- Amazon.co.jp ・本 (70ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140811320
感想・レビュー・書評
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「ほら。見て、見て♪
切ったにんじんの頭から葉っぱが出てきたよ。」
と、嬉しそうに自慢していた若き頃の母親。
とりあえず
「わー…。ホントウだ。葉っぱだねぇ」
どう感動すれば正解なのかがわからなかった私の反応に
不服そうだった彼女の表情を良く覚えている。
植物にとって
自分が生きる全てのフィールドとなるのが
小さな盆の上のみ…。
と、言うのはいかなる心境なのであろうか。
天から降り注ぐ恵の水も光線も
根を張るための自由な地もない環境で生きるには
人の力を借りねばならない。
それでも
(生かしてくれるものなら…。)
と、必死で人の誠意に答えようとする
植物達のいじらしさがたまらない。
若き頃は
さっぱりその「美」がわからなかった盆栽だが
盆の中の大自然を眺めていると
自分の視点の位置が不自然である事に
ぞっとしてしまう。
こんな位置から森を眺める事が出来るのは
鳥か神様くらいのものだと思ってたから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
水石からの、盆栽。舎利。家と庭で家庭。流石美の壺。うまくまとまってます!でもなぜだろう、頭に入りにくい…相性の問題ですね、多分。
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小さな中に自然と時間を再現するもの。
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そこには、悠久の時が宿り、見えない背景がひろがっている-。緑のアートとして脚光をあびる盆栽。その美の世界に迫る3つの「ツボ」を紹介する
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人生に措ける目標の目安。の一つ。