- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140803349
感想・レビュー・書評
-
NHKのモスクワ特派員として1975年から95年の間に11年間、現地取材に邁進した著者の回顧録。
世界初の社会主義国家として共産党独裁が統制していたソ連モスクワへ赴任し、ソ連がロシアへと変革してゆくすがたを渾身的にリポートされた実績は堅実なジャーナリズムの精神に裏打ちされていたのだと感服した。
ゴルバチョフが政治体制の再編を図った政策ペレストロイカと、その一環である情報の公開を推進するグラースナスチ(公開性)により社会秩序は一変したがクーデターにより求心力を損ない失脚、ソ連崩壊を導いた一連の流れ、そしてエリツィンの強固的な権勢が采を振るロシアはどこへ向かおうとしているのか。未来を不安視せずにはいられなかった執筆当時の世論が聞こえてくるようで、躍動するクレムリンと社会の機微をリアリティをもって知ることができる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
だんなに無理やり読まされて、どうせジャーナリストの本でしょ、みたいな偏見があったのだけれど、冒頭から反省。
できるジャーナリストは違うんですねぇ(笑)
ロシア、ソビエトという国に精通しているだけではなく、とても尊敬の念を持っている。知識も教養もあって、そこから先を見通していく…って、本の内容はそこまで固くなくて、でも浅くもない。
ロシアってそうなんだ!という視点を与えられて、これからニュースが面白くなりそう。 -
(2002.12.18読了)(2002.10.11購入)
モスクワ特派員物語
(「MARC」データベースより)amazon
ゴルバチョフの登場、ペレストロイカ、ベルリンの壁の崩壊と冷戦構造の終焉、そして超大国ソ連の消滅-世界を大きく変える歴史の「うねり」に巻き込まれた著者の、モスクワ特派員物語。 -
001.00.4/25.12刷、並、カバスレ、帯付、
書庫。 -
初心忘れるべからず。な本。