最後の宦官秘聞 ラスト・エンペラー溥儀に仕えて

  • 日本放送出版協会 (2002年8月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784140807101

みんなの感想まとめ

宦官のリアルな生活や歴史が描かれており、その独特な視点から中国の過去を深く理解することができる作品です。特に、宦官の残忍さについての誤解を解き、彼らが置かれた環境や人間関係がもたらす影響を考察していま...

感想・レビュー・書評

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  • 宦官のリアルな生活について記されていて面白かった。宦官は残忍だという話がたまに出るが、この本によるとそのような宦官は去勢されたから残忍というわけではなく、男性の集団の中で目上の男や宦官から性的虐待や暴行を受けた者が後々他人に暴力をふるうということが多かったようだ。閉じられた人間関係はいつの時代でも恐ろしいと感じた。

  • ふむ

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00233091

  • ベルトリッチ監督の訃報を聞いたタイミングで読み始めた、文字通りの「最後の宦官」である孫耀庭氏の伝記。
    映画『ラストエンペラー』やその関係本、皇妃の自伝などいろいろ読んできたが、この本では革命後の紫禁城での日々が客観的に描かれているので、それらを繋げて民国期の中国大陸を俯瞰できるように把握できる。婉容皇妃から仕え始め、やがて溥儀にも仕えるというキャリアもあってか、宦官たちの動きはどの本よりも具体的に紹介されていたので興味深かった。そして20世紀中国大陸の激しい変化と、三千年の宦官の歴史の終わりを見届けた気分になった。

  • 清朝最後の宦官。 宦官になったものの、清朝は崩壊し、もはや宦官は必要なくなってしまう。人のつてをたどってなんとかかんとか生き延びていった。

    溥儀とその一族の悲しい運命と、宦官の人生がよく感じられます。

    溥儀の奥さんが麻薬におぼれている姿や多くの宦官が寺に行っていわば宿賃を払って暮らしていたなど、生々しい現実がわかります。

  • 宦官。
    21世紀の日本からは遠い存在に感じる、中国独特の風習・制度。
    しかしこの本は、1990年代になって、その「元宦官」にインタビューした内容をまとめたという、ノンフィクション作品です。

    主人公が生まれたのは、20世紀のはじめ。
    8歳で、実の父親の手により去勢されます。
    しかしそのわずか数ヶ月後には、「清国」という国がなくなってしまいます。

    宮廷での仕事を諦められない彼は、故郷を離れ北京に行きます。
    そして、立場を失ってもまだ、北京で旧来の生活を送っていた皇帝一族に、雇ってもらえることになります。

    この一連の出来事、さらには北京で「ラストエンペラー」とその皇后に仕えるまでになった彼の生活が、時間を追って記述されています。

    仕えている最中に、皇帝が宮廷を追われるという事件が発生してしまう。
    そして「宮廷での仕事を失った後の、宦官の生活」も含めた、波乱万丈の人生が描かれています。

    特に詳しく書かれているのが、宮廷で彼が見聞きした、皇帝一族の生活ぶり。
    ”最後の王朝”が滅びていく過程で、自らの立場を失った元、権力者たちがどのような生活を送っていたのか?
    身近にいた人物ならではの視点で、描かれています。

    90歳を超えるまで生き抜き、記憶力がある彼の話には、歴史的に重要なエピソードも含まれているようです。
    この本に書かれている出来事を追っていくだけでも、20世紀という期間に、中国という国が大きく変貌を遂げたということを、あらためて実感しました。

    また読み物としても、混乱が続いたこの時代の中国の雰囲気、さらには宦官という特殊な立場の人たちがどのような扱いを受け、それに対しどのような思いを抱いて生活していたのか等、とても興味深く読むことができました。

    自分の人生と重なる時代に、このような人生を送った人がいた。
    そのことを知っただけでも、読んだ甲斐のある、一冊でした。

    『紅茶スパイ―英国人プラントハンター中国をゆく』サラ・ローズ
    https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4562047577
     
     .

  •  国を背負う。歴史の先にあるもの。中国最後の皇帝溥儀に使えた宦官の回顧録。しかしながら書き手は本人ではないし、現代の中国で出版されているし、本人の言うとおりだとしても、多分に恣意的であろうが。
     それにしても、若い皇帝と皇后が身に受けた重圧はいかどのものであろうかと思う。皇帝がいなければ生きていけない宦官と言ういびつな存在。重圧から逃れるために、自分から離れられない絶対的なものが必要であったんだろうな。

     ファンタジーでも歴史でも、王様って幸せなんだろうと思っていたんだけど、ここに描かれるラストエンペラーは、あまりにも生々しく痛々しい。ひとりの人間に皇帝はつらかろうなあ。

  • NHKドラマ「蒼穹の昴」を楽しみにみています。
    で、関連内容の本ということで手にとりました。

    清王朝の終焉からいくつもの変節を経て、中国が大きく様変わりしていく中、運命の奔流(濁流!?)に身をゆだねながらも、その時々で、さまざまな人とできごとに誠実に向き合い力強く生き抜いた「最後の宦官」。
    その晩年が穏やかなものであったということが、あたたかな読後感につながりました。

  • 浅田次郎さんの「蒼穹の昴」にて宦官に興味を持ち購入した本。
    おすすめ!

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