わたしって共依存?

  • 日本放送出版協会 (2006年5月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (228ページ) / ISBN・EAN: 9784140811146

みんなの感想まとめ

共依存というテーマを掘り下げたこの作品は、私たちの人間関係の根底にある依存のあり方について考えさせられる内容です。著者は、共依存が人生の始まりから終わりまでの自然なプロセスであることを示し、これを異常...

感想・レビュー・書評

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  • このタイトルを見てドキッとした人は、迷わず読んでみるといい。自分では気づかなかった発見がが多く、考えさせられるところがたくさん見つかると思う。

  • この本は確かに難しいと思う。
    文章は難解ではないけれど、基本的に昨今の行き過ぎた心理学化を批判している本なので「心理学的な言い方」「心理学的な捉え方」をせずに、共依存を説明しているという点が難解。

    臨床の経験が長い著者なだけに、「人はしばしば過剰にして逸脱する」という確信をもったようだ。そもそも人は「赤ちゃんと母親」という共依存の状態からスタートし、「介護される老人と介護人」という共依存の状態で人生の終わりに向かっていく。人は共依存の状態で生きる時があり、その共依存の関係性は当たり前でお馴染みのものであり、共依存の関係を結びやすいという。そしてそれは異常なのか?という問いが著者の中にはある。ケアが必要な人というのは依存しなければ生きていけない人という捉え方ができる。ケアを熱心に提供する人は異常なのか?それは過剰にして逸脱する人間たちのあまりにも人間な関係ではないのか?という。

    そして共依存の状態を異常のとみなすのは自立を過剰に評価する西洋の価値観に染まりすぎだという。

    とても考えさせられる1冊である。

  • 共依存というキーワードで図書館で見つけた本。

    心理学とかカウンセラーの肩書きのある著者だが、敢えてそれよりは1人の人間として、「共依存」という関係に西洋文明の「分けて、理解する」のではなく、そのまま理解しようとした作品。

    よって、ケーススタディの紹介になっている。体験記を読みたいか、体系的に理解したいと思えば、不満足になるだろうと思う。私は後者だったので、★2つの評価です。

  • 依存⇒人に頼ること、相互依存⇒お互い頼り、頼られること。それらの「しすぎ」「させすぎ」の線引きは困難、という主張には激しく同意。

  • 目の前の問題にすぐに効く薬としての効果は、少ない。でも、もっと揺れている不確かな感覚を受け入れて生きていく道を模索する姿勢を語っている深さがある。具体的な解決法を求めている場合は違う本を選んだほうがよいだろうけど、生きていく上では糧になる。

  • 事例紹介本である。
    共依存を本や映画の内容から考察している。

    もうちょっと掘り下げた内容だったら良かったなあ。

  • 「共依存」という聞き慣れないが、どこか興味持たざるをえない言葉にひかれて借りてみた。
    女性論が背景にあるように感じる。

  • やっとこさ読み終わったー<br>神話比較なんかよりもよっぽど難しかったー<br>ともかくぬるっとした言葉で書いてあるのである。<br>おそらくそれは、カウンセラーであるという著者が<br>現象を明確な言葉で名づけることを嫌うためではないかと思うのですが<br>(現象を言葉で断定しないように言葉を選んでいるということ)<br>たくさんの言葉を裂いている割に、繰り返しが多く、開いた言葉で書いてあるように見えて、言葉がすとんと心の中に落ちてこないようなところがあるのだった。<br>とはいえ。<br>これは私自身が塊の言葉を好む傾向にあることと<br>書いてある内容自体が、人間との関係についてのものなので<br>何か病的なことをたった一言で解決するような魔法の言葉が書いてあるようなものでもなく、はっとびっくりさせられるような目新しいことが書いてあるわけではない。というせいもあると思う。<br><br>程度の違いこそあれ、書いてある内容は<br>概ね自分の身の回りに起きていることと何ら変わりはない。<br><br>共依存についての本を読もうと思った直接的なきっかけは<br>ある人とある人の関係性が「共依存」と呼ばれるものなのではないか。<br>と思ったからだった。<br><br>以前にも書いたけれど<br>私自身は『根本的には人間は人間との関わりを断っては生きていけない。』<br>という考えを持っています。<br>それでいて、人間同士の関係が互いに、あるいはどちらか一方にとって<br>負担になるような関係であれば<br>それは無理をしてまで維持するようなものではないかもしれない。<br>とも考えているわけです。<br><br>ところが世の中には<br>関係の依存がお互いに、あるいはどちらか一方にとって<br>辛いものになりながらも、関係をやめることが出来ない。<br>という人がいて<br>その関係を「共依存」と呼ぶのではないか。<br>と考えていた。<br><br>上で魔法の言葉というようなことを書きましたけれど<br>よくある自己啓発や自己啓蒙のための一種のビジネス書みたいなものの<br>類というのが私自身はあんまり好きではない。<br>ああいうものは<br>利用するものであって、多くの場合、啓蒙のためにはあまりならないような気がしているからで<br>実践方法などを、自覚的に利用出来る人にはいいのかもしれないけれど<br>そもそも自覚的に利用出来る人には不要なのではないか。<br>と思うからです。<br>そんなのよりも<br>すぐれた文学のようなものを読む方が<br>よっぽど為になるのではないか。という類のことも思う。<br><br>人間の関係性を本という形で――一方的に考えを述べるような形のメディアで語るのに、内容、言葉に置いて繰り返しが多くなるなどしても避けられないことで、でもかなり辛くて(笑)<br>なんとか我慢して読み終えた。<br>ともかく神経質な文書なのであるー疲れるー<br><br>まぁ「共依存」という言葉が気になる人は<br>読んでもらったらそれでよいのではないかと思うのですけど<br>私自身はこのところ自分で考えていることとのものすごい違いは<br>見いだせなかったので<br>概ね自分の考えを理論的な言葉に吸い出されたような言葉を<br>自分の中にもう一度取り込むような読書だった。<br>しかもこういうことはあまり理論的な言葉を取り入れても<br>それがすごくよい。という訳ではないだけに<br>妙に疲れた。<br><br>ところで<br>共依存というのは、女性に多い。と言われているらしいのですが<br>この本の中から引用して書きますと<br>『女性の友情には三つの特性がある。<br>一つは、同性同士だからすぐにわかり合えると短絡的になりがちなこと。<br><br>二つ目は、一般に女性は、人に与える(尽くす)ように、と幼いころから教育されているので、片方が尽すばかりの関係に陥りがちなこと。そして<br><br>三つ目は、女性は孤立や孤独はいけないことという思い込みをもち、他人との関係において絶えず自分を確認する傾向にある、<br>ということである。』<br><br>というこの特徴のうち<br>自分自身で、おそらく持ち合わせているのは一つ目の特徴だけじゃないかと思った。<br>これは、それだからよいとかそういうことではなくて<br>どちらかというと、多くの人が持ち合わせているらしいこの三つの特徴の内<br>自分自身に二つが欠けている。<br>と自覚することと、だから、その二つの部分において<br>振り回されている(とわたしが感じる)人がいると<br>理解するのが中々難しい。のだなということが、自分にとって<br>一番『役に立った』内容だったかもしれない。<br><br>今回の本は<br>最初から最後まで読み通して初めて<br>著者の言いたい事というのが浮かび上がってくるように書いてあって<br>初めの方だけ読んで何かの言葉を語ろうとするのは<br>とても間違った行為のように思える。<br><br>それでも気になった部分で<br>どうしても断片の言葉を取り上げておきたいのですが<br>塊の言葉をそれだけの単体で都合のいいように理解しても<br>恐らくそれは、あまりよくないことのように思うので<br>ということを前置きしておきます。<br><br>この本のなかで<br>人間同士の関係は多かれ少なかれ共依存でできている<br>としながらも<br>その関係が格別ゆがんだものになるようなとき<br>関係を改善させる最もよい方法は<br>お互いがきちんと向き合ってよりよく話し合うことではないか。<br><br>ということ言っているのだけれど<br>そもそも<br>きっと話を聞かない人。というのがいて<br>それが話を拒絶する――話の場にでてこないというケースもあるだろうし<br>聞いていても、相手が話すところの真意を全く酌み取ろうとしない態度で聞く=内容を聞いていない。または自分に都合のいい解釈でしか聴かない。<br><br>そもそもこういう人が共依存の依存者には多いような気がするので<br>こういう人を相手に話を聞いてもらおうとするのは<br>中々困難なことのように思う。<br>自分自身を守るための殻が厚いというか……<br>話を聞いてもらいたい側は何とかしてその固い殻を<br>突き破る努力をしないと、そもそも話を聞いてもらえないのだった。<br><br>不安が多い人というのは学習能力が低い。<br>ということを書いていたのだけれど<br>今回この人とこの人が共依存関係なのではないか<br>と思った、依存する側の人。と言うのも<br>おそらくこのタイプに該当するように思う。<br>非常に学習能力が低いのだ。<br>自分が受け止められないことや、さまざまな意味で自分に都合の悪い言葉を心に届かせないように、完全に拒絶する。<br><br>自分が受け止められないことを<br>誰しも、拒絶するということあると思うけれど<br>ちょっと度が超えているように私自身は感じた。<br><br>ある程度歳をとってくると<br>そもそも学習能力はあまり発揮されなくなってくる<br>固定概念が強くなってくるし<br>新しいこと受け止める力が弱くなってくる。<br><br>しかしそれまでにある程度精神的に大人になっていない人というのは<br>そこから先、どうするのだろうか?<br><br>最近そのことが気になって仕方がない。

  • 「アダルトチルドレン」とか「共依存」とか、分類と定義を求める人に。

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著者プロフィール

1939年生まれ。シモンズ大学社会事業大学院修了(MS)、元お茶の水大学教授。
専門:フェミニストカウンセリング、臨床心理学、フェミニズム理論、社会福祉。日本にフェミニストカウンセリングの理論と実践を初めて紹介し、各地におけるカウンセリング・ルームの開設を援助。後、学会設立や学会での資格認定に貢献。
著書:『自立の女性学』(学陽書房、1983)、『フェミニストカウンセリング(Ⅰ・Ⅱ)』(新水社、1991/2004)、『わたしって共依存?』(NHK出版、2006)、『わたしを生きる知恵』(三一書房、2018)、『それはあなたが望んだことですか』(三一書房、2020)ほか。
翻訳:P・チェスラー『女性と狂気』(ユック舎、1984)、H・パラド他『心的外傷の危機介入』(金剛出版、2003)ほか多数。

「2022年 『やわらかいフェミニズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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