鉄板病

著者 :
  • NHK出版
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本棚登録 : 52
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140812525

作品紹介・あらすじ

自分の意見を言いづらい空気。わがまま勝手に暴走する人々。そこここに漂う違和感はどこからくるのか?超人気プロデューサーおちまさとが「鉄板」をキーワードに読み解く21世紀日本への憂国論。

感想・レビュー・書評

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  • 思索

  • googlに代表される検索エンジンの普及以降、簡単に答え(らしきモノ)に辿りつける状況になったので、世の中の考える力が衰えてきているのではないか。

    印象や宣伝といった表層的な情報にまんまと引っかかり、自分だけが損することは絶対に避けたいが他人を出し抜くほどの知恵と根性を持ち合わせないフツーの日本人。いわば一億白痴化を促したのはTVだけれど、その中でも白痴化大作戦に最も加担したと思われるおち まさとが警鐘を鳴らすと言う歪な構造の本。


    ……まぁ、その警鐘自体も口当たりのよいイメージに包まれた"鉄板"のモノなので本質的には何も変わっちゃいないのだが。

  • 図書館

  • 常にハズさない、失敗しない「鉄板」なことばかりを求める人々を「鉄板病」になってしまった人とし、病気の症状、予防法などを紹介している本。
    「鉄板病」が蔓延している現代において、反鉄板 で行くのはツライかもしれないが、頑張りましょう とエールを贈っている。

  • 個人的には、著者の本の中で一番良かった。
    はみ出しがちな者としては、その方法と勇気をもらった気がする。

  • 印象に残った部分
    ・「少なくとも現状のシステムを信用するな!」
    ・システムにはそもそも寿命がある。それはこの国の民主主義でも同じこと。
    ・貧乏だから正しい、という偏った考え方にいかないように、その磨いたスキルを使って何とか成功しようと言う努力も怠らないようにする。判断を保留にしつつも不安を感じず、堂々としているのがグレー。

    ・ダメだ!と簡単に結論づけて、考えることを放棄する…それが鉄板病。だとしたら、まったく考えないよりは、緩くとも考えたほうがよい。それがグレーということ。

  • 他のおちさんの本とは違って
    厳しい痛烈な批判眼で書かれているので、
    この本を読んで不快に思う人も
    いるかもしれないと思ったが、
    最後に、「少数派で志の高い人」
    に向けた本なのです。
    とあり、納得してしまった。

    この本は面白い!!しかし怖い。
    鉄板病にはなりたくないなぁ…。

  • 「テッパン」
    間違いない。確実。多数派。
    波に乗り、右にならえをしすぎじゃない?

    何も考えずに流れにのることばっかでいいの?って話。

    鉄板病とは、どんな症状なのか、どんな弊害が出ているのか、予防法とかを書いてある本。

  • 世田谷図書館で借りる。
    この人の企画に関する考え方というか心の持ち様はとても冷静ですばらしい。

  • チーズフォンデュの話や大阪のりんごの話を伶に、現代の日本がいかに多数はの自己判断の少ない世の中であるかを伝えようとした本。

    この本は、その世の中を知った上でいかに生きるかを提案する良書である。
    所々に少しずつ気になる表現があるものの、時代の捉え方などはさすがにおちまさとといったところ。

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著者プロフィール

1965年12月23日東京都生まれ。プロデューサー。 数多くのヒット番組やWEBサイトの企画、ファッション、企業ブランディングまでジャンルを越えて活躍。「対談の名手」として雑誌や書籍のインタビュアーを務めることが多く、またブログやツイッターが高いアクセス数を誇り情報キュレーターとしても信頼度が高い。企業・学校などでの講演活動も展開。厚生労働省イクメンプロジェクトメンバー、経済産業省「クール・ジャパン戦略推進事業・企業マッチンググランプリ」総合プロデュースも務める。

「2013年 『人の話は9割聞くな』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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