幸福大国ブータン: 王妃が語る桃源郷の素顔

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140812587

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  • 先代の王妃が語るブータン

  • 国民総幸福(GNH):人間は物質的な富だけでは幸福になれず、充足感も満足感も抱けない。そして経済的発展および近代化は人々の生活の質および伝統的価値を犠牲にするものであってはならないという信念。

  • 2011年57冊目。


    ブータン元王妃が書いた本。
    ブータンの自然・文化・歴史などが、回想録のように詳細綴られている。

    「理想郷」のように語られがちなブータンなので、
    できるだけ冷静に、少し意地悪く読んでみようと思ったが、
    それでもやっぱり行ってみたくなってしまった(笑)

    日常レベルに浸透する仏教の倫理観が、法律で覆っていない部分においても道徳的な行動を促しているように感じた。
    伝統や地域のコミュニティーを大切にする雰囲気がとても素敵。

    「国内総幸福」という指標を打ち立てた国家だが、
    類まれなリーダーシップを用いて、国際社会での活躍をもっともっと見てみたい。

    原著にはあった第三部、王妃の国内の旅の様子は、本書では割愛されているそう・・・
    歩くタラヤナの姿を知りたかった自分としては残念。

  • ここにないものは、どこかにあると思う。実際にはそんなことはないんだけど。それでも、ブータンにはあるのかもしれないと思わずにはいられない。

  • 国民総所得ではなく国民総幸福GNHをめざしたブータン。
    97%が幸福だと答えているとか。
    ブータン国王で特に英明だった第四代ジクメ・センゲの妃ドルジェ・ワンモ・ワンチュックの書いたもの。ノプガン村で過ごした娘時代の回想と、ブータンの紹介。
    二つの大国・インドと中国に挟まれた山がちの小さな国ブータン。
    チベットに支配された時代もあるのですね。
    娘時代は明治の初め頃とでもいうか…
    中世から近代へひとっ飛びという感じ。
    教育を普及させ、環境破壊を食い止め、仏教の精神を基礎にした正しい生き方をめざしたのですね。
    暗殺された人の出た家系から、王の妃にというのも国を一つにしようという政策の一環でもあったらしい。姉妹が同時にというのはちょっと驚きますが。国王は親政を願われながら自ら辞退して議会を開き、50代で譲位、確かに立派な人のようです。

  • 第4代国王王妃ドルジェ・ワンモ・ワンチュックさんによる自叙伝、かつブータンを分かりやすく紹介した入門書。フォントがなぜか少し特殊、そしてデザインが洒落ています。最後のほう(第3部は2004年に行われた佛教大学での公開講演をまとめたもの)で語られる死生観や自らの幸せについての考えかたが印象深いです。

    第1部 ブータンに生まれ育って
    第2部 ありのままのブータン
    第3部 ブータン人と仏教

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