NHK未来への提言 リサ・ランドール 異次元は存在する

  • NHK出版
3.41
  • (18)
  • (39)
  • (72)
  • (12)
  • (2)
本棚登録 : 359
感想 : 50
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140812167

作品紹介・あらすじ

21世紀の人類が抱える課題について、日本の各界の第一人者が世界のキーパーソンに徹底インタビュー。未来を切りひらくヒントを探り、道しるべを提示します。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 理論物理学者と宇宙飛行士の対談。5次元の世界という、理解しにくい世界だが、これでもしかしたら重力の問題が解決するかも・・?

  • 薄い本であるが著者(リサ ランドール)が言わんとする趣旨が
    まとめて簡単に書かれている。本格的に異次元のことを理解する
    ためには物足りないかもしれないが、「ワープする宇宙」を
    読むための前準備として読むのであれば良いのではないか。

  • 「膜宇宙」の提唱者、物理学者のリサ・ランドール女史に、宇宙飛行士の若田光一さんがインタビュー。異次元の概念が一般にも分かりやすく解説されている。異次元の最初の入門書に。

  • リサ・ランドール入門編、かなあ。若田さんが科学者リサより人間リサという切り口で彼女の取り組みと情熱と生き方についてインタビューした内容をまとめた本です。若田さんのインタビューシリーズの1冊。物理学界で話題になっている『五次元』を理論的に提唱されている方ですが、いつどんな時にアイディアがひらめくかとかあと女性として物理学者をするにあたっての苦労とか、でも情熱にあふれて科学するその姿勢がすごく鮮やかでよかったです。元気出る本だった。そして五次元がとてもふしぎ……否定できない、あるような気がしました。

    一緒に貸してもらった『宇宙エレベーター』の本も近々読む予定。真摯な科学ってやつはほんとうに面白いよね。

  • とてもわかりやすく、まとまっていると思います。このようなことが、最先端の理論物理学で研究されているんだなぁ...と知るだけで、とても感動します。
    リサ・ランドールの言葉「探求心・理解力・友情」も、興味深く感じました。

  • 「異次元は存在する」リサ・ランドール(NHK出版)
    いま、ノーベル賞に最も近い理論物理学者と言われているハーバード大学のリサ・ランドール教授と、日本人初のミッションスペシャリストとしてスペースシャトルに搭乗した若田光一さんの対談本「異次元は存在する」(NHK出版)を読みました。本書はNHKのBS番組「未来への提言」の内容を出版化したものです。

    「わたしたちの暮らす3次元世界は、人間の目には見えない5次元世界に組み込まれている」-1999年、人類の世界観を覆す概念を発表し、一躍世界の注目を集めたのがリサ・ランドール博士である。
    (中略)
    「無限に広がっている宇宙空間を見ていると、本当に存在しているものは、わたしたちが見えるところにあるものだけなのだろうか、という疑問を抱くことがあります。ランドール博士の提唱する5次元やさらに高次元世界の存在-深宇宙を眺めていると、そういうものの存在をつくづくと感じる機会がありました」と語る若田さん。

    大胆な発想に基づく仮説を立てて、それを数式で表現しようと試みる理論物理学者と、宇宙工学を専攻し実際に宇宙空間を漂った経験を持つ宇宙飛行士。どちらも科学の最先端にありながら、一方は頭の中で理論を組み立て、一方は体感として宇宙を捉えている訳ですが、二人に共通しているのが「宇宙について人間はまだほとんど何も理解できていない」ということ。

    ランドール「異次元世界について考えれば考えるほど、現時点でのわたしたちの知識がどれほど限られたものであるかを実感させられます。(中略)宇宙は、わたしたちが考えているよりもはるかに大きく豊かで、変化に富んでいるのではないかと思います。(中略)目の前にある世界だけを見ていては、人は往々にして間違った仮説を立ててしまいます。自分以外の人間を理解する力、自分以外の文化や世界を理解する力が、より深い大きな意味での理解に結びついていくのだと思います。」

    科学技術の進歩のおかげで便利な生活を送っている僕らは、いつの間にか科学で説明できるものだけが正しいという考え方を信じ込む一方で、そんな科学というものも「世の中の事象に対してたまたま現時点では最も合理的に説明がつけられる1つのパラダイム」でしかないということを忘れがちです。

    若田「印象深い瞬間は2度目のフライトのときでした。初めて国際宇宙ステーションのなかで眠ったのですが、すべての照明を消して寝袋に入って目を閉じたとき、これまで感じたことのない大きな孤独を感じました。大宇宙に自分だけがぽつんと浮かんでいるような感覚を抱いたのです。(中略)あのどこまでも続く大宇宙や、微小重力環境をはじめとする地球とは異なる環境を体験して、宇宙には、計り知れないほどの見えないものが確実に存在するということを肌で感じたように思います。」

    彼女の説が正しいとなると、いま僕らが生活している3次元世界は5次元世界に付着している膜のようなものであり、同時に全く別の3次元世界が他にも幾つも存在しうることになります。3次元世界に住んでいる僕らは通常はどこまで行ってもそこからは出られないけれど、重力あるいは未知のエネルギーや物質だけは次元を超えて5次元世界や別に存在しうる3次元世界と行き来ができる。全くSFのような話ですが、地球が丸いように100年後の教科書では小学生でも知っている常識かもしれません。

    目に見えるものしか信じない、というスタンスから脱却することで、この世の中も全く違った見方ができるようになります。世界は数式で表すことができるほど単純なものではないと僕は思っています。

  •  物理学は現在、自然には以下の4つの力があるとしている。
    1重力
    2電磁力
    3弱い力(原子核を異なる原子核に変える)
    4強い力(素粒子を結合させて物質の成り立ちを与える)
     アインシュタインは相対性理論で1・2の統合をはかった。
     だが、1・2・3・4を統合する理論はまだ発見されていないが、その中で最有力は「ひも理論」である。
     それへの手掛かりとして、リサの研究は注目されている。
     リサ・ランドールは我々3次元の世界はブレーン(膜)の上にはりついたものだとする(ちょうとシャワーカーテンにくっついた水滴のような)。さらにそれらを取り巻く次元があるとする。
     根拠の一つは、3次元における重力の弱さ。
     3次元で重力が弱いのは、他の次元にしみだしているからではないか、と考えられる。

  • 成功したければ質問しなさい。
    リサランドールの恩師の言葉。
    これは年齢を重ねるにつれ重みが増して感じられる。
    5次元を説明するのに次元を下げて
    "2次元の平面の国に住んでいる生命体に、3次元の丸い球が通過する様子"
    を引き合いに出したのは非常に分かり易い。
    難しい理論を平易な言葉を用いて解説しており非常に知的好奇心を刺激され高校生や大学生時代を思い出させる。
    実際はとても難解である事は容易に想像がつく。
    他の著書も読んでみたい。

  • 5次元宇宙のモデリストのランドールに若田さんがインタビューしたNNKの番組をまとめた本。内容が軽すぎて面白くない。

  • リサ・ランドールさんはハーバード大学の物理学教授。1999年に5次元世界の存在で理論物理学の難問を解決する方法を論文で発表した人。異次元の世界を私たちに紹介してくれる。

全50件中 1 - 10件を表示

リサ・ランドールの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヴィクトール・E...
稲盛和夫
村上 春樹
アル・ゴア
デールカーネギ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×