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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784140812563
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みんなの感想まとめ
遺伝子や人間の進化についての深い洞察が詰まった本書は、難解さを感じさせつつも、読者を引き込む魅力にあふれています。血中の鉄分やウイルスとの関係、さらには遺伝子の柔軟性についての考察が展開され、科学的な...
感想・レビュー・書評
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おそらく原文が良く,翻訳も良いため,どんどん引き込まれ,読み進む.訳者あとがきでわかったが、共著者はクリントン大統領のスピーチライターだそうで,人心をつかむのは得意中の得意のようだ.多少用語の使い方に難があるが(誤訳?),それがあったとしても末梢のことで,面白さが勝っている.点と点をつなぎ,遺伝子の歴史をデータを駆使しながら紐解いていく様は,その推論が事実か否かの証明は困難であることを差し引いても痛快.理系じゃない人にも楽しめる内容だと思う.
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進化とは本来、自分の生存と種の保存に役立つ遺伝形質を好むはずなのに、なぜこれほど多くの「病気をもたらす遺伝子」が多くの人に受け継がれ、広まってきたのか……という謎を進化論から説明する、ユニークな論考。
著者自身が「ヘモクロマトーシス」という遺伝性の病気の持ち主。放っておくと体の中に鉄が蓄積して、肝臓やすい臓にダメージを受け、ついには死に至る。この遺伝子は西ヨーロッパ人の30%以上が保有しているという。
なぜこんな遺伝子が、これほどまでに広まっているのか……。〈40年後にかならず死ぬとわかっている薬をあなたが飲むとしたら、その理由はなんだろう? 答えはひとつ。それはあなたが“明日”死ぬのを止めてくれる薬だからだ〉 じつは、ヘモクロマトーシスの人は、伝染病に強い白血球の持ち主でもあった。14世紀のヨーロッパで人口の3割を死に至らしめたペスト禍を生き延びた人たちに、この遺伝子の持ち主が多かったのは必然だった。
このほか、糖尿病をもたらす遺伝子は「氷河期を生き延びるためだった」説や、肌の色がビタミンD生産と紫外線の害のバランスで決定されてきたという話、ヨーロッパ人がアジア人に比べてアルコールを分解する酵素をいっぱい持っているのはなぜか……みたいな話もおもしろい。統合失調症の原因が、もしかしたらトキソプラズマ(ネコに寄生したときだけ症状を起こすとされている脳内寄生虫だが、人間にも寄生する)が影響を及ぼしているのかもしれない、という話はネコを飼うのが少し恐ろしくなるね。
人間がいかに「いきあたりばったりに進化してきた」かということ、そしてその進化が現在の環境とミスマッチなせいで多くの病気がもたらされているということが平易な文章で要領よく書かれている。大学時代の生物の講義で「鎌状赤血球」の話を聞いたことを思い出す。あれは赤血球が変形しているせいで悪性の貧血にかかるのと引き替えに、マラリアに強くなるという話だった。この本を読んで、鎌状赤血球のような事例が「特殊事情」ではないこと、むしろ世界中のあちこちで無数に行われてきた結果、いまの人類ができあがっていることが理解できた。
本書のすべてが「正しい」かどうかは異論あると思うけれど、読み物としてはすっごくおもしろい。 -
私達が常に悩む「受け継がれていく病気」(高血圧であること、血糖値がもともと高いetc.)などは、迷惑なものである。しかし、そのような進化は、自然淘汰されてもおかしくないはず。そもそも、何故このような遺伝子が後世まで続いていくのか?それには、過去に我々の祖先が受けた遺伝子の「進化」が関係しているのである・・
ということで、非常に面白い進化論。「進化とは発展的なもので我々をよくするものである」という常識を一掃してくれる、深化とは何か、そして大きなスパンでの生命論を伝えてくれる、非常に科学的ウィットにとんだ本。 -
GUEST 062/漫画家・内田春菊:スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2012/08/post133490.html
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進化というと、良い方向に変わる、進むことを想像する。
しかし、周りを見れば難病に苦しむ人は世界中にいる。
本書では、我々が苦しめられる病気の中には
人間が進化した結果、存在するものもある
という事が書かれてあります。
私はなるほどなぁと本当に楽しく読めました。
「今」だけを見ると必要の無い症状も
「過去」には必要だった。
ロマンがあるわぁ。
理系文系問わず、楽しく読める内容だと思いました。 -
生きるために進化した話。
読み物としておもしろい。 -
ぐんぐん読ませる楽しい科学「風」読み物。あくまで「風」です。
本書をそのまま受け売りすると、スケプなヤツとかメッドな人から憐憫の眼差しを注がれてしまいます。
相手を選び面白さを伝えたほうがいいです。
脳みそトリビア本に売れ筋を奪われたとはいえ、遺伝子様のご威光、いまだ健在。
環境適応と進化は一緒くた、獲得形質は遺伝子(しかもDNAに!)刷り込まれ、あの難病もこの容姿もDNAに組み込めば、ぜーんぶ説明がついちゃうのさ!…なんだそうです。…まあ、楽しくて前向きな科学「風」読み物には、違いないです。 -
図書館に無し
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逐一比喩表現が丁寧なうえにウィットに富んでいるので非常に読みやすい。
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ふむ
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これまで5回くらい読み終わった本。
副題の通り、病気の遺伝子がどこから来たのかを読み解いていく本。
遺伝子の本だが、難しい医学本ではなく、小説としても非常に面白い。
健康に少しでも興味がある人には是非おすすめしたい。 -
体内にと鉄分が富む集団ほどペストの害を受けた。
ヘモクロマトーシスの人は、マクロファージに鉄がないため、鉄分過剰でも、ペストの害を受けない。 -
遺伝についての新しい知識をわかりやすく書いている。良書。日本語タイトルはミスリーディング。
特に、エピジェニックの話は、新しい知識が多かった。 -
「スミスの本棚」内田春菊さん推薦本。
病気の遺伝子がこれほど多くの人に受け継がれているのはなぜか?を端緒とした遺伝と進化の本。
ユニークな事例や異端の説が数多く紹介されていて、読み物としておもしろい。生物学の知識がなくても十分に楽しめた。
著者プロフィール
矢野真千子の作品
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