クリプキ ことばは意味をもてるか (シリーズ・哲学のエッセンス)

  • 日本放送出版協会 (2004年7月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784140093108

みんなの感想まとめ

深い哲学的議論を通じて「意味とは何か?」を探求する本書は、クリプキの言語哲学のエッセンスを凝縮しています。特に「クワス算」による足し算への反証や、社会的観測に基づく意味の考察は、読者に新たな視点を提供...

感想・レビュー・書評

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  • クリプキの『ヴィトゲンシュタインのパラドックス』という著作を題材に、懐疑論と懐疑的解決のエッセンスを簡潔にまとめられている。

    有名な「クワス算」による足し算への反証。思弁的な議論が展開されていき頭がふわふわしながら、何とか食らいついていきました。言葉は意味を持つとはどういうことか?に対する、個人ではなく他人を含めた社会通俗的に観測されることとしする、意味することの事実有無は関係ないという展開にしびれます。

    これはクリプキの業績の一端にすぎないという。『名指しと必然性』の議論が1番有名なようで、さらに追っかけていこうと思うのでした。

  • トコトンまで懐疑すること。
    うまく自分が接続できないとヘリクツばかりこねる本に見えてくるだろう。

    結局、局所的真理を信仰して生きてるぼくたち。
    そしてその局所性は案外近くに限界があった。


  • ヴァレラがあまりにも進まないので薄いのでも読んでエンジンを
    かけ直そうと読んでみました。相変わらず借り物です。
    同じシリーズのデイヴィッドソンの時よりはさくさく読めた感が
    するので、この方の他のも読みやすいかなと思いました。
    (言語哲学大全とか)

    ちょうど「意味って何?」と思っていたところなので
    非常に面白かったです。持ってる「名指しと必然性」も読んでみよう。
    そして「投影主義」という考え方がとても興味深いです。
    確かにこれとこれに因果関係が認められることは、その物にとっては
    知ったこっちゃないだろうなと。
    これは他のあらゆる現象についても言えることですね・・。

    そして「他人が自分の言葉に意味を与える」という言葉
    (これは多分著者の方の言葉だと思うのですが)が気に入ってます。
    どんどん話していかなきゃ!という気になります。
    もちろんそういう意味(!)ではないですが、そう解釈することにします。


  • 『言語哲学大全』の飯田隆氏による、クリプキ本。このシリーズはいろいろ不満がある人が多いようだけれど、この『クリプキ』も、できればクリプキ自身の著書『ウィトゲンシュタインのパラドクス』を続けて読むことを勧めたい。

  • 手強い懐疑により、言葉が空洞化していく。ラディカルさは手法として用いて、パラダイムシフトを促す結論を出す限り有効でないだろうか。その意味で、ラディカルな懐疑が続いた割に、結論が模糊としていたので、本書を読むのは知的につらかった。

    アマゾンのレビュアーである「お気に召すまま」さん曰く:
    クリプキは、このようなラディカルな懐疑論に対して、ほぼヒュームと同じ「懐疑的解決」をもって答える。それは、言明の真理条件ではなく正当化条件(P86)で満足し、「言葉が意味をもつのは、論理的には偶然の事実」(P91)、すなわち「共同体における一致」(P107)だと割り切ることである。だが、これは問題の解決なのか?」

  • 図書館で借りた

  • [ 内容 ]
    「68+57=5」は間違っていない。
    「+」という記号が「プラス」という概念を表すことの根拠は何か?
    現代の言語哲学をリードするクリプキとともに、ことばや記号に内在するパラドクスを解きほぐす。

    [ 目次 ]
    第1章 グルー(ひとがふだんしている推論の多くは帰納法である;「グルー」が登場する ほか)
    第2章 クワス算(「68+57」の正しい答えは「5」である!;同じ話を「グルー」について繰り返してみる ほか)
    第3章 懐疑的解決(実際のところ、どれだけ困ったことになっているのだろうか;意味について語ることをやめようという人もいる ほか)
    第4章 ウィトゲンシュタイン(懐疑的議論と懐疑的解決はウィトゲンシュタインの議論と解決だとクリプキは言う;私的言語論は懐疑的解決の一部である ほか)

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  • クリプキ入門

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著者プロフィール

飯田 隆(いいだ・たかし):1948年北海道生まれ。主に言語と論理にかかわる問題を扱ってきた哲学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。熊本大学、千葉大学、慶應義塾大学、日本大学で教え、現在は慶應義塾大学名誉教授。著書に『増補改訂版 言語哲学大全』(全4巻、勁草書房)、『新哲学対話』(筑摩書房)、『規則と意味のパラドックス』(ちくま学芸文庫)、『不思議なテレポート・マシーンの話』(ちくまQブックス)、『日本語と論理』(NHK出版新書)、『分析哲学 これからとこれまで』(勁草書房)、『虹と空の存在論』(ぷねうま舎)など、編著に『ウィトゲンシュタイン以後』(東京大学出版会)、『ウィトゲンシュタイン読本』(法政大学出版局)、『哲学の歴史11──論理・数学・言語』(中央公論新社)など多数。

「2026年 『ウィトゲンシュタイン〔増補新版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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