NHKスペシャル 四大文明 エジプト

  • NHK出版 (2000年7月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784140805329

感想・レビュー・書評

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  • (2015.05.29読了)(2004.04.28購入)
    2000年を記念して、NHKスペシャルとして「四代文明」が放映され、展覧会も開催されました。テレビも見たし、展覧会も見ました。
    「エジプト文明展」東京国立博物館、会期2000.08.02~2000.10.01
    「メソポタミア文明展」世田谷美術館、会期2000.08.05~2000.12.03
    「中国文明展」横浜美術館、会期2000.08.05~2000.11.05
    「インダス文明展」東京都美術館、会期2000.08.05~2000.12.03

    この本は、テレビ放映のための取材記と古代エジプトを研究・調査している方々の解説が収録されています。
    座談会では、四代文明の各巻の編集者による各文明の特徴を比較考察しています。

    古代エジプトの特徴は、砂漠で乾燥しているために多くのものが残っており、さらに古くから文字があって解読されているために、古代の様子がわかるし、現在も多くの発掘が行われて、続々と、新しいことがわかってきているということでしょう。
    ナイル川に関しては、毎年定期的に氾濫するに任せ、治水対策をしなかったことだそうです。氾濫によって毎年肥沃な土が運ばれてきて、水が引いた後に穀物の栽培をしていたということです。
    氾濫の時期を予測するために、天文観測による暦が発達し、一年は、365日とされていた。一月は30日で、一年は十二か月となっており、余りの五日は、祭礼の日だった。
    川の氾濫のあと、土地を分け直すために幾何学が発達した。
    川の氾濫時期には、失業となるために、失業対策の公共事業として、ピラミッド建設が行われたということです。
    クレオパトラに時代のアレクサンドリアは、地震により水没したため、海底に残っているということで、現在も発掘が続けられています。
    その成果は、下記の展覧会で見ることができました。
    「海のエジプト展」パシフィコ横浜、会期2009.06.27~2009.09.23

    【目次】
    EGYPT古代文明の風景  長谷川奏
    取材記 そしてピラミッドがつくられた  大里智之
    エジプト文明とは何か  吉村作治
    エジプト文明の誕生と西アジア  後藤健
    ◆古代文明への視点
    古代エジプトの文字と文学  高宮いづみ
    エジプト文明とピラミッドの誕生  中川武
    エジプト文明のサイエンス  近藤二郎
    美術からみた古代エジプト3000年  吉村作治
    ◆座談会
    四代文明をめぐる〔一〕河川  吉村作治・松本健・近藤英夫・鶴間和幸・
                   井上隆史・(司会)後藤健
    遺跡ガイド  岩出まゆみ
    エジプト文明年表
    あとがき  菊池正浩
    参考文献・関連図書

    ●公共事業(77頁)
    古代エジプトのファラオは、氾濫で農作業ができない農民たちを中心に全国から人々を集めては、ピラミッド建設という仕事を与えた。そしてその間の衣食住を保障した。じつはピラミッドは、失業対策のための公共事業だったというのである。
    ●神の存在(115頁)
    なぜ神の存在はすべての人に承知されないのだろうか。それは神が人類によって長い間悪く利用されてきたからだと思う。
    ●コネ社会(119頁)
    日本社会がコネ社会だとよく言われているが、私の経験ではエジプトでも日本に負けないコネ社会であると思う。人脈がその人の一番大切な財産であるというのが大方のエジプト人の考えである。
    ●人間(196頁)
    古代エジプト人は人間を三つの部分から成り立っているとした。魂(バー)と精霊(カー)、そして肉体(アク)である。人間は死ぬと肉体から魂と精霊が抜け出て、魂は鳥の姿に化身して天空を飛び太陽の沈む西の空に向かう。精霊はこの世に留まり、死者の生前の姿を模した彫像の内に入る。そして肉体はミイラとして永遠に保存され、石の棺に安置されるというコンセプトである。
    ●治水(203頁)
    エジプトの一番の特徴は、ほとんど治水しなかったというところにあると思います。
    ●大河(207頁)
    川の大きさですが、ナイル川もすごく狭いんですよ。だから「大河」という言い方はやめたほうがいいと思いますね。大河は中国を除いてないんですから。
    ●メソポタミア(209頁)
    メソポタミアというとチグリス・ユーフラテスという二つの川の間のところいうことですね。
    ギリシャ語に由来して、本来は「二つの川の間」の意味で、その流域を指し、ほぼ現在のイラクとシリアの一部を含みます。北部はアッシリア、南部はバビロニアと呼ばれ、さらにバビロニアは北のアッカドと南のシュメールに分けて考えられています。
    ●泥土(221頁)
    川の大きさとか、川の流れ、川の水の量というよりも、水がどれだけの泥土を含有できたかということの方が、古代文明とは関係が深い。

    ☆関連図書(既読)
    「ピラミッドの謎」吉村作治著、講談社現代新書、1979.11.20
    「クレオパトラの謎」吉村作治著、講談社現代新書、1983.02.20
    「ツタンカーメンの謎」吉村作治著、講談社現代新書、1984.10.20
    「ピラミッドは語る」吉村作治著、岩波ジュニア新書、1985.10.21
    「古代エジプト文明の謎」吉村作治著、光文社文庫、1987.08.20
    「ピラミッド・新たなる謎」吉村作治著、光文社文庫、1992.04.20
    「エジプト史を掘る」吉村作治、小学館ライブラリー、1992.06.20
    「貴族の墓のミイラたち」吉村作治、平凡社ライブラリー、1998.12.15
    「ものの始まり50話」近藤二郎、岩波ジュニア新書、1992.05.20
    「古代エジプトを発掘する」高宮いづみ、岩波新書、1999.04.20
    「古代エジプト探検史」ジャン・ベルクテール、福田素子訳、創元社、1990.11.01
    「クレオパトラ 謎の海底宮殿」鈴木まどか著、講談社+α文庫、2003.11.20
    (2015年5月30日・記)
    (「MARC」データベースより)amazon
    ナイル川の流れに沿って点在するピラミッド。巨大な四角錐の建造物は何の為に造られたのか。エジプト文明最大の謎が新しい発掘成果と様々な分野の研究によって今、解き明かされる。NHKスペシャル「四大文明」を書籍化。

  • (2000.7.10 初版)

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著者プロフィール

サイバー大学学長(コラム④「エジプトビールの原風景」執筆)


「2010年 『麦の自然史 人と自然が育んだムギ農耕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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