NHKブックス別巻 思想地図 vol.3 特集・アーキテクチャ

制作 : 東 浩紀  北田 暁大 
  • NHK出版
3.62
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本棚登録 : 582
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140093443

作品紹介・あらすじ

「アーキテクチャ」とは何か?建築から社会設計、コンピュータ・システムまで、私たちの「生」をコントロールする、その多様なあり方に迫る。アーキテクチャの権力にどう対峙するべきか?喫緊の課題に挑む論文・討論を多数収載!イデオロギーが失効した時代の批評の新たなる可能性を切り開く、アクチュアルな知の最前線、ここにあり。

感想・レビュー・書評

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  • ずっと積ん読だったけど、ようやく読了。
    感想を書けるほど消化し切れてないけど、面白かった。
    vol.4を読みつつ、ちょっと整理していきたい。

  • 浅田、宮台、宇野、濱野、磯崎、東の討議が読みたくて中古で購入。浅田、宮台の殿上人ぶりと、若手の宇野、濱野の不調和ぶりも痛々しく、MCの東もバランスを取り切れていない。建築家の磯崎新が唯一建築家という独自の立ち位置で存在感を感じた。後半の論文たちはほぼ読んでいない。

    アーキテクチャという概念が建築や都市構造から、ネット空間を含めたものに拡張されて行っている現代。今考えると落合陽一のデジタルネイチャーにと地続きの概念だと思う。

    ん~、自分の深まらない考察にいやいやしながら。

    18.9.10

  • アーキテクチャを知りたかったんで読んでみた本。諸々の論点が整理されていて面白い。

  • アーキテクチャという概念が社会でどのように生かされているのかを知りたくて、またこれからの日本の未来がアーキテクチャの設計によってどのように変化していくのだろうかを討論形式と短文形式で掲載したもの。

    自分にとっては表現が難しく、別の文献や本での話、また討論者がすでに述べている既存の考えを前提にお話しが進んでいたため完全に文章を追うことができなかったため評価はできません。

    興味深かったのは

    ・マンハッタンの都市が縦に伸びていったのは土地を区分で区切ったために生じた
    ・Webでも建築のアーキテクチャでも、そこに存在する人達や物質の変化によって自然にアーキテクチャも変化し生みだされ最適化していくように仕向ける設計がいい場合もある(勘違いかも)
    ・東急があらかじめ高所得者が住めるような住宅を不動産に分譲し沿線沿いを開発していったこと、またその経緯を阪急からマネてつくっていたこと
    ・人が住む場所に政治性が異なり、公共施設の不足やアクセス改善などを訴えるために民主運動が盛んになって街が栄えていった仕組み

    文章からも分かるとおり全然理解できていないですね。笑

    なので評価はできませんが読んでいてなるほどーという事例がいくつもありました。

  • 興味があったのは三点
    ・磯崎新の「切断」
    ・藤村龍至の超線形プロセスと最初の対談で磯崎新が話してるグレッグ・リンのやり方は似て非なるものだ
    ・東急と西武の沿線

    二点目
    超線形プロセスとグレッグ・リンについて
    前者は模型を逐一保存することがいわば羽化の過程を記録するようなもので、その一連の模型には過程の記録という役割以上のものはない、最終的には最終案の説得材料でしかないんですよね。説得材料というか本当に「プロセス」だから、途中のスタディ模型っていうのは「可能性」ではない。
    いっぽう、グレッグ・リンのは、ちょっとうろ覚えだけどコンピュータのアルゴリズムに作らせるんだったか、たくさんのバリエーションを作る。例えば模型でもCGでも、それらは一つ一つが最終案になりうる。そして決定(=切断)は市場が行う。建築家が行うわけではない。

    藤村龍至はやはりグーグル的だかなんだか知らないけど、マトモに建築をやっています。これまでの建築家像の枠を出るほどのことをしているわけじゃない。

    でも、グレッグ・リンのやり方は、建築家的ではない。少なくとも
    私たちのような世代が憧れる建築家としての役割を放棄する手法です。だって私たちは「切断」することに毎回毎回苦しんでいるんだもの。決定打なんてどこにもない、あるいはどこかにあるけれど、一つ一つ些細なことまでうなるほど考えないとみつからない。
    それを例えば壁の暑さが15cmと30cmどっちがいいかを、市場に決めさせるとしたら?
    それは建築家でしょうか?
    もちろんそのようなこともある、クライアントとのやり取りで生まれるものってあるんだけど、でも建築家は「切断」する苦しみを担う役割を追うからこそ辛く楽しいのではないか、と。思います。

    要するにこの話がこの本全体を貫く「アーキテクチャ」問題で、
    この世の中、見えざる手、しかも経済ではなく、
    アーキテクチャがうねうね動きまわりはじめていて、
    建築家とかもういらないかもしれないし、どうなんのかね、
    ってことなんだろう。

    そんなの今純粋に学んでいることとかけ離れすぎていて困ってしまう。それにしても芸大の建築はこういう話を鼻で笑っていて、常に自分の手と身体感覚を信じていて、それでいいんでしょうか。。


    とカタイ話になってしまったけど、
    なんともこの種の言論って嫌ですね。
    なんでそうやって難しい言葉ばっか並べて満足してるんですか。
    と問いたい。
    言論って伝えたり投げかけるものでしょ?何がしたいの?
    自己満だなぁ。読む気がしない。
    その点で東浩紀はかなり好感が持てますし、
    読み慣れてるのか贔屓目に見てるのか、磯崎新と藤村龍至両氏の言葉はわりと理解しやすいような気がしました。

    それからp205のひばりが丘団地の写真が一瞬墓地に見えました。
    面白かった。

  • 地域性の論評が面白い。

  • [ 内容 ]
    「アーキテクチャ」とは何か?
    建築から社会設計、コンピュータ・システムまで、私たちの「生」をコントロールする、その多様なあり方に迫る。
    アーキテクチャの権力にどう対峙するべきか?
    喫緊の課題に挑む論文・討論を多数収載!
    イデオロギーが失効した時代の批評の新たなる可能性を切り開く、アクチュアルな知の最前線、ここにあり。

    [ 目次 ]
    特集 アーキテクチャ
    文学と工学の余白に―円城塔「ガベージコレクション」に寄せて
    創作 ガベージコレクション
    鼎談 「東京から考える」再考
    特別掲載 ホモ・エコノミクスの書く偽史
    緊急報告 東・宮台、北米講演旅行レポート―旅する理論

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • つまみ読み。斜め読み。


    偽歴史に関する考察が興味深かった。
    コピーが前提の世界では、意味のないシンボルのみがキャラクターとして残り、流通しうる。キャラクターがテクストを超えることの、先。
    このような変化は、ホモエコノミクスとして、焦点を次々に変えて市場化しているとも言える?
    コージェヴのポスト歴史の議論
    携帯小説は、携帯の操作履歴で物語を記述。操作履歴によって心理状態の形式化をしている?

    ・設計される意欲 鈴木謙介
    アーキテクチャが人間の管理についてどう影響するか
    →威嚇的支配、市場、規範につつく第四の支配・管理の形態
    モチベーションを引き出すアーキテクチャとは。搾取との境目とは
    →フーコーの牧師的支配とも言い換えられる?

  • 浅田彰がきてるらしい。

  • アーキテクチャをテーマに色々な論文が掲載されているが、面白いのは冒頭の共同討議。浅田彰、東浩紀、磯崎新、宇野常寛、浜野智史、宮台真司と新旧のスター揃い踏み。それぞれが好き勝手言い合ってぜんぜん方向の違うことを言っているようで、それでいてそれぞれが微妙にリンクしあっている。

    そのなかでも特に存在感を示していたのが磯崎新。80近いおじいちゃんなのに、子供とか孫くらいのメンバーと対等に渡り合う。渡り合うどころか、議論をさらに推し進める。こんなすごい人だったのかと感心。磯崎の本は読んだことないので近々読んでみたい。

    あとは、『「東京を考える」再考』も非常に興味深かった。首都圏私鉄による郊外開発が詳しく語られ、現在の「郊外」論を考える上での背景がしっかりと記述される。「郊外」というものに自分が抱いてきた嫌悪感や苦手意識について、ヒントのようなものは得られた気がする。

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