田中一村 豊饒の奄美

  • 日本放送出版協会 (2004年4月28日発売)
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感想 : 1
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140808603

感想・レビュー・書評

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    手紙や資料、インタビューを元に著者が考察した一村についての本

    著者の父も芸術家のため、自分の父のことも本文に書いてあり、一村なら一村で区別して書いてほしかった

    一村はいっそんと読む
    若いときは米邨(べいそん)
    一村の父は彫刻家
    父の影響で7、8才から絵をかく
    東京美術学校3ヶ月で終わる、家事都合
    結核だった
    家族が亡くなり、生活費を稼がなければならなかった
    千葉寺で新築を建てた
    昭和21年日展に初入選、秋の院展に入選
    昭和22年に一村と改名して、青龍展初入選を果たし画壇にデビューする
    奄美に移住
    庭にはパパイヤの木があり放し飼いで軍鶏を飼っていた
    65才で亡くなる

    著者自身、S59NHKの番組で知ったそうだ
    その番組への反響が大きかった
    美術商から抗議がきた
    これはイラストでデザインだ、日美で紹介する作品ではないと
    しかし世間の反応は逆で、展示会は決まるし、作品集の問い合わせはあるし、美術の教科書に掲載したいとの依頼もきたそうだ

    《感想》
    伊藤若冲、ゴーギャンやルソーを彷彿させると新聞各社は伝えた
    私も一目見てピンときたのがルソーだった
    実物を見てないので何とも言えないが、艶やかなのは間違いないだろう
    その色彩の豊かさと奄美がマッチした画風で、専門家がイラストだ、デザインだと言われようが、いいと思えばそれでいい
    芸術は理屈でないと思う
    稀有な作品には間違いない

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著者プロフィール

安野光雅美術館館長

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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