- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140803974
作品紹介・あらすじ
哲学者は禁欲を、女は愛を選んだ。アウグスティヌスの『告白』には嘘が…フローリアの手紙が彼の心の闇に光をあてる。『ソフィーの世界』の著者が語るおとなの愛の物語。
感想・レビュー・書評
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禁欲を説く宗教家に対して元愛人を仕立て、徹底的に愛欲で反論するという展開。フィクションと現実の混ぜ具合が、絶妙。
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「フローリアがアウグスティヌスに宛てた手紙を発見し翻訳しました。翻訳できない箇所もあるけど、できるだけ注約もつけて分かりやすくしましたよ。」
っていう演出がいかにもこの作者らしい。にやりとしてしまいます。
内容は、自分を捨てて出世した元カレに皮肉と愛情をたっぷり込めた手紙。
真面目に読み解けば、アウグスティヌス(元カレ)が示した宗教における性愛に対して、フローリア(元カノ)が、自分達たちが愛し合った日々の実例を出しながら、真っ向から反論している。ってこの本、出版当時、宗教家たちからクレームこなかったのか?
ソフィーの世界に出てくる哲学者の名前があったりして、なかなか興味深く読めました。
アウグスティヌスの方もいつか読んでみたいな。 -
司祭に昔の妻が宛てた、あまりにも生々しい「愛」の手紙。
フィクションとノンフィクションの狭間の、とても面白い話でした。 -
これはノンフィクションなんでしょうか。
てっきりそう思い込んでいたんだけど、もしかして著者も出演する小説なのかな・・
だまされていたようで悔しい・・ -
フローリアの「告白」は中2の私には難しかった。
結構単調だから、途中でお腹いっぱい、もう沢山ってきぶんになっちゃう。
受験終わったら再チャレンジしようかな。