アフリカ21世紀 内戦・越境・隔離の果てに (NHKスペシャルセレクション)
- 日本放送出版協会 (2002年5月30日発売)
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感想 : 7件
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784140806937
みんなの感想まとめ
アフリカの現状を深く掘り下げたこの書籍は、特にソマリアや南アフリカの歴史や社会問題を扱い、読者に強い印象を残します。NHKのドキュメンタリーチームによる取材を基に、冷戦時代の武器供与や、アパルトヘイト...
感想・レビュー・書評
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冷戦時代、ソマリアには米ソ双方から大量の武器が供与された。
南アフリカの白人牧場は今なお、埋めがたい白人と黒人の経済格差の象徴である。 -
この本は2001.9.11のあの同時多発テロの起きた時代に、NHKのドキュメンタリーチームが、アフリカで取材を行った際のことを本にしたものである。(映像はDVDになっているそうだ)
読み安く、わかりやすい。
かつて黒人奴隷としてさらわれ、その後植民地となり、民族の意志なく国境を定められたアフリカが、「分かり易い正義を持てず」混乱に陥っている様が伝わる。
しかしながら、私にとってこの本には違和感がある。
アフリカのそれぞれの指導者や、裏側で支援を行う東西の支配者を冷静に書いている。それはどちらにも正義を認めない視点だ。だが、加害者なのは、かつての植民地宗主国である国々だけなんだろうか。
南アフリカにアパルトヘイトがあった頃、日本人は名誉白人として利益を得ていた(と習ったような気がする)。
そして、アフリカの安い賃金で生産されたものは、間違いなく日本で使われている。
最近「カラシニコフ銃 AK47の歴史」という本を読み、それはイギリスのフリー・ジャーナリストが書いているんだけど、やはり過去の戦争において「自分の国家が関わったであろうこと」については、若干筆が重い。
日本人も加害者だよね?
NHKという組織の性質上、日本の非は認められないとは思うのだけれど、著者たちの文体からは「他人事」の空気を感じた。それが一番怖い。 -
NHKのドキュメンタリーを文章化。現代のアフリカが抱える諸問題を、フィールドで捉えた好著。
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内戦・越境・隔離の「果てに」というサブタイトルが内容をよく表現している。アフリカの3地域における綿密な取材を通し、アフリカ全体が抱える問題の根深を示唆している。奴隷制度の後遺症、AIDS、人種差別、民族紛争、貧困…これらの問題が解消する日は永久に来ないのではないだろうか。暗澹とした気持ちになった。(2008-07-07読了)
