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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784140162330
みんなの感想まとめ
短歌の魅力と奥深さを探求するこの書籍は、作歌の手ほどきを提供するだけでなく、短歌論としても非常に価値のある内容です。著者は多くの短歌や格言を引用しながら、読者にとっての短歌の本質を明らかにします。「言...
感想・レビュー・書評
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この本は著者の永田和宏さんがおっしゃるには作歌のヒントであって作歌の指南書ではないそうです。
この本は最初、図書館で借りていたのですが、買って手元に置きたくなり購入しました。
作歌の上達は歌の<読み>から
これは耳の痛い言葉でした。
私は歌を読むのが不得手です。わかりやすい歌しかわかりません。もっとたくさん歌を読んで勉強したいと思いました。
もうひとつ大事なこと
歌では自分のいちばん言いたいことを敢えて言わない。
というのも私は言いたいことしか詠んでいないのでこれからはよく考えようと思いました。
以下、自分の為のメモです。
歌の素材
○もっと日常のなんでもない事物、なんでもない風景をおもしろがってみてはどうだろうか。
人が気がつかないようなさりげない物をおもしろがってみる。
○言っても言わなくてもいいようなことを言うのも詩の表現である→どこかでおかしさを誘う
○歌は人が気がつかないような「どうでもいい」ことに気づくかどうか。
○芸術写真ではなく、普通のカメラで撮ったような事物・光景・人が気づきもしないような、そんななんでもないモノにもっと注意深い目を注いでみたい。
発見の条件
佐佐木幸綱さんの「常識を捨てて発見せよ」は作歌の基本中の基本。
そしてつけ加えるなら発見は、目にした対象の発見ではないのです。そのように常識を離れてものを見ることのできる「自分の発見」「私の再発見」なのです。
小さな具体性の大切さ
○大きな光景や、感動的な場面を忠実に歌おうとするより、できるだけ小さな発見に固執することのほうが、初心者にはいい歌が作れることもあるようです。
○歌では、小さな具体が百行を費やしても表現しきれないだけの感情を、なにより雄弁に語ってくれる。
形容詞で説明しない
○選歌や歌会などの場にあっては「悲しい」とか「寂しい」とかの語があると、ほとんどの場合は採ってもらえない。
○言葉で説明すればわかるようなことは歌にする必要はないのです。
「写生」とは選択である
○写生という理念の根本は、何を詠わないかというその苦しい選択にかかっていると思う。
○言葉を選び単純化を心がけること。
どれだけ多く言うかではなく、どれだけ省略できるか、省けない重点は何かを見定めよ。
○枕詞は意識的にはなんらの寄与もしない。
代わりに、韻律を整え、さらに、歌が意味の呪縛から解き放たれるためにも機能している。枕詞は単純化を追求するひとつの手段。
嘘から出たまこと
○事実を少々嘘があっても、それが自分の表現したいところにぴったりであれば、必ずしも事実を最優先させる必要はない。むしろ嘘としての表現からはじめて見えてくる真実も時としてあり得る。
画面の隅に
○機会詠と言われるものは、作者が<直接に>遭遇した事件や社会事象を歌うところに意味がありました。
○第一はテレビや新聞を見たり読んだりするとき、いかにして事件をその枠組みから遠ざかって自分本来の日常的な視点を確保できるかという問題。
○第二は、画面の中心を見ずに、いったんは、画面の隅をみるということが大事。
○歴史的事件を当時の庶民大衆がどのように捉えていたかという点は、短歌以外ではなかなか残らない。
ユーモアのある歌・笑える歌
○詩歌と、笑い、ユーモアは元来相容れないものと考えられがちではなかったでしょうか。
がちがちになりがちな私たちの感性を「ほぐすもの」としての笑いやユーモアを大切にしたいものです。
形式を使いこなす
○結句の力ーオチをつけない。
○結句で理屈や辻褄をあわせようと思わずに、ふっと思いついたようなフレーズを思い切って持ってきても、詩形が作者のそのわがままを救ってくれる。
自分で理屈をつけたり、辻褄をあわせて歌を小さく窮屈にする必要はまったくなく、もっと自由に遊ばせてやってもいいのです。
○「結句でまとめようとせずに、ジャンプせよ」
倒置法と体言止め
○倒置法と体言止め、どちらも作者の意図を明確にわかってもらうには効果的な方法であり、うまくいけば印象がぐんと濃くなります。しかし、どんな方法にも、楯の二面性があるように、これらも下手に使うと歌の品位が低く感じられ、いじましいものになりかねません。
以上第二章中程まで、以下省略。 -
ヒントという形を採った、永田さんの短歌論。たくさん歌や格言が引用されており読み応えも十分。結句病に気をつけようと痛感した。
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短歌の入門書。作歌の手ほどき書として優れているのは勿論。永田さんの著作の素晴らしいのは『歌論』としても素晴らしいこと。
個人的なエピソードも1人の歌人を通して、『歌を詠む、読む人とはどんな人なのか』を知ることが出来て楽しい。 -
勝手な想像だが、俵万智さん以前の歌人には気難しいイメージがあった。
かしこまって読み始めたが、ですます調なのもあってか文章全体に漂う著者の人柄の柔らかさを感じた。
襖に歌を書きつけたエピソードにもほのぼの。
作歌に大切なのは、説明的にならず“言わずして伝える”事。
俵万智さんの書籍にも同様の事が書かれていた。
『考える短歌 作る手ほどき、読む技術/https://booklog.jp/item/1/4106100835』
『短歌のレシピ/https://booklog.jp/item/1/410610511X』
作歌づくりを始めたばかりの頃はどうにもぴんと来ない点もあるかと思われる。
初心者向けではなく、ある程度短歌に親しんだ頃に開くと効果的な本だと感じた。
解説に、斎藤茂吉や土屋文明、岡井隆など近現代の名だたる歌人の短歌が引用されており、具体的に理解しやすくまた同時に名歌鑑賞としても楽しむことができた。
気になった歌人は奥村晃作氏。
当たり前の事を敢えて大真面目に歌にすることでシュールな面白みのある歌を数々生んでいる方だ。
本書は短歌を詠むためのヒントであると同時に読むためのヒントでもある。
特に抽象的な歌が苦手で避けていたが、言外に滲んだ想いを汲む事を意識して色々な歌集を読んでいきたい。
村木道彦氏のマシュマロの歌について著者と自分との解釈の違いに驚いた。(恋人が戯れに意地悪で“ぼく”にわざと別れ話でも持ち掛けているのかと。)
読みの正解は読み手の数だけあることを実感した一首だった。
◆特に好きな歌を3首だけ。
“重心高き歩き様にて歩みおりし晩夏の猫は ふと消ゆ”永田和宏
→ 著者が意識的に字足らずを詠んだものとの事。
三文字分の空白が余韻を生んでいる。
神隠しにでも遭ったように忽然と視界から消える猫。
作者の目を通して異界の入口を見たような、不思議な気持ちに包まれる。かなり気入りの歌となった。
“たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらって行ってはくれぬか”河野裕子
→ 河野さんの代表作ともいえる歌。有名すぎるので取り上げるのもなんだが、やはり好きな一首。とにかく初句の字余りに、それこそ“ガサッと落葉すくふやうに”、読むたびに心をさらっていかれる。
うまく言えないけど歴史的仮名遣いなのも余計に情緒がある。
“鶏ねむる村の東西南北にぼあーんぼあーんと桃の花見ゆ”小中英之
→ 夜の村のあちこちに淡くピンク色に光る桃の花。桃が音を立てているわけではなく、そこに存在している。その様子を描写するオノマトペが“ぼあーん”なのが面白い。 -
「言いたいことは自分で言わず、相手に感じ取ってもらう」のが短歌の本質だそうだ。そして歌を一首作れば、その時の時間に錘がついて、他の時間とは違った意味を持つ、自らの人生時間に押し花のように刻みつけられるもの。ああ短歌って素敵だ。
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現代短歌のリーダーによる作歌のヒント集、というより歌論だ。読者を信じろ、大切なことは言わない、写生とは切り捨てること、など役に立つヒントが満載だ。
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ちょっとした縁のようなもので手に取りました。短歌に限らず広い意味での表現論という感じです。
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作歌したくなった。
この本が好きな人におすすめの本
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永田和宏の作品
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感想 :

わー、6年もされていらっしゃるのですね!
大先輩じゃないですか。
それに、アテナイエさんの、先生との会話、面...
わー、6年もされていらっしゃるのですね!
大先輩じゃないですか。
それに、アテナイエさんの、先生との会話、面白いです。
エッセイの才能も、あるかもしれないですね。
永田和宏さんの『現代秀歌』は、はて、聞いたことあるぞ、と思ってAmazonの履歴を見たら、2021年1月に購入済みになっていました(^^ゞ。
アテナイエさんが、レビューされた頃ですね。
今、行ってみてきました。
家のどこかにあるはずです。
○大根を探しにゆけば大根は夜の電柱にたてかけてあり
の歌は、私も何かの本で、読みました。(もしかして、この本かも)
面白いですよね~。
本当に奥が深いと思います。
私も、まだ、誰も探しあてていない、鉱脈を見つけてみたいと思いました。
色々、ためになるお話ありがとうございます。
また、機会があれば、短歌のお話をしましょうね!
永田和宏氏『現代秀歌』も購入され、私のレビューも読んでいただいたの...
永田和宏氏『現代秀歌』も購入され、私のレビューも読んでいただいたのかもしれず、なんとうれしいことでしょう。
今回まことさんは「 作歌のヒント」を読まれてメモも完璧なので、再度『現代秀歌』を眺められると、より永田さんの説明や、なぜこの歌が採られたのかわかると思います。
ぜひ楽しく読まれて(詠まれて)くださいね。こちらこそ、またのおしゃべりを楽しみにしています! まことさんの料理レビューも楽しみにしていま~す♪
『現代秀歌』みつかると、いいのですが(^^ゞ。
読める日が楽しみになりました。
料理レビューも、楽しみにし...
『現代秀歌』みつかると、いいのですが(^^ゞ。
読める日が楽しみになりました。
料理レビューも、楽しみにしてくださり、ありがとうございます。
読んでくださる方がいるだけで、レビューのしがいがあります♪