。
    物語として「恋する人間」ばかりを見てきたので、「恋すること」が「スタンダード」だと思い込み、「恋しない人間」というか、「他者に恋愛感情を抱かない」(アロマンティック)や「他者に性的に惹かれない」(アセクシャル)な人がいることを、考えたことがありませんでした。
    だから、アロマンティックやアセクシャルという指向の人が「いる」ということ、そうした指向を持つがゆえの本人のしんどさ、周りとのズレを教えてくれたこの「恋せぬふたり」は、ハッとさせられる物語でした。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    恋とか愛とか、そういう感情が今ひとつピンとこない主人公の咲子。
    咲子は母親たちの押し付けてくる結婚し子育てするのがオンナの幸せという価値観にも、悶々としていた。

    スーパーまるまるの営業戦略課で働く咲子はある日、後輩が企画したキャンペーン「恋する肉じゃが」の視察のため、スーパーまるまる店舗へと赴く。
    そこで出会った店員・高橋から、「恋しない人間もいる」と言われ、驚く咲子だったが…

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    著者の吉田恵里香さんは「脚本家」と紹介されていたので、脚本家の方の初小説??とおもいましたが逆で、ドラマ化した作品を脚本家自ら小説にした本のようです。
    ドラマの主人公・咲子は岸井ゆきのさん、スーパーの店員・高橋さんは高橋一生さん…て、めちゃくちゃイメージ通りの配役!!
    しかしドラマは、2022年はじめに放送済みでした…(泣)
    求ム、再放送!(NHK総合)

    →【2022/10/19追記】
    なんと!TwitterのNHKドラマ公式さんより
    【ドラマ再放送のお知らせ】が!!!

    よるドラ【#恋せぬふたり】 全8話

    11/4(金)総合 午前1:20(木曜深夜)
    11/5(土)総合 午前0:25(金曜深夜)
    だそうです!!!!
    なんてタイムリー!!!


    小説版の咲子は、アロマンティック・アセクシュアルに加え、ちょっと率直すぎるところがあり、読んでいるとその言動に正直イラッとするときも…
    でも岸井ゆきのさんなら、そんな咲子のイラッとするところも、うまい塩梅に演じてくれそうだなあ…とおもいました。

  • 聞いた事はあるけどこの本で少し理解できた【アロマンティック・アセクシャル】。恋愛感情が無く性的にも惹かれない。
    そんな二人が出会い家族(仮)としての同居を始める。ラブではないコメディー。
    繊細で生きづらかったけどこの二人ならきっと大丈夫。

  • 先週ドラマの再放送前半があったので。
    今週末も後半の再放送。

    はつらつとした人とおとなしめの人、周囲からあーだこーだ言われながらも、恋愛感情抜きで『家族(仮)』の生活を送る2人。

    "こういう風に生きていくのが幸せ"というものはないと再確認した。
    でも自分らしく生きるって難しいよな。人に合わせてる方が楽だから。その意味で、2人で協力しながら生きていける関係性はいいなと思った。
    どういう人であっても精神的な繋がり、心理的安全区域になる人・場所を見つけて(あるいは築いて)いけたらいいな。

  • 不勉強のため、初めてアロマアセクという言葉を知りました。
    主人公をとりまく人ほど、露骨に決めつけたり考えを押し付けたりはしていないつもりでしたが、知らずに無神経なことを言うことはあったかもしれないと反省しました。
    テーマは重いけれども、話し自体はさらりと書かれていてあっという間に読めました。

  • この本を読んで、アロマンティック•アセクシャルという恋愛的思考があるということを初めて知った。
    SNSが発達して自分の悩みを世間に打ち明けることができ、人々が生きやすい世の中になるのはすごくいいことだ!!
    (まあ、その反面デメリットもあるけど)

    多種多様な人がいることで、仕事を含め生活していく中でも、色々な見方ができるから、もっと、視野を広げられたらなとおもう。

  • 自分の生き方に、自分自身がウソをつかずに生きようとする。登場人物それぞれのそういう姿がいいなと思った。

  •  “恋愛”を前提としたコミュニケーションになじめず日々暮らしている咲子(岸井ゆきの)。
    会社の後輩が企画した“恋する○○”キャンペーン商品を見にスーパーへ訪れた際、店員の高橋(高橋一生)から「恋しない人間もいる」と言われ、ハッとする。
    咲子は結婚を急かす母さくら(西田尚美)のいる居づらい実家を出て親友千鶴(小島藤子)とのルームシェアを計画するが、千鶴が元カレとヨリを戻したことでドタキャン。
    心が折れそうになった咲子は、ネットで「アロマンティック・アセクシュアル」という言葉と出会う。
    恋愛感情を理解出来ないアロマンティック・アセクシュアルの男女の共同生活の中で、咲子の家族や元カレのような男友達などとの摩擦や咲子に自分の気持ちを隠していた咲子の親友の千鶴との和解などを経験する中で、「自分たちが居心地いい決めつけ過ぎない幸せ」を模索するヒューマンストーリーが、アロマンティック・アセクシュアルの葛藤だけでなく幅広くテーマを掘り上げていて、岸井ゆきのや高橋一生などのリアルな演技もあり、「恋愛至上主義」に縛られている男女にこそ見て欲しい男女を主人公にしたドラマに新風を吹き込んだユニークなヒューマンストーリードラマで小説。
    「私の人生に何か言っていいのは、私だけ」

  • 同名ドラマの小説版。
    ドラマ、見たかったんだけど録画失敗しちゃったの…。
    小説版を読んで、やっぱり見たかったなぁと改めて。
    恋しない人もいる、人と人とが結びつくのは恋愛や血の繋がりだけじゃない。
    ちょっと偶然が重なり過ぎるなとは思うのだけど、映像だと気にならないのかも。
    日常の描き方が生き生きしていて、二人の選択も良かった。

  • たくさんの人に知ってほしい。
    これは小説のなかだけの話しじゃないことを。

    「いると思いますよ 恋しない人間」

  • あーーーーーーめちゃくちゃ良かった!!!!
    この1年読んだ現代小説の中で1番!!!!

    いろんなことがきっかけでアロマアセクという言葉を知って。LGBTQ+関連の本読んだり性自認、性的指向については色々調べていたけど、「恋愛感情がない、性的欲求がない」ってところはすっぽり抜けていたわけで。見てきたことしてきたことが全てじゃないと改めて思い直したところで読んだこの話。

    誰かのベストは私にとってそうじゃなかったりするし、本当に色んな人がいて色んな人が色んなことを思いながら、色んなことを大事にしたり諦めたりしながら日々を生きてるんだなと思う。。。
    私はデミアロマデミアセクなのかな、、私自身が何なのかまだ私もよくわかってないけど、この話みたいにその時その時のベストをひとりでも誰かとでも目指して生きていきたいな〜

  • アセクシャルとかアロマンティックとか関係なく主人公の距離なしぶりと無神経ぶりが怖いよー!
    仕事上のつきあいの人にブログ特定されるのも怖いし、性指向が同じというだけで個人的なつきあいはゼロなのに結婚持ちかけられるのも怖いし、センシティブな部分を分かち合おうとしたアンケートを職場に持ち込んでまんまと元カレに見られてるのも無神経だし、咲子が生きづらいのアセクシャルとかアロマンティックとかのせいじゃなくない!? 普通に咲子が無神経だからだよ…

  • 恋愛できない性癖の男女2人が家族(仮)として同居を始める。
    個人的にカズくんのキャラが楽しく、期待値をどんどん超えてきて好きだった。
    ドライな高橋とカズくんのやりとりが楽しい。
    登場人物皆が前向きで結末も意外で楽しく読めた。

  • NHKドラマで見て本も読んでみたいと思い、読んでみた本です。

    ドラマはなかなか忠実に本を現してました。
    特に高橋一生さん演じた高橋羽は、すごくイメージ通り。

    いろいろなセクシュアリティがあるのだな、と。
    アロマンティック、アセクシュアルと言う言葉もはじめて知りました。とっつきやすく知る事ができたという意味で有意義な1冊でしたが、ストーリーも爽快でした。

    誰ひとり悪人が居なくて、登場人物みんながいい人です。
    そして、それぞれの幸せのかたちを探してる‥読後感良かったです。

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著者プロフィール

脚本家・小説家。1987年生まれ。神奈川県出身。主な脚本執筆作に2024年度前期連続テレビ小説『虎に翼』、映画『ヒロイン失格』、ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』『君の花になる』などテレビドラマから映画アニメまで数々の作品の脚本を手がける。ドラマ『恋せぬふたり』で第40回向田邦子賞・第77回文化庁芸術祭優秀賞を受賞。アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』で第9回ANIME TRENDING AWARDS最優秀脚色賞を受賞。執筆した小説に『恋せぬふたり』(集英社)、『にじゅうよんのひとみ』(キノブックス)など。

「2025年 『“女は自衛しろ”というならば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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