いじわるな遺伝子 SEX、お金、食べ物の誘惑に勝てないわけ

  • 日本放送出版協会 (2002年1月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784140806609

みんなの感想まとめ

自己理解と自制心をテーマにしたこの作品は、遺伝子や無意識の影響を通じて「私」という存在を深く考察しています。読者は、自己を責めるのではなく、状況を分析し、誘惑に打ち勝つためのヒントを得られる点に魅力を...

感想・レビュー・書評

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  • 言い訳にしちゃいけないしそういう下品な本ではないんだけど「私がダメな理由は私のせいじゃありませんから」という私の背中を賢い人が支えてくれてるような。とにかくこういう本好き。

  • 2011年の本、28冊目。

    世の中の様々な抗えないもの、金銭欲、食欲、性欲、などを、
    遺伝子の観点から考えてみましょうよ、という、
    竹内久美子の、アメリカ人版、といったところ。

    とりたてて目新しい発見はないけど、
    (まあそれだけ竹内久美子を読んでるってことだと思うけど)

    言い回しとか、例えとか、
    ただ解説するだけではなくその解決法を必ず書いてるとことか、
    いかにもアメリカ人といった感じで面白かった。

    (まあ…解決法が実現可能かどうかは一旦別にして)



    最近の話題とあわせて読むと面白いところがあったので、
    ちょっと抜粋。

    「すべての動物は、自分の遺伝子を首尾よく子どもに受け継がせることをめざし、そのために役に立つ相手と交尾しようとする。動物が“魅力的”と感じるのは、この繁殖の戦いに役立つ資質であり、人間の女性は高い地位を持つ男性の力にあやかることで、自身の利益を追求しようとする。」

    地位に固執する人と、
    自分がその地位になりたくて、ワイワイ言う人と、
    マスコミ内での自らの地位をあげたくて、そんな政局をワイワイ言う人、

    最近やたら目についてなんだかイヤんなっちゃうよね。

    …と、↑ こんな風に偉い人を批評することで、
    相対的に自分の地位を向上させたい誰かさんも、

    みんなみんな女にモテたいんだよね!ははーん、男ってあはれ。


    「女性は男性の地位に価値をおくのと同じ理由で、男性の富を重視する。 (中略) こうした女性の嗜好は結婚に関するデータに反映されている。富を得るには時間が必要であり、ために男性の魅力は年齢とともに増すことになる。二十世紀におけるアメリカ人の平均的な夫婦は、夫が妻より3歳年長であり、十七世紀のオランダでも状況は全く同じだ。」

    これに加えて、男は男のほうで、
    自分の子どもを産んでもらうために
    若くて健康な女を選びたがるのが、遺伝子の力ってやつで、
    かくして、ロリコンが世にあふれ、援交は決してなくならず、
    島耕作は大町さんと寝るわけでありますよ。

    今年で26歳になる誰かさんに彼女ができない理由を、
    地位も富もないということに求めるならば、
    3歳年下の新入社員が入ってくる今年から、
    先輩風を吹かせたり、入ったばかりのボーナスを使ったりすることで、
    チャンスが生まれるんじゃない?!いよいよ!?

    …なーんて思ったところで、今の部署に新入社員は入ってこず、
    震災の影響で東北の人事が凍結して次部署に行くこともできず、
    今日も今日とてぢつとてをみるわけですよ。ははーん、岩手の男ってあはれ。

    • もせさん
      (ここでお返事するのも…ですが)
      リフォローありがとうございます!
      皆さまがどういう本を読まれるのか興味津津なのです。これからもレビュー更新...
      (ここでお返事するのも…ですが)
      リフォローありがとうございます!
      皆さまがどういう本を読まれるのか興味津津なのです。これからもレビュー更新楽しみにしております!

      コラムのように軽快なレビュー!思わず笑ってしまい、花丸しちゃいました。
      社会は須らく男性の「女性にモテたい」という欲求で回っているとも聞くし(笑)、是非読んでみたい本です。
      2011/06/20
  • 人間の行動や気持ちについて、遺伝子の視点から説明してくれます。
    どんなことに幸せを感じるかや、抗いがたい欲望や衝動の多くは、遺伝子つまり私たちの設計図に原因がある。
    その設計図を知り、問題を理解したうえでコントロールしていきましょうという本。

    この視点を他人に使うことで、少しは寛容になれるかもしれません。
    設計図通りに生きてるんだな、と。

    だからこそ、セルフコントロールができている人はさらに尊敬の念を持てるかも。

    また、知性のある人間特有に思えることも、実は他の動物もやっていることがあります。同性愛、浮気などなど。人特有だと思っていた愚かさを他の動物もしていることが分かるとなんだかほっとしました。

  • 全て通読するより興味のある分野を先に読んで他も読みたいとなったら読む形のがよいかもしれません。

    『状況を明確に分析すること』

    これができると誘惑に勝てるわけだけど、はたして自制心を保つことができるかどうか。

  • ふむ

  • 即物的なところがいかにもアメリカ的だけど、面白かった。
    結局のところ、「私」というモノは単体というより、遺伝子やらミトコンドリア遺伝子やら「私」という個の自我やら無意識やらの集合体なのだなあという、新しい視点を得た。

  • 「なぜ我々は誘惑に負けてしまうのか?」という問いを、遺伝子の進化の観点から解き明かす一冊。
    とにかく痛快で、行動経済学や人類学、動物行動学などの知識を集め、我々の『利己的な遺伝子』が、誘惑に負ける生活習慣を選ばせているのがわかります。

    進化論好きにもオススメ、だし今はやりの行動経済学好きにも受けるでしょう。誰もが抱える欲求に勝つには―?
    チャールズ・ダーウィンの教えを請うこと、だそうです。

  • 表紙ですごく損してる…。

  • 分かりやすく、特に他の生物の紹介、対比は興味深かった。副題であおる欲望は、アメリカらしい。自分自身、あるいは日本人とは違うこともまた、進化と文化の道筋が違って面白い。生物の進化のスピードと人類の文化発達のスピードとのスケールが違いすぎることがギャップを生じさせてる。人間はこの先どんな進化をたどるのか、みてみたい。

  • 遺伝子(生物進化)の観点から人間の行動や欲望について解説。肥満が飢餓を予防するという理由で遺伝子としては「正しい」行動であることなど、興味深い内容が多い。具体的な対策も提案されている。

    欲望には限りがないという動物としての本能は、人口問題や環境問題などの根本原因といえるだろう。「足るを知る」との教えは、遺伝子や神経伝達物質の働きの観点からも正しいと言えそうだ。

    肥満
    ・事前に何を食べるかを決めること。何を食べたかを記録すること。

    ドラッグ
    ・ドーパミンは強烈な快感をもたらすが、すぐに消えてしまうため、同じ行為を繰り返したくなる。カフェインやコカイン、抗うつ剤は、ドーパミンやセロトニンの再取り込みをブロックすることで、高い濃度を維持させる。
    ・エンドルフィンは、全身からの痛みのメッセージをブロックしてストレスを和らげる。麻酔薬やヘロインは、エンドルフィンを模倣したもの。
    ・ニコチンはアセチルコリンの模倣をして、アドレナリンを放出し、ドーパミンを大量に放出する。
    ・アルコールは、興奮性神経伝達物質のレセプターをブロックしてリラックスさせ、ドーパミンの再取り込みを妨げて幸せな気分をもたらし、エンドルフィンの放出を促進して痛みを和らげ、セロトニンのレセプターに作用して気分を明るくさせる。

    リスク
    ・危険な行動はドーパミンの報奨システムを刺激する。このシステムに不全のある人は、極端な行動に走りたがり、危険な行為、リスクの高い行動、辛い食べ物を好む。

    欲望
    ・人間の本能は過去の成果によらず、つねに最大限の努力を求める。欲望は小さくして幸せを味わう。大きな仕事を消化可能な仕事量に分けて、小さな目標を達成し続ける。不幸や逆境の直後は大きな決断をせず、時間が経って落ち着くのを待つ。他人には過大な期待を与えず、控えめに伝える。
    ・幸福感を得られるのは目標達成であり、怠惰ではない。大きな幸福を感じるのは、自分の技術をフルに生かしながら、達成可能な目標に向けて邁進しているとき。


    ・性的二型が大きい種ほど、小さい方の性が子育てを担う割合が大きい。
    ・テストステロンは寿命を短くする効果がある。

    美しさ
    ・人間は自分と異なる免疫システム(MHC、HLA)を持つ相手に強く惹かれる。元気で健康な子供が生まれやすい。

    浮気
    ・人間の精子の99%は、別の男性の精子を攻撃したり、子宮に近付くのを阻むブロッカーとして機能する。カップルがしばらく離れた後は、ブロッカーの役目をする精子の割合は高くなる。
    ・離婚の原因となるのは、生殖能力(子供の有無)、貞操(浮気)、金銭、セックスの4つ。

  • 進化によって獲得してきた性質の中には、「現代」の人間には不利なものも多く含まれる。たとえば、食べ物の取得が難しい環境の中に長年いるうえで、できるだけ高カロリーの食事を詰め込み、脂肪を蓄えるのは、生き残る上では有利であった。このような視点で、人間の行動の多くを解説する。

    生物学者と経済学者の書いたものとしては、とてもわかりやすく、読みやすい。軽く読めてしまうので、この手の本をさらっと読みたい人にはうってつけかもしれない。また、トピックスは身近でわかりやすい物ながら、裏付ける根拠をきちんと示しているし、影響についても、細かい説明がある。

    ただ、新しい内容はほとんど無かった。筆者は、リチャード・ドーキンス(「利己的な遺伝子」の作者)に傾倒しているようだが、理論の中で、ドーキンスが示した事象を超えるところが見られない。また、引用されている心理学実験についても、さまざまな本で引用されているもので、新鮮味はなかった。

    特に、アドバイスが陳腐すぎる。食欲を抑えるためには、パーティの前に前もって何か食べていくこと、機内食のブラウニーには、マヨネーズをかけて食欲を減退させること、など、ひねりが無い。結局のところ意志だけで立ち向かうことは難しいのだから、意志で戦わなくてもいいようにする知恵が必要ということなのだろうが、こんなアドバイスなら、無いほうが良かったのでは・・・などと思ってしまった。

    でも、簡単に読めて、面白い本だったので、遺伝子に興味が少しある人は、読んでみても良いと思う。

  • 2006年8月6日読。

    ・カフェインが眠気覚ましに効くのは、形状がアデノシンに似ているから

    ・自分を変えようと思うなら今日この日から

    ・(ウエスト)÷(ヒップ)=0.7が受胎しやすいスタイルだそうな。

    ・女の浮気は排卵日前後の4日間が多い

  • 生物学的な遺伝子の正体の話ではなく、社会生活を営む人間に遺伝子が与える影響の話です。曰く「人間の動物的本質を理解」し「本能や衝動に操られずこちらが相手を操れるようにする」のが目的。おお、固すぎずに″ヒト″の特徴を教えてくれるこういう本大好きです。
    本書ではテーマ(脂肪、ドラッグ、浮気、アルコール)ごとにどのように我々がこれらの魅力に溺れていくかを明かし、同時にどのように逆うのが効果的か、という解決策を漏れなく提示してくれます。遺伝子から見た成功率の高いダイエット法とは、なぜオーガズムが必要なのか、友人を贈り物でより喜ばすには、なぜ乳児は父親に似るのか、など、日常生活のトリビアがいっぱい。
    人口密度が高くなるにつれて資源を巡る争いが起こる→攻撃的になるという話は「都会の人は冷たい」という定説を裏付ける説得となって、すごく納得。資源を取り合う性質の名残かー。何万年も前の性質(ライフスタイル)がいまだ根付いているというのはスケールが長いのか短いのか分かりませんが、人間の遺伝子は想像以上に意思の力を凌駕するときがあるようです。

  • 人が原始人を10万年もやっていたのに、現代人はせいぜい200年ぐらいしかやってない、だから体の一部である脳も実は原始人のスペックで現代を生きていて そのゆえ現代社会に合わない(原始時代には十分合理的な)行動を取ってしまう ということを例を交えながら説明
    ・人がダイエットできないのは、原始時代は食べ物がすぐ腐って貯蔵できないから 目の前にあるものはすぐ食べて脂肪として体に蓄えることが合理的だった
    ・お金を散財してしまうの同じ理由 目の前から消えてしまう前に使ってしまうのが合理的だった原始時代の行動原理を現代人が引きずっているから

  • 痩せようと思ってもどうしてももりもり食べてしまったり、
    貯金しようと思ってもついつい浪費してしまったり、人間
    とはかくも弱い生き物か…と落ち込むこともしばしばなの
    ですが。
    遺伝子レベルでそれが盛り込まれているとしたら…そうな
    らないように対策を打つことは可能である。
    人間はなぜ誘惑に負けてしまうのか、解明してくれる本に
    なっている。

  • ドーキンスの利己的な遺伝子のパロディ版かとおもったらとてもちゃんとした遺伝子による行動心理学の本でした。おおくはすでに話題になっている内容ですが、全体を概観するにはいい本だと思いました。

  • 「まぐれ」で紹介されていた。

    しまった、同じ本をまた借りてしまった(2015/06)

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著者プロフィール

翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。主な訳書に、ティムール・ヴェルメシュ『帰ってきたヒトラー』、『空腹ねずみと満腹ねずみ』、アネッテ・ヘス『レストラン「ドイツ亭」』、マリー・ムーティエ『ドイツ国防軍兵士たちの100通の手紙』(以上、河出書房新社)、ブルンヒルデ・ポムゼルほか『ゲッベルスと私』(共訳、紀伊國屋書店)、マイケル・ボーンスタイン『4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した』(NHK出版)、ダニエル・ジェイムズ・ブラウン『遥かなる山に向かって——日系アメリカ人二世たちの第二次世界大戦』(みすず書房)、マイケル・イースター『満足できない脳——私たちが「もっと」を求める本当の理由』(東洋経済新報社)ほか多数。

「2025年 『ドイツ戦後史 1945–1955』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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