NHKスペシャルローマ帝国 1 ローマ世界の高まり

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感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140808931

作品紹介・あらすじ

史上初の超大国ローマ。その拡大の原動力は柔軟な「平和政策」にあった-英雄カエサルを引き継いだ初代皇帝アウグストゥスの構想力を探り、帝国誕生までの道のりをたどる。

感想・レビュー・書評

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  • 今(2015)から10年ほど前にNHK放送で「ローマ帝国」に関する番組(NHKスペシャル)があったようで、その後にまとめられた、ローマ帝国に関する本です。

    Facebookのオペラを勉強しているお友達が以前にこの本を読んでいるのをアップしていて、すぐに購入したのですが読むのが今になってしまいました。

    今週はシンガポールで研修があったため、この本を飛行機の中で読みました。この本にはローマ帝国が成長していく前半の歴史が、多くの写真とともに解説されています。

    ちょうどこの本が書かれたころは、塩野七生女史の「ローマ人の物語」が出されていたころでしょう、久しぶりにローマ皇帝の懐かしい名前を聞いて、時間をみつけて「ローマ人の物語」を読み直してみたくなりました。

    以下は気になったポイントです。

    ・北アフリカのアルジェリアにあるローマ時代の遺跡「ティムガット」で注目すべきものは、上下水道システムである。街中に張り巡らされ、飲み水には地下水、公共浴場には濾過した雨水と、うまく使い分けられていた、14の公共浴場では毎日入浴を楽しめた(p11)

    ・街自体が碁盤の目状に整備されていたのは、同じ面積の土地を等しく分け与えるため(p14)

    ・ローマ帝国が陸の帝国、大英帝国が海の帝国なら、アメリカは空の帝国である(p19)

    ・地中海域での争いは、おおかた、エジプト・カルタゴ・シチリア・クレタ島といった、余剰農産物を生み出す場所の争奪戦であった。ローマ帝国は、豊かな地域および乏しい地域もふくめて地中海全域に物資を流通させ、食糧を再配分するシステムをつくりあげた(p20)

    ・ポエニとは、ローマ人がフェニキア人を指して読んだ言葉。ポエニ戦争の舞台はシチリア島であったが、本質は、シチリアやサルディニアを支配していたフェニキア人の大国カルタゴであった(p31)

    ・ローマが改めてカルタゴを滅ぼしたのは、第三次ポエニ戦争で、これによりカルタゴは完全にローマの属州となった(p32)

    ・ローマの法では、指揮官が任地を去るときに軍団を率いてローマに入ることは固く禁じられていたが(反逆罪)、カエサルは国境のルビコン川を渡った、このときに「賽は投げられた」という有名なせりふがある(p50)

    ・アウグストゥス(元オクタビアヌス)は、半分以下に軍団を減らしたが、その失業者たちに地中海沿岸の各地に都市を建設させ、都市が完成したあとは、土地を与えてその都市の上流階級として住み着かせるという対策を取った(p73)

    ・直轄地である「皇帝属州」と、国境線域にある「元老院属州」に分けたが、前者は、ヒスパニア、ゲルマニア、バルカン半島のパンノニア、北アフリカ、シリア(p74)

    ・古代ローマにおける奴隷は、出身や人種による差別ではなく、社会制度的な差別であった。奴隷であっても一定の条件を満たせば、奴隷の身分から解放される(p105)

    ・奴隷(人口の3分の1)であった人が抜け出そうとした理由は、奴隷は人間でありながら、所有するものの財産とされ、売買の対象となっていたので(p106)

    ・地方港の一つであるピサで発掘された21隻の船には、広大な帝国全土から運ばれてきた特産品がギッシリと積まれていた(p147)

    ・ヨーロッパの文明水準は、産業革命が達成されるまで、ローマ帝国のレベルを超えることはできなかったとされている。遺跡をみると、電気とエンジン以外はすべてそろっているようである(p161)

    ・カエサルやアントニウスがクレオパトラと過ごした古代アレキサンドリアの一部は、1600年ほど前の大地震で海に沈んだ。現在フランス隊が水中調査を進めているが、海の汚染により妨げられている(p165)

    2015年5月23日作成

  • DVDの「ローマ」を見る前に読む

    勘違いしていたのはハンニバル
    カルタゴはシチリアの対岸、アフリカ大陸にあったんだ
    象のアルプス越えの話から、御欧州大陸の人だと思いこんでいた。

    ローマは都市化が進み慢性的な食糧不足
    戦争はシチリア、エジプト、カルタゴ、クレタ島など
    穀倉地帯をめぐって起こった

    カエサルの地位は期限付きのもで、あせった?
    「賽は投げられた」指揮官が軍団を連れてローマに入る
    固く禁じられていたことを破った

    アントニウスの追悼演説が効いた

    アントニウス、クレオパトラと熱愛
    留守中のオクタウィアヌス、難問を堅実に解決

    アクティウムの海戦、クレオパトラの強い主張で
    湾内でなく会場に出て戦ったのが裏目

    オクタウィアヌス(アウグストゥス)
    軍縮と都市建設
    失業した軍人たちに占領地で都市を建設させた

    首都ローマで消費される小麦の3分の1はエジプト産
    穀倉地帯(シチリア)では都市化&農地の荒廃を防ぐため大きな都市を作らなかった

    政治的なもの=アウグストゥス
    生活に即したもの=アグリッパ(水道、下水、穀物倉庫など)

    ローマンドリーム
    元老院
    騎士階級→ローまで働く人材発掘

    家内奴隷と農耕奴隷
    人口の3分の1が奴隷

    北アフリカ地域にある遺跡も訪ね歩く
    ローマの闘技場、
    チュニジアの闘技場、3万5000人収容可能

    アルjェリアにも良い遺跡

    アレクサンドリアの海底遺跡、LAの博物館で特別展をやっていたのを見たなぁ

  • サラリと読めるムックのようなもの。
    歴史というよりも紀行文に近いのかな。

    西洋史関係でいつも思うけど、表記が全く統一されていないので、よく似たエピソードを有する別人だと思ったら同一人物だったり、、、ってことがよくある。
    これはどうしようもないのだろうね。

  • これの元ネタ番組のせいで「ローマ帝国」という存在を知ったわけだけれども。

    地図とか画像とか料理とか、
    ともかくヴィジュアルで楽しめた\(⌒▽⌒)

    アウグストゥス中心。

  • ローマ帝国の成因について論じた本。現代日本に於いてもローマ帝国が残した教訓から学ぶべき物が、数多あるかもしれないと強く感じた。

  • ローマ ちょこっとマイブーム中

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著者プロフィール

1944年大連生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業。同大学院入学。文学博士。東京大学教授、国立西洋美術館館長、文化庁長官などを経て、現在、日本学士院会員、東京大学名誉教授、山梨県立美術館館長。著書に『古代都市ローマ』『皇帝たちの都ローマ』『逸楽と飽食の古代ローマ』『文化立国論』など。本シリーズ編集委員。

「2019年 『興亡の世界史 人類はどこへ行くのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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