サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か

  • NHK出版
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140813249

感想・レビュー・書評

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  • SFに登場する科学が実現可能なのか。これを著者が真剣に考察しています。
    しかしながら、こういった技術ができるのが何世紀も後だということを知るとなんだが残念な気分に・・・その時まで生きていたい、その時代に生まれたかったと思ってしまいました。

  • 日系アメリカ人物理学者の著作の翻訳本。SFで出てくる「フォース・フィールド」(日本ではバリヤーですね)や「テレポーテーション」などが実現可能か?を現在の最新物理学から検証するのが本書の中身です。

    取っ掛かりはSFでおなじみの技術ですが、中身は量子論が中心となっていて、なかなか手ごわいです。だけど翻訳が良かったのと、解説が丁寧だったので、何となく分かった気になります。

    この本を取っ掛かりにして、量子論の本に進んでいくのもよさそうです。

  • SFなどに出てくるテクノロジーは実現可能か、という疑問を最新の物理学の現状を解説しつつ答えてくれる。ミチオ・カクは1-2年に一冊ぐらいのペースでこの手の一般向け科学書を出してくれるが、本人が一線で活躍する物理学者であり、かつ、普通に読める内容に噛み砕いてくれる。ありがたいことだ。。。・ニコライ・カルダシェフによる文明の分類(今の地球はタイプ0)タイプI;惑星に降り注ぐすべての太陽光線を利用してエネルギーを取り込むタイプII;太陽の全エネルギーを利用できる。スタートレックの惑星連邦タイプIII;銀河全体のエネルギーを利用できる。スタートレックのボーグ、スターウォーズの帝国。・宇宙エレベーター;地球から高度160kmまで到達できれば、太陽系のどこへ行くにも半分はすぎたようなものなんだとか。地球の重力圏を振り切るのにものすごくコストがかかるため・ファインマンはかつて、反物質は時間を遡っている通常の物質に過ぎないと考えていた。宇宙はたった一つの電子から成り立っており、それが時間を行ったり来たりして物質を形成しているのかもしれない、という解釈もある--1 不可能レベル1(フォース・フィールド;不可視化;フェイザーとデス・スター;テレポーテーション;テレパシー;念力;ロボット;地球外生命とUFO;スターシップ;反物質と反宇宙)2 不可能レベル2(光より速く;タイムトラベル;並行宇宙)3 不可能レベル3(永久機関;予知能力)

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99115282

  • 念力やテレポートのような、SFによく登場するギミックがどの程度実現可能かどうかを考察する本。 出版は2008年だが、実現しそうな技術でも最低一世紀はかかるような内容なので、古さは殆ど感じなかった。(出版当時はヒッグス粒子が発見されていなかったり、私が知らない発展も沢山あるはず。)全く理解できない部分もあったけど、ワクワクできたことは間違いない。特に宇宙全体に及ぶ話題は壮大で楽しい。「この宇宙全体が時間の中をジグザグに行き来するたった一つの電子から成るものかもしれない」という話はシンプルすぎて怖くなった。

  • SF好きにはたまらない15のテーマを不可能レベルI,II,IIIの3つのカテゴリーに分け,現代物理学の第一人者が論じています。過去に不可能とされたさまざまな現代テクノロジーに続き,実現可能となるのはどれか?わくわくが止まらない1冊です。

  • 「シンギュラリティは近い」関連本。

  • <驚>
    日本SF大賞作家,我らがシーナ兄ぃの紹介で知った本です.

    透明人間やらテレパシーやらサイコキネシス.ほとんど空想科学小説SFでしか読んだことのない事象を,純粋に物理的に考察し,実現できるかどうかについて書かれている.なんとほとんどの事は21位世紀中か22世紀の早い時期には可能になるらしい.「物理的に不可能な証明ができない限り可能!」という目からウロコの論理である.

    本書は2008年刊.中には既に現時点で可能になっている事もいくつかある.それが何かは,まあみなさま読んでみてください.但し読み切るには少しの科学的知識とかなりの胆力が必要ですぞ !w! フォフォフォ.

  • 映画や小説でとよく見かけるキーワードが意外に現在の科学の延長に存在している事を実感でき、中々に面白かった。まあ、ほとんどは自分が死ぬまでに完成しないだろうけどな。
    それらの完成を見ることはできなくても、今後に映画を見たり、小説を読んだりする時に原理を知っていれば楽しく読むことができそうだ。
    [more]
    しっかりと理解しようとすると時間がいくらあっても足りないぐらいの内容だと思うけど、専門知識がなくても読めて、面白い内容だった。

  • "この本はおもしろかった。
    私はSF映画が大好きだ。SF映画の世界では、すでに実現している様々な装置が現実の科学で実現できるものなのか否かをニューヨーク市立大学理論物理学教授である著者ミチオ・カクさんが検証してくれる。スタートレックの世界では当たり前に使っている宇宙船エンタープライズ号を守るために作動する「シールド」。
    スターウォーズの世界に出てくる惑星をも破壊するデス・スターは作ることができるのか?
    スターシップは?タイム・トラベルは?
    など、科学に興味のある人にも、知識の乏しい私のようなものにも楽しめた。後半の宇宙のひも理論、11次元の話には正直ついていけなかったところもあったが、楽しめた一冊だ。"

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著者プロフィール

ニューヨーク市立大学理論物理学教授。ハーヴァード大学卒業後、カリフォルニア大学バークリー校で博士号取得。「ひもの場の理論」の創始者の一人。『アインシュタインを超える』(講談社)、『パラレルワールド』『サイエンス・インポッシブル』『2100 年の科学ライフ』『フューチャー・オブ・マインド』『人類、宇宙に住む』(以上、NHK 出版)などの著書がベストセラーとなり、『パラレルワールド(Parallel Worlds)』はサミュエル・ジョンソン賞候補作。『フューチャー・オブ・マインド(The Future of the Mind)』 は『ニューヨーク・タイムズ』ベストセラー1 位に輝く。BBC やディスカバリー・チャンネルなど数々のテレビ科学番組に出演するほか、全米ラジオ科学番組の司会者も務める。最新の科学を一般読者や視聴者にわかりやすく情熱的に伝える著者の力量は高く評価されている。

「2022年 『神の方程式 「万物の理論」を求めて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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