ソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙

  • 日本放送出版協会 (1995年6月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (688ページ) / ISBN・EAN: 9784140802236

作品紹介・あらすじ

世界の人々を魅了した、ノルウェー発の不思議な哲学ファンタジーである。「一番やさしい哲学の本」として記録的なロングセラー小説となり、映画化もされた。主人公はごく普通の14歳の少女ソフィー。「あなたはだれ?」とたった1行だけ書かれた差出人不明の手紙を受け取った日から、彼女の周囲ではミステリアスな出来事が起こっていく。「世界はどこから来た?」「私は一体何者?」これまで当たり前と思っていたことが、次々と問いとして突きつけられる。そしてソフィーはこれらの謎と懸命に向き合っていくのだ。
著者のゴルデルは1952年生まれ。ノルウェーのベルゲンという美しい港町の高校で11年間哲学の教師をした後、首都オスロで作家生活に入り、『鏡の中、神秘の国へ』『カエルの城』など、児童・青少年向けの作品を発表し続けている。また翻訳は気鋭のドイツ文学者の池田香代子が担当、哲学者の須田朗が監修するという本格的なつくりも、本書が好評を博した1つの理由であろう。

本書のもう1つの特色は、「哲学史の宝石箱」であること。ソクラテスやアリストテレス、デカルトやカント、ヘーゲルなど、古代ギリシャから近代哲学にいたる西洋の主要な哲学者の大半が登場する。読者をファンタジックな世界へ誘いながら、ソフィーと一緒に彼らの概念をやさしく生き生きと読み解いていく手法は秀逸である。哲学というこの世界じゅうの物事の根源、存在の意味の解明をおもしろく描き、おとぎ話と融合させた作者の功績はとてつもなく大きい。(田島 薫)

みんなの感想まとめ

哲学とファンタジーが巧みに融合した物語が、読者を魅了します。主人公の14歳の少女ソフィーは、「あなたはだれ?」という謎の手紙を受け取ったことから、自らの存在や世界の意味について深く考え始めます。物語は...

感想・レビュー・書評

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  • 著者、ヨースタイン・ゴルデルさんは、ウィキペディアによると、次のような方です。

    ---引用開始

    ヨースタイン・ゴルデル(Jostein Gaarder、1952年8月8日 - )は、ノルウェーの小説家、児童文学作家。

    彼の最もよく知られている著作は、1991年にノルウェーで初出版された「哲学の歴史についての本」という副題をつけられた『ソフィーの世界』(ISBN 0425152251)である。この本は53か国語に翻訳され、売り上げはドイツのみでも300万部、全世界で2,300万部にものぼったといわれる。

    ---引用終了

    で、本作を書かれた時の著者の年齢は、39歳位になります。


    そして、本作の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。

    ---引用開始

    ソフィーはごく普通の14歳の少女。ある日、ソフィーのもとへ1通の手紙が舞い込んだ。消印も差出人の名もないその手紙にはたった1行、『あなたはだれ』と書かれていた。おもいがけない問いかけに、ソフィーは改めて自分をみつめ直す。「わたしっていったいだれなんだろう」今まで当たり前だと思っていたことが、ソフィーにはとても不思議なことのように思えてきた。その日からソフィーの周りでは奇妙な出来事が次々と起こり始めた…。’94ドイツ青少年文学賞、最優秀作品賞・作家賞・出版社賞受賞。

    ---引用終了

  • 随分と以前に大ベストセラーとしてどこの書店にも積まれていた本、という記憶。哲学に関する本ということで手に取るのを敬遠していたが、今回一気読みした。最初はミステリー仕立てにくどさを感じていたが、ストーリーの背景と、語られてあたる哲学史とが、折り重なりはじめると、哲学、なぜ人はあるのか、この世はどこからなるのか、という問いに素直に浸れるようになった。

  • もし再読するなら、ぜひ『古典力』とセット読みしたい一冊(読んだのは本書が先です)。

    だって、プラトンもデカルトもマルクス、フロイトも皆紹介されているから…。

    哲学や思想の歴史というのは、西洋の文化芸術のそれとも重なってくるので、その辺りが好きな人にとっては、たまらないと思う。びっくりするぐらい分厚い本だけども。興味のある時代や思想家から読んでいってもアリなんじゃないだろうか。わたしは「ロマン主義」ばっかり読んでいたし(笑)
    哲学者ではロック。経験主義というのが、当時中学生だった自分には一番わかりやすかった。
    今読むと、また違ってくるかもしれないけれど。

    哲学だけではなく、よく出来たファンタジーとしても楽しませてくれる。
    もう少し後に出版されていたら、世のファンタジーブームに乗って、もっと読者層を広げたんじゃないだろうか…と思うと、もったいなくもあったり。

    中盤から、え…?と驚く展開になります(ちなみに結末や種明かしは解説にも書かれておりません。あしからず)。

    クライマックスは切なく、まるで祭のあとのような儚さと虚無感があったが、ラストは希望が感じられて良かった。

    ビッグバン。無限の宇宙に散りばめられた星屑たち。

    ソフィーとヒルデは、きっと出会える。
    いつか、きっと。


    …わたしもまた二人に逢いたくなった。

    • アセロラさん
      katatumuruさん、こんにちは〜♪

      ふふ^^母親気分ってわかります。
      あんな元気な子と一緒に暮らしたら、楽しそうですね^^

      バシャ...
      katatumuruさん、こんにちは〜♪

      ふふ^^母親気分ってわかります。
      あんな元気な子と一緒に暮らしたら、楽しそうですね^^

      バシャール(・∀・)
      名前は知っていますが、本は未読なんですよね…(^^;
      katatumuruさんのレビューを拝見しましたら、なんだか翻訳する方や読むタイミングによってもだいぶ印象が変わるんだな〜と思いました。

      バシャールに限らず、本はそんな物なのかもしれませんが(^^;
      心で理解出来たって、素敵な体験ですね。

      本を通して、ご縁が出来るのは嬉しいです(^ー^)
      katatumuruさんはどんどんレビューを更新されていて凄いですね。読んだり書いたりが早いのは羨ましいです(^^ゞ
      2013/08/04
    • katatumuruさん
      再びオジャマしてしまいました(^^ゞ

      そうなんです。
      つば九郎は元気いっぱいで見ているだけでこちらも元気になれそうです(^^)
      でもいつも...
      再びオジャマしてしまいました(^^ゞ

      そうなんです。
      つば九郎は元気いっぱいで見ているだけでこちらも元気になれそうです(^^)
      でもいつも一緒にいたら疲れそうだけど・・・^^;
      オチャメで憎めません(^^)

      そうなんですよ。
      バシャールは読む時期によって内容が心にスッと入る、理解不能と全く読後感が変わる本だと思います。
      必要な時に何となく手にするようになるのかな・・・と。
      私は本田健さん訳のバシャールの言葉集を数年前に読んで、それから最初に買った本を読んだら不思議と内容がしみこんできました。
      あの時はすごく精神的にしんどい時だったからかな・・・とも思います。

      レビューは今、他のサイトから引っ越しの最中なんです。
      とても、とても・・・こんなに早くは読めませんし、書けません~^^;
      本も読む気がしない時は何か月も読まないことがあります。
      でも、そろそろ移行作業も終わりそうです。ホッ^^;
      そしたら、ボチボチ・・・という感じになると思います^^;
      2013/08/04
    • アセロラさん
      katatumuruさん、こんにちは〜♪
      コメントは歓迎ですよ^^

      レビュー更新のタネ明かし、ありがとうございます(笑)
      わたしも読まない...
      katatumuruさん、こんにちは〜♪
      コメントは歓迎ですよ^^

      レビュー更新のタネ明かし、ありがとうございます(笑)
      わたしも読まない時は全然本を読まないので、わかります。
      それでも活字中毒なので、ブログやツイッターだったりと毎日何かしら読んではいるんですけどね(^^ゞ

      今後も更新、楽しみにしています^^
      2013/08/06
  • 1991年発表。世界中でベストセラーとなった本。
    著者のヨースタイン・ゴルデルはノルウェーの小説家・児童文学作家である。

    14歳の少女ソフィーが、哲学者アルベルトから哲学史の講義を受けながら、世界の成り立ちと哲学を学んでいくという内容になっている。
    600ページを超えるボリュームの多い本。

    タレスからサルトルに至るまで、西洋哲学における主要な哲学者は網羅的に紹介されている。
    それぞれの哲学者の思想・考え方は勿論、彼らの半生や生い立ちも踏まえて丁寧に説明されるので、よく理解できた。

    特に、それぞれの哲学者が「誰に影響されたのか?」「どのような時代の要請があったのか?」が分かりやすく説明されるので、その繋がりを知れて良かった。

    例えば、1711年生まれのヒュームが確立した「イギリス経験論」が、モンテスキュー、ヴォルテール、ルソーに代表されるフランス啓蒙主義の勃興に繋がり、これが1789年の「人権宣言」に結実する、という風だ。

    人類が3000年間で紡いできた思想の流れが歴史を作っている。
    その意味では、本書は哲学史の本であると同時に、歴史書でもあるのだ。

    また、本筋とは別に、ソフィーとアルベルトは「自分たちがある小説のキャラクターで、創られた架空の存在である」というメタ認知に至るまでのストーリーが同時進行する。

    これが哲学史の説明の間に挟まるので、非常に読みにくい。端的に言うと、邪魔である。

    著者がやりたいことは分かるし、このストーリーが本書でほとんど触れられないハイデガーの思想「人間の存在とは何か?」を問うているのは理解できるが、読みにくい。
    訳の問題もあるが、この複雑な題材を扱うには、著者の小説家としての技量が追いついていないと感じた。

    哲学史を学ぶには良い本であるし、リベラルアーツとしての役割は十分に果たすが、ボリュームが多いので読むには根気がいる。

  • 積読30年ついに読了! 
    分厚さに怯むも、本気出してから半月要した。。。 

    哲学書とファンタジー、ミステリー小説の三位一体。哲学は思考と精神の小難しい学問と敬遠していたが「世界一やさしい哲学の本」を信じて買ったのだった。

    で?そうね、なんとか食らいついて読んだ。
    ①勉強分野=哲学が自然科学や宗教観、生物の進化にも通じていること。西洋哲学史や宗教をわかりやすく解説されていること。
    ②小説分野=仕掛けや謎が散りばめられていて面白かった! 

    ①はスルッと流して②の分野だけでも楽しめる。今は読了の達成感で胸がいっぱい♡

  • わかりやすい哲学の本。あなたはだれという問いかけから始まる手紙のやり取りが話を進めていく。夢中になって読んだ。

  • 名前だけは何度も聞いていましたが、それだけで手に取ることはありませんでした。しかし実際に読んでみると、とっても素敵ではないですか。14歳のソフィと共に哲学の黎明から、思想を手繰っていきます。ただの思想の寄せ集めではなくて、やさしい言葉を使い、多くの示唆に富んだテキストです。そして小説としての体裁も崩していない、決して哲学を伝えるためのおまけのような物語ではない、ということです。

    何よりもこれを書こうとした著者に脱帽です。娘が14歳になったら、一緒に読んでみたいなと思わせる、そんな一冊でした。

    13/6/25

  • 高校生のとき、恩師に借りて。哲学史に初めて触れた本です。
    背伸びして西洋の古典文学をいろいろ読んでいた時期で、哲学という学問、こんな世界があることに、本当にびっくりしました。
    小説としても楽しめる本です。本好きな方に読んでみていただきたいな。

  • 以前、流行った本。小説仕立てで読みやすいのかもしれない。しかし、哲学の説明が淺いように思えて、そういうものを求める人には、物足りない一冊である。

  • まさに14歳の時に読んだ本。

    この本のおかげで哲学が好きになり
    哲学的な思考の楽しさと
    全ての読書の基礎ができました。

  • 哲学者が少女に哲学をタレス、ソクラテス、プラトンの時代から現代に至るまで教授している作品。哲学を体系的にそして初学用として学ぶのにオススメです。

  • 子供が哲学のことが少し気になるようになったらまず最初に勧めてあげたい本
    ファンタジーでありながら哲学の入門書であり、ミステリーでもある
    面白く哲学が学べてしまう素晴らしい本

  • 何十年越しにやっと読むことが出来た
    哲学入門書を物語として表現した
    不思議の国のアリスのようか感じ
    ここから掘り下げて行くといいのではないか?

  • ソフィーの物語を通して哲学の歴史を読むことができる。哲学の入門編としてちょうどいい内容なのだろう。古代から現代までの歴史、つながりが読めるのが素晴らしい。それぞれバラバラに勉強しようとしても最後までたどり着けなかっただろう。
    さらにソフィーの不思議な体験が物語として読者を惹きつける。

  • 世界は、未知にあふれている。
    そして人間は、未知を明かしていく。
    過去も現在も、これからも―――。

    人間は、たくさんのものを発明してきた。
    その歴史の上で私たちは、便利な文化的生活を
    することが出来ている。

    当たり前に手に持っているスマホが、
    その形を成すまでには、
    自然の原子に人間のあらゆる手を加えられている
    そのことを、ふと思い出してみることもある。

    忘れてはいけないのは、
    人間の歴史は宇宙の歴史にとって、
    何千分の一にも満たないし、
    その宇宙からみたった数年のうちに、
    思いっきり地球を汚してしまったということ。

    未来を子供に託す大人という年齢になってから、
    将来を不安に思うことは多くなった。
    未来のために、何ができるか、
    それを今一度真剣に振り返るためにも、
    読んでいて改めて気づくことが多くあった。

    本の内容から思うこととしては、
    果たしてわたしは、ソフィーと同じ15歳の時に、
    これほど哲学について理解が出来る
    頭を持っていただろうか、と言うこと。
    ソフィーはきっと、他の同世代に比べても
    頭の回転が速いにちがいない。

    私は、読んでいるうちに何度も寝落ちしてしまった。
    読むのに、悲しいくらい
    ずいぶん時間がかかってしまった。笑

  • タイトルからは感じられない硬派な内容

  • 発売当初、高校生の頃に購入し、何度読み直しても100ページを超えることができませんでしたが、25年以上の年月をかけ、ついに完読しました。
    当時、なぜ購入したかも覚えていませんが、面白かったです。
    後半はどんどん読み進めることもでき、哲学に興味がわいてきました。
    何年も読もうとしなかったにもかかわらず、読み終えた直後は、すぐに再読したい気持ちになるほどでした。いつか再読したいと思います。

  • 西洋哲学の歴史が丁寧に纏められていた。現代哲学は少し手薄に感じた。
    世界の存在についてのミステリも。

  • 西洋哲学史を物語仕立てでわかりやすく解説してくれる本。なのだけれど、中盤のメタ展開するところで嫌気がさしてしまった。哲学を語るうえで意味のある展開だということはわかるけど、特に終盤の少佐の悪ふざけは不愉快。

  • 学校で倫理の授業を受けるより、この本一冊読む方がよほどためになる。何より哲学が好きになる。
    前半は哲学講義でページが進まなかったが、中盤からはミステリーの本領発揮、一気に読んでしまった。『果てしない物語』?いや、落語の『頭山』のようなちょっと不気味な続きを想像してしまいました。

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