ソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (667ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140802236

作品紹介・あらすじ

ソフィーはごく普通の14歳の少女。ある日、ソフィーのもとへ1通の手紙が舞い込んだ。消印も差出人の名もないその手紙にはたった1行、『あなたはだれ』と書かれていた。おもいがけない問いかけに、ソフィーは改めて自分をみつめ直す。「わたしっていったいだれなんだろう」今まで当たり前だと思っていたことが、ソフィーにはとても不思議なことのように思えてきた。その日からソフィーの周りでは奇妙な出来事が次々と起こり始めた…。'94ドイツ青少年文学賞、最優秀作品賞・作家賞・出版社賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • もし再読するなら、ぜひ『古典力』とセット読みしたい一冊(読んだのは本書が先です)。

    だって、プラトンもデカルトもマルクス、フロイトも皆紹介されているから…。

    哲学や思想の歴史というのは、西洋の文化芸術のそれとも重なってくるので、その辺りが好きな人にとっては、たまらないと思う。びっくりするぐらい分厚い本だけども。興味のある時代や思想家から読んでいってもアリなんじゃないだろうか。わたしは「ロマン主義」ばっかり読んでいたし(笑)
    哲学者ではロック。経験主義というのが、当時中学生だった自分には一番わかりやすかった。
    今読むと、また違ってくるかもしれないけれど。

    哲学だけではなく、よく出来たファンタジーとしても楽しませてくれる。
    もう少し後に出版されていたら、世のファンタジーブームに乗って、もっと読者層を広げたんじゃないだろうか…と思うと、もったいなくもあったり。

    中盤から、え…?と驚く展開になります(ちなみに結末や種明かしは解説にも書かれておりません。あしからず)。

    クライマックスは切なく、まるで祭のあとのような儚さと虚無感があったが、ラストは希望が感じられて良かった。

    ビッグバン。無限の宇宙に散りばめられた星屑たち。

    ソフィーとヒルデは、きっと出会える。
    いつか、きっと。


    …わたしもまた二人に逢いたくなった。

    • アセロラさん
      katatumuruさん、こんにちは〜♪

      ふふ^^母親気分ってわかります。
      あんな元気な子と一緒に暮らしたら、楽しそうですね^^

      バシャ...
      katatumuruさん、こんにちは〜♪

      ふふ^^母親気分ってわかります。
      あんな元気な子と一緒に暮らしたら、楽しそうですね^^

      バシャール(・∀・)
      名前は知っていますが、本は未読なんですよね…(^^;
      katatumuruさんのレビューを拝見しましたら、なんだか翻訳する方や読むタイミングによってもだいぶ印象が変わるんだな〜と思いました。

      バシャールに限らず、本はそんな物なのかもしれませんが(^^;
      心で理解出来たって、素敵な体験ですね。

      本を通して、ご縁が出来るのは嬉しいです(^ー^)
      katatumuruさんはどんどんレビューを更新されていて凄いですね。読んだり書いたりが早いのは羨ましいです(^^ゞ
      2013/08/04
    • katatumuruさん
      再びオジャマしてしまいました(^^ゞ

      そうなんです。
      つば九郎は元気いっぱいで見ているだけでこちらも元気になれそうです(^^)
      でもいつも...
      再びオジャマしてしまいました(^^ゞ

      そうなんです。
      つば九郎は元気いっぱいで見ているだけでこちらも元気になれそうです(^^)
      でもいつも一緒にいたら疲れそうだけど・・・^^;
      オチャメで憎めません(^^)

      そうなんですよ。
      バシャールは読む時期によって内容が心にスッと入る、理解不能と全く読後感が変わる本だと思います。
      必要な時に何となく手にするようになるのかな・・・と。
      私は本田健さん訳のバシャールの言葉集を数年前に読んで、それから最初に買った本を読んだら不思議と内容がしみこんできました。
      あの時はすごく精神的にしんどい時だったからかな・・・とも思います。

      レビューは今、他のサイトから引っ越しの最中なんです。
      とても、とても・・・こんなに早くは読めませんし、書けません~^^;
      本も読む気がしない時は何か月も読まないことがあります。
      でも、そろそろ移行作業も終わりそうです。ホッ^^;
      そしたら、ボチボチ・・・という感じになると思います^^;
      2013/08/04
    • アセロラさん
      katatumuruさん、こんにちは〜♪
      コメントは歓迎ですよ^^

      レビュー更新のタネ明かし、ありがとうございます(笑)
      わたしも読まない...
      katatumuruさん、こんにちは〜♪
      コメントは歓迎ですよ^^

      レビュー更新のタネ明かし、ありがとうございます(笑)
      わたしも読まない時は全然本を読まないので、わかります。
      それでも活字中毒なので、ブログやツイッターだったりと毎日何かしら読んではいるんですけどね(^^ゞ

      今後も更新、楽しみにしています^^
      2013/08/06
  • わかりやすい哲学の本。あなたはだれという問いかけから始まる手紙のやり取りが話を進めていく。夢中になって読んだ。

  • 名前だけは何度も聞いていましたが、それだけで手に取ることはありませんでした。しかし実際に読んでみると、とっても素敵ではないですか。14歳のソフィと共に哲学の黎明から、思想を手繰っていきます。ただの思想の寄せ集めではなくて、やさしい言葉を使い、多くの示唆に富んだテキストです。そして小説としての体裁も崩していない、決して哲学を伝えるためのおまけのような物語ではない、ということです。

    何よりもこれを書こうとした著者に脱帽です。娘が14歳になったら、一緒に読んでみたいなと思わせる、そんな一冊でした。

    13/6/25

  • 高校生のとき、恩師に借りて。哲学史に初めて触れた本です。
    背伸びして西洋の古典文学をいろいろ読んでいた時期で、哲学という学問、こんな世界があることに、本当にびっくりしました。
    小説としても楽しめる本です。本好きな方に読んでみていただきたいな。

  • 哲学者が少女に哲学をタレス、ソクラテス、プラトンの時代から現代に至るまで教授している作品。哲学を体系的にそして初学用として学ぶのにオススメです。

  • 以前、流行った本。小説仕立てで読みやすいのかもしれない。しかし、哲学の説明が淺いように思えて、そういうものを求める人には、物足りない一冊である。

  • 発売当初、高校生の頃に購入し、何度読み直しても100ページを超えることができませんでしたが、25年以上の年月をかけ、ついに完読しました。
    当時、なぜ購入したかも覚えていませんが、面白かったです。
    後半はどんどん読み進めることもでき、哲学に興味がわいてきました。
    何年も読もうとしなかったにもかかわらず、読み終えた直後は、すぐに再読したい気持ちになるほどでした。いつか再読したいと思います。

  • まさに14歳の時に読んだ本。

    この本のおかげで哲学が好きになり
    哲学的な思考の楽しさと
    全ての読書の基礎ができました。

  • 西洋哲学の歴史が丁寧に纏められていた。現代哲学は少し手薄に感じた。
    世界の存在についてのミステリも。

  • 西洋哲学史を物語仕立てでわかりやすく解説してくれる本。なのだけれど、中盤のメタ展開するところで嫌気がさしてしまった。哲学を語るうえで意味のある展開だということはわかるけど、特に終盤の少佐の悪ふざけは不愉快。

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