- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140808122
感想・レビュー・書評
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『しくじり審判』を読了後、無性に本書が読みたくなった。これは2002日韓W杯決勝主審を務めたコッリーナ氏の自伝である。審判資格を持っている諸氏には第5章「審判の世界」から読むことをお勧めする。「割当」を受けている審判なら第2~4章を我が事のように読めるはずだ。そして、日本という治安の良い国で審判できることの幸福を思わずにはいられない。観客に背を向けて走る副審の背中を傘の先端で狙われるなんてゾッとする。しかし、そんな環境で育つ審判は、かなり精神的にもタフになるのだろうな~
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おそらくスポーツの審判が書いた本は日本では極めて少ないはずです。
そのため本書は非常に貴重な一冊です。
そして著者は世界的な審判であり、審判引退後もFIFAに深く関わっている第一級の人物です。
結果としてスポーツに真剣に取り組む方々は必読の一冊です❗
少なくとも高校生のほんの一時期ですが、非常に熱心にスポーツの審判に取り組んだ私には激しく共感できる話がたくさんありました‼️ -
一つ質問させてください、12年前の2002年6月18日(火)、皆さんどこにいたか覚えておられますか?
私は富山駅にいました。前々職での金沢への仕事の帰りに、飛行機の関係で富山空港に向かう途中。そう、2002年ワールドカップ・決勝トーナメントの「日本 vs トルコ」を駅前のオーロラビジョンで観ていました。
全てを観れたわけではありませんでしたが、試合終了のその瞬間、すべての音も色彩も消えたような、そんな世界を画面越しに感じたのを今でも覚えています、、なんてことを思い出したのは、こちらを久々に読み返したから。
その2002年のワールドカップ、決勝の審判でもあったコッリーナさんの、自伝的なエッセイ。2003年の本ですから、ワールドカップ後すぐの本となっています。
今から振り返ると、なんとも懐かしい選手の名前などてんこ盛りなのですが、スルッと落ちてきたのは次のくだり。
“「準備をする」ということは(中略)偶然に任せない、という意味”
業種を問わず、仕事を進めるにあたって、共通の認識ではないでしょうか。そして準備とは身体的な意味合いのみでなく、
“(準備とは)何をしに行くかということの認識でもある”
との“心構え”も含めてのことだと話されています。
このような“想い”をベースにされているからこそ、あれだけの実績を残す事が出来たのでしょうか、そして根底にあるのは“サッカーへの愛”、審判は経済的には決して裕福とは言えません、好きでなければやっていけないとの要素も強いようです。
そんな“審判という職業”の実態についても、ご自身の経験を交えながら丁寧に描き出されています。サッカー観戦にあたって、審判の立ち位置や考え方に触れることができて面白い、そんな一冊です。
なお、2002年大会で笛をとった試合の一つ“日本 vs トルコ”戦についても言及されています。試合終了の笛を吹いたのちの“10秒間の完全な沈黙”と、それに続く嵐のような拍手。それはとにかく結果を出したというチームに感謝の気持ちの表れであろう、、そしてそれは今までの私には沸き起こったことのない、感動的な瞬間だったと。
“自分たちのしたことに誇りを持っていいと思う。悲しむんじゃない。胸を張れ”
当時のキャプテン宮本選手へのこの一言は、今でも震えます。当時富山駅前で感じた想いと、どこか共通していたからかもしれません、なんて。
さて、2014年ブラジル大会もいよいよ大詰め、残すところはあと2試合。それぞれが胸を張れるような、そんな“自分たちらしさ”を失わないサッカーを見せてくれることを、期待しています! -
審判も大変だ!面白かった。
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世界一有名な審判 コッリーナさんの自伝
審判の立場からの視点が新鮮で面白い。
試合へのアプローチの方法や
コントロールの方法などが書かれている。