思想地図 Vol.4 特集・想像力 (NHKブックス 別巻)
- 日本放送出版協会 (2009年11月28日発売)
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感想 : 28件
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784140093474
みんなの感想まとめ
多様な視点から想像力を探求する本書は、深い対話と鋭い分析が詰まっています。中沢新一へのインタビューをはじめ、村上隆のアート論、ゼロ年代アニメの問題、村上春樹の作品に関する座談会など、各章が異なるテーマ...
感想・レビュー・書評
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巻頭には、中沢新一へのインタヴューが置かれています。インタヴュアーは東浩紀と白井聡の二人です。さらに中川大地による、中沢新一の著作案内では、ごく簡単ではあるものの、中沢の思索の軌跡が解説されています。
このほか、本書には村上隆へのインタヴュー記事である「アート不在の国のスーパーフラット」や、ゼロ年代のアニメの問題を集約的に論じた座談会「物語とアニメーションの未来」、村上春樹の『1Q84』をめぐる座談会「村上春樹とミニマリズムの時代」、宮崎哲弥を囲む座談会「変容する「政治性」のゆくえ」、ともに娘をもつ父親となった東浩紀と宮台真司の対談記事「父として考える」などが収録されています。
ゼロ年代のアニメをめぐる議論では、95年以降の問題を積みのこしたままゼロ年代が過ぎ去ってしまったとする宇野常寛の議論に、宇野によって批判されていた東が表面的には比較的近いスタンスをとっていることが気になります。もっとも実存の問題を切り捨てて決断主義をえらびとる宇野と、実存の問題とアーキテクチャの問題が混淆せざるをえないことへの認識に立ちとどまる東では、根本的なちがいがあるといえるのもたしかなのでしょうが。村上春樹にかんしては、座談会参加者はいずれも否定的な見かたを示しているのですが、前田塁の立場にやや引っ張られすぎているような印象も受けます。
「父として考える」は、先にNHK生活人新書として書籍化されたものを先に読んでいたのですが、そのときには父親としての顔を示す東と宮台に新鮮さをおぼえたのに対して、今回は二人が内田樹の議論と相同的な他者論を展開しているのにがっかりしてしまいました。 -
NHKブックス別巻 思想地図 vol.4 特集・想像力
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村上隆さんへのインタビュー「アート不在の国のスーパーフラット」は圧巻です。
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地元の図書館で読む。今回が一番面白い。特に、アニメに関する座談会は面白かった。エバとは縁がありませんね。何故なんでしょう。
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阿部和重さん「イッツ・オンリー・ア・ビッチ」のみ読みました。作家の二次創作、こうなるか!
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様々な分野にまたがって「想像力」を扱う。
雑学享受には良かった。 -
想像力のタイトル通り。
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『思想地図』vol.4の村上隆インタヴューを読んで思ったのは、彼だけが、ほとんどアート以外の言葉を使って「アート」をつくろうとしていた(つくろうという意思を感じた)ことだった。http://twitter.com/#!/strsy/status/10575200313
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村上春樹とミニマリズムの時代は興味深い。他も多岐多様なテーマの論文が盛り込んであり、読み応えがある。
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前作のvol.3 アーキテクチャに比べると、一気に扱う対象が狭くなって閉じてしまっている。仲良しサークルでのおしゃべりの域をでられていない。
一つ一つの論考や座談会は確かに面白い。それぞれとても鋭い指摘を投げかけている。
でも、その対象が、どれも文学や漫画やアニメといったものしか扱っていない。「想像力」という言葉の広がりが失われて、直接扱いやすいものだけに絞られてしまった。想像力ってそんなに狭いものではないと思うのだが。 -
レイヤーが幾重にも重なり、ものごとが混在している。まるごと飲み込んで、口腔から肛門まで通過させる。98パーセントの言うことはそのままに内臓を撫でさせて、残りの2パーセントは自分で好きにしてみよう。そんな身体感覚。
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掲載されているのは対談と論文なので、対談はまだしも論文はさすがに思想界隈の言葉に慣れ親しんでいないと読み解くのはしんどい。「ゲーム的リアリズムの誕生」や「ゼロ年代の想像力」あたりが面白くて、これもいけるっしょと思って読んだけど、やはり新書等とは違って元々分かってる人向けに書かれた本なのだろう、難解です。どの程度理解できたか…面白かったけどね。
あ、阿部和重がハルヒと仮面ライダーディケイドのパロディ小説書いてます。 -
面白く読める。内容全体的にわたってお勧め。対談が充実している。村上隆、宮崎哲弥、中沢新一、宮台・東など。最後に掲載されている中川大地の「生命化するトランスモダン」は興味深い。
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「1Q84」刊行後の出版せあるため、村上春樹への言及が随所にみられる。
村上の小説がサブカルチャー的であるという宇野常寛の言葉が印象的だったが、BOOK3刊行後に執筆陣がどのような反応を示すのか楽しみだ。 -
少しずつ読書中.難しい語句が一杯.理解したいというより発想のヒントにしたいなという気持ちで少しずつ読んでいます.もちろん少しでも理解出来ればとも思っています.
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2010/01/16
今回は編集協力で宇野常寛がかなり大幅に絡んできているのだが、彼の発言は基本的なところで『ゼロ年代の想像力』と変わっていないのが頼もしくもあり物足りなくもある。ただし村上春樹に関する座談会においては宇野の発言からとっかかりを摑んだ部分もあるような印象。本書全体としては一つの方向を向いていてそこが非常にありがたい、というか10年代の道筋がやや見えたような気がする。
あと個人的には東・宮台のダブルパパによる「父として考える」がとても素晴らしいと思った。父になって得た視点というのは非常に興味深い。引用する。
「(宮台)妻の「ママ友だち」を見ていると、世田谷区東部ということもありますが、むかしだったら仕事を続けた立場の人が、仕事をやめて子育てに専念するケースが目立ちます。彼女たちの多くは、自分が子育てのために犠牲になったとは言わない。最初はそう思ったけれど、産休をとって子育てしてみると面白い。仕事よりも面白い。だから仕事に復帰しない。かつては男女雇用機会均等法や男女共同参画の追い風もあって、「仕事での自己実現」幻想で、仕事が自意識的に付加価値化されていたんですね。」
(中略)
「(東)そもそも育児か仕事か、というのはあまりに単純な二項対立です。現実に目を向ければ、仕事でも人生は充実するが、育児でも充実するし、そもそもどんな人生でも何かしら充実は達成できる、それが真実という他ない。それはむろん、あるタイミングで子どもをつくるために夢を諦めなければならなかったとか、そういうことはあるのでしょうけど、そんなことを言ったら別に子育てに限らず世の中そういう障害で満ちているわけです。結局、問題は、それぞれが選んだ、あるいはたまたま選ばされてしまった人生に応じて、どれだけそれぞれの仕事を社会に還元することができるかということであって、そのとき、勝ち組・負け組の議論はいかにも貧しい。」(392、393頁) -
父親対談が良かった。
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