NHKブックス別巻 思想地図 vol.1 特集・日本 (NHKブックス 別巻)
- NHK出版 (2008年4月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140093405
作品紹介・あらすじ
思想はいま、本当に沈滞しているのか?「社会問題」への性急な処方箋でもなく、イージーな「人生論」でもない、思想本来の力とは何か?ゼロ年代の思想を俯瞰し、その限界を突破せよ!来るべき10年代に向けたの羅針盤を作れ!現代日本の課題に真摯に向き合う、若き論客の論文を多数収載。「抽象的思考」の可能性が、いまここに繰り広げられる。
感想・レビュー・書評
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巻頭の共同討議「国家・暴力・ナショナリズム」では、東浩紀、萱野稔人、北田暁大、白井聡、中島岳志の五人が、国家について議論を戦わせています。『一般意志2.0』(講談社文庫)でルソーの読みなおしを通して新たな公共性のありかたを示そうとした東と、『国家とはなにか』(以文社)などの著作で暴力の独占による国家の成立とその維持のありようを論じた萱野に注目して読んだのですが、両者の議論が真っ向からぶつかるような展開にはなっていないのが、すこし残念に感じました。ベンヤミンとデリダの暴力についての見解の相違につながるようなしかたで両者がそれぞれの立場を主張しあうことも可能だったのではないかと思うのですが。
伊藤剛の論文「マンガのグローバリゼーション―日本マンガ「浸透」後の世界」は、『テヅカ・イズ・デッド』(2005年、NTT出版)を補足するような内容で、手塚治虫のマンガのうちに「キャラクターの死」という問題を見いだそうとする大塚英志の解釈を批判するとともに、大塚英志原作・伊藤真美画のマンガ『JAPAN』についても考察をおこなっています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
39565
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思索
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一つの視点として面白く読めた。ただ、ちょっと論点を広げすぎじゃないかな。次回以降にも期待。
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『思想地図vol.1 特集・日本』
【簡易目次】
創刊に寄せて 東浩紀+北田暁大 002
[共同討議]「国家・暴力・ナショナリズム」 東浩紀+北田暁大+白井聡+中島岳志 [006-060]
特集・日本
I. 歴史のなかの「ナショナリズム」
日本右翼再考――その思想と系譜をめぐって/中島岳志 063
日韓のナショナリズムとラディカリズムの交錯――韓国の進歩イデオロギーと日本のアジア観を事例として/高原基彰 087
II. 日本のイマーゴポリティクス
マンガのグローバリゼーション――日本マンガ「浸透」後の世界/伊藤剛 121
データベース、パクリ、初音ミク/増田聡 151
物語の見る夢−華文世界の文化資本/福嶋亮太 177
中国における日本のサブカルチャーとジェンダー――「80後」世代中国人若者の日本観/呉咏梅 211
[鼎談]日本論とナショナリズム/東浩紀+萱野稔人+北田暁大 247
ブックガイド「日本論」/齋藤哲也 285
III. 問題としての日本社会
「まつろわぬもの」としての宗教――現代日本の「宗教」の位相/川瀬貴也 295
<生への配慮が枯渇した社会>/芹沢一也 319
社会的関係と身体的コミュニケーション――朝鮮学校のケンカ文化から/韓東賢 345
IV. 共和主義の再発明
共和制は可能か?/白田秀彰 379
死者への気づき――「ナショナリズムからの逃避」を自覚させるもの/黒宮一太 405
[公募論文]キャラクターが、見ている。――アニメ表現論序説/黒瀬陽平 427
編集後記 464
プロフィール 467 -
地元の図書館で読む。
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知らないという事を知らないといけないなと。
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現状認識に徹した本。
最後の共和制の部分をもう少し広げてもよかったかも。 -
北田先生編。
授業だと、ちょっと間抜けな感じで可愛い先生だということだけメモしておきますか笑