- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140811924
感想・レビュー・書評
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NHKによるグーグルの番組取材をまとめた本。
グーグルの生い立ち、ビジネスモデル、社会への影響、危険性など多岐に渡ってわかりやすくまとめられていて、一般教養としてのグーグルに関する知識を得ることができる。但し、技術的な話、ワークスタイルなどにはあまり触れられていない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
少し前にNHK特集で扱われていたが、番組には盛り込まれなかった内容も含まれていて、非常に興味深かった。
番組の内容についても裏づけというか補足のような位置づけにもなっている。
綿密な長期取材の結果と言えるのだろうが、ターゲットとしてのグーグルの謎は更に深まった。
ネット広告について研究するには重要なキーとなる一冊だろう。
2回目
10年経った今でも十分通用する -
学問からビジネスへ。検索エンジンGoogleの生まれがわかる最初の章が非常に興味深かった。
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2007年に出版され6年しか経っていないのに、今となっては非常に古く感じられるのは、ITの進化の早さによるところが大きい。この本に書かれている「これからのgoogle」はすでに現実化しているものがほとんどだか、法の整備は拡大し続けるインターネットの情報の波のなかで、未だに整備しきれていない。この本には、もっと国の圧倒的な介入の必要性をうたっているが、逆に国の介入が、中国のように弊害も発生している。google(インターネット)が国を超えた存在なら、国を超えた公正かつ、明瞭な圧倒的存在によるルールづくりが必要に感じる。そうしなければ、著書のなかで幾人かが、危惧しているように、その存在自身ににgoogleがなってしまう。
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テレビ放送の原稿なのか、内容は少し薄い。
また、2007年の情報なので今読んだら少し陳腐化している。
他のグーグル本で、今でも面白く読めた
「プラネットグーグル」
とは大きく違うなという印象。
どちらかというと雑誌的。 -
所在:展示架
資料ID:10701294
請求記号:007.3||N71 -
Googleの技術、経営について細かく書かれている。時間をかけて取材をしたことが伝わる。
まだAndroidが発表されてない時代の本だがそのことにもふれられてるし、突拍子もないことじゃないんだなと思った。
なんでもGoogleに情報を得ることはいいことかもしれないが、情報をあずけるということはちょっとこわいことだなあと思った。
あとは、Googleの社員はみんなスーパーエリートってこと。 -
100ドルPCプロジェクトに出資をするグーグルは、何をめざしているのか、現在、世界の15%程度が、インターネットを利用しているだけなのだとか。人類の半分が、電話を一度もかけたことがない。インターネットは10億人しか使っていない。グーグルでは次の10億人に、どんなかたちで、サービスを提供することが出来るのか考えている。
未来をみすえた姿勢が、グーグルの本気を感じさせる。グーグルならば、世界を根底から、かえることができる。そんな夢をみさせてくれる企業なのかもしれない。21世紀は、後期情報化社会時代で、情報の洪水に流されるだろうというが、それでもまだ10億人なのだ。世界が本当にひとつになるには、時間がかかる。 -
読了
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テレビ放映はほとんど見逃してしまったので、まとめて読めて役に立った1冊。
Googleの成長の軌跡、現状、課題など多岐に渡って網羅されている。潜入取材をもとにということだったが、確かにかなり詳細だった。
本書でも提起されていることであるが、Googleはネット上の検索エンジンを越えて社会インフラそして人間の考え方・行動様式にまで入り込んでいる。人が自分の記憶、趣味・嗜好、選択をどこまでGoogleに委ねられるのかというのは、人ぞれぞれ考えなくてはいけないことであると思う。あまりに委ねすぎて自分では主体的に考えられなくなるというのは、現時点でもなんとなくイメージができることで、薄ら寒くなるような感じがある。
Web2.0や最近のインターネットについて書かれた本は多くあるが、イメージがつかみやすく、なおかつ将来にわたって起こりうることを描出している点ではこの本は出色である。