自立する女 ジョルジュ・サンド

  • 日本放送出版協会 (1998年6月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784140803769

感想・レビュー・書評

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  • 宝塚の公演を見て興味を持ったジョルジュ・サンド。関連本を何冊か読んでみたけど、この本が文字も大きくてサンドの生涯が分かりやすく書かれていて一番読みやすかった。
    性格の合わない夫に三行半突き付けて、一人で2人の子供を育て、お料理も裁縫もこなす家庭的なお母さんであり、男装で社交界に出入りして執筆で生計を立てる芸術家であり、ペンで戦う革命家であり、常に愛人の途切れないスゴモテ女子であり…色んな面を持つ万華鏡みたいな女性。そしてとても愛情深い人。こんな人がナポレオンの時代に生きてたなんて!と感動した。
    サンドの著書は「愛の妖精」を読んだけど、他の作品も読んでみようかな。

  • 初読

    フランスの女流作家ジョルジュ・サンドの生涯。

    名香智子の漫画のようなドラマティック、ゴージャス、ロマンティック!

    生い立ちから、ナポレオンがヨーロッパ制圧を夢見たイタリア戦役に
    陸軍中尉として参加していたポーランド王家の血を引く父が
    父の上官の愛人としてーいわば軍の娼婦としてー同行していた母が
    恋に落ち、当然大反対を受けたまま二人は結婚し、サンドが生まれる。

    父の死で、ノアンの祖母に身を寄せ、母と別れ、教育を受け、馬を駆り、お転婆な才気溢れる少女は修道院で創作の才能を見せ、
    美しい初々しい貴婦人になる。

    少女漫画か!!

    そして結婚、一男一女をもうけるも、平凡な夫に失望、
    詩人である恋人とパリに出、男装して劇場へ、カフェへと出歩く。
    フィガロの記者になり、やがて「アンディアナ」で作家としてデビュー。

    早熟の天才児アルフレッド・ミュッセとの恋(これがまた
    ミュッセがどうしようもない狂気の芸術家のダメ男で、
    旅先のヴェニスで赤痢になったサンドを打ち捨て街の女に走り、
    あげくに自分が病気になってサンドが看病する。
    そりゃ別れるっちゅーねん。)

    友人はヴィクトル・ユーゴー、リストにその恋人マリ・タグー、
    そしてショパンと恋に落ち、
    親友はドラクロア。20歳年下の友人デュマ・フィス。フローベール。
    鼻血が出そうなほど豪華な登場人物。

    二月革命にて活動し、恐るべき勤勉さで次々に作品を出版しながら
    ノアンの館では常に来訪する友人をもてなし、美味しい料理、
    自分の服やカーテン、息子モーリスの人形の服も縫う、
    天下無敵のスーパーウーマン。

    そりゃ息子もとんでもないマザコンになるっちゅーねん。
    それでも娘ソランジュとは最後まで上手くいかないんだよね~、、、

    またこのソランジュも才能溢れる母に産まれた凡庸で軽率な
    娘の悲劇っちゅーかね・・・。
    でもモーリスのお嫁さんは大当たりでよかったね。
    最後の愛人マンソーも誠実な男だったしね~。

    いやー、ドラマティック!!

    小説の様に情景が浮かぶ、読みやすい文章でした。

    去年ルーヴルでさ、ドラクロアの『サルダナパールの死』の
    強烈なインパクトにうぉぉ、と思った記憶がまだ鮮明だったので
    こういうタイミングの符合って嬉しいよねー。

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著者プロフィール

神奈川県生まれ。東京芸術大学大学院音楽研究科音楽学専攻修士課程修了。専門は音楽学、ショパンを中心とした音楽評伝などで著作翻訳多数。大学で長年教え、現在は千葉県市川市文化振興財団常務理事・アートディレクターを務める。

「2020年 『ショパン ポロネーズ集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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