モリー先生との火曜日

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140803837

作品紹介・あらすじ

スポーツコラムニストとして活躍するミッチ・アルボムは、偶然テレビで大学時代の恩師の姿をみかける。モリー先生は、難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されていた。16年ぶりの再会。モリーは幸せそうだった。動かなくなった体で人とふれあうことを楽しんでいる。「憐れむより、君が抱えている問題を話してくれないか」モリーは、ミッチに毎週火曜日をくれた。死の床で行われる授業に教科書はない。テーマは「人生の意味」について。16年ぶりのふたりだけの授業。ぼくは37歳、先生は死の床にいた。全米を感動させたノンフィクション。現在43週連続ベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 人とのつながりが苦手な人は、この本を読んで絶望するかもしれない。私は、家族や友人がいなくても、生きること死ぬことに不安を感じない社会がいいな。自助とか共助はオマケくらいの感覚で。

  • 人生は今日が最後だと思って生きる、と言われてもピンとこないが、病魔に侵され、日に日に死に近づいていく状況の中で、毎週火曜日に行われたモリー先生の講義は、そのどの講義にも人生をどのようにして生きてゆけばいいかのヒントがある。
    結婚することや、子供を持つことについて、書かれている部分は、心に響いた。

  • 2014.01.05読了。
    一瞬正論に聞こえるけど、けっこう暴論が多い。(21世紀に読んでいるから?
    説得力をモリー先生の当事者性によっかかっている感じかも。
    自分で納得するにはいいけど、人に語ろうとすると暴力になり得るかも。
    死とか、家族とか。

    でもやっぱ愛は大事かも。ラブ。

  • 大切に読みたい本です。

  • とても大切な本。

  • 良い本でした。死ぬときが分かるとやりたい事が変わる。大変なときそばにいてくれるのは家族。など同感するところが多々あった。映画も観てみたい。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  •  「武田鉄矢の今朝の三枚下ろし」で取り上げられていた本。人が老いるとはどういうことか,幸せとは何か。死を前にして,人は冷静にいられるのか,いられるとすればどういう人なのか。いろいろなことを考えさせられる本なのだろうと思って手に取りました。実際,その通りでした。

    「そう。自分を引き離す。これが大事なんだよ。私みたいに死にかけている人間だけでなく,君みたいに健康そのものの人にとっても。引き離すことを学べ,だ」
    …(中略)…
    「はああ,考えたね,ミッチ。だけど,切り離すっていうのは,経験を自分の中にしみこませないことじゃない。むしろその反対で,経験を自分の中に十分しみこませるんだよ。そうしてこそ,そこから離れることができる」(p.106~107)

    「ほんとうのところ、私自身の中にすべての年齢がまじり合っているんだよ。三歳の自分、五歳の自分、三十七歳の自分、五十歳の自分ていうように。そのすべてを経験して、どんなものだかよくわかっている。子どもであるのが適当な場合には、喜んで子どもになるし、思慮深い老人であるのがいい場合には、喜んでそうなる。何にだってなれるんだ! 私は今のこの年までのどんな年齢でもある。わかるかい?」
     ぼくはうなずいた。
    「今の君の年代をうらやましがってなんていられないよ――前に自分がそうだったんだから」(p.124)

     死を前にしたモリー先生から,大学での元教え子が学ぶ。本当にあったお話です。

  • 実はね、ミッチ。いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかも学べるんだよ こんなに物質的なものに取り囲まれているけれども、満たされることがない。愛する人たちとのつながり、自分を取り巻く世界、こういうものをわれわれは当たり前と思って改めて意識しない 悲しむことには癒しの力があります。あなたもその力を見つけてください 互いに愛せよ。さなくば滅びあるのみ こうしてあげたいと、心のそこから出てくることをやるんだな。そうすれば、不満を覚える事は無い。羨むこともない、人のもの欲しがることもない

  • 著者は人気スポーツコラムニストのミッチ・アルボム氏。本書は大学の恩師で社会学教授のモリー・シュワルツ先生との最後の日々を描きます。モリー先生の病名は筋萎縮性側索硬化症(ALS)。20万人に1人の割合で発症する珍しい病気ですが、現在のところ治療法がなく、罹患すると死を待つしかないというおそろしい病気です。
    この本の最大の功績は、ALSがどんな病気で、どのように病状が進み、患者は何を考え、家族や友人はどう対応するかという例示を与えてくれたこと。
    そして、死を覚悟した人間がどうすれば、残りの短い時間を肯定的に生きられるのか、ヒントを与えてくれたことです。

    本書はアルボム氏とモリー先生の会話で構成されます。個人的には、次の言葉が印象に残りました。
    「ミッチ、私はね、それ以上自分をあわれむことを許さないんだ。毎朝ほんのちょっと。2、3粒涙を流せば、それでおしまい」
    「必要なときには、まず思いっり泣く。それから、人生にまだ残っているいいものに気持ちを集中するんだ」
    「自分を許しなさい。そして、人を許しなさい」

    ほとんどの書評で、本書は高く評価されています。ただ、本書は読者を選ぶと思います。本屋さんに行って、本書を手に取り、モリー先生の言葉に感ずるものがあれば、ご購入頂ければと。

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