脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方

制作 : John J. Ratey  Eric Hagerman  野中 香方子 
  • NHK出版
3.94
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本棚登録 : 1916
レビュー : 203
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140813539

作品紹介・あらすじ

最新科学でわかった脳細胞の増やし方。

感想・レビュー・書評

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  • たくさんの脳の本を読んできたが、この本ほど衝撃的な本は無い。
    何が衝撃的かというと、運動による脳内の科学を解き明かしてくれた
    実験結果の量の多さ。
    これを読めば、走らずにいれなくなります。
    私はこの本をきっかけに、ジョギング習慣が身につきました。

  • 勝間塾課題図書として読みましたが、この本は皆に読むことをお薦めしたいです。

    分厚い書籍で言っていることはただ一つ、「走れ」。
    うつ病、アルツハイマー、無気力、疲れやすい、etc...
    こんな症状の人はとにかくまずこの本を読んでみて、自分を発奮させてみて下さい。

    この本の内容の信頼が置けるのは、きちんと実験を行い、その結果から結論を導いていること。

    私はこの本をきっかけに、これまでの月1のフットサル以外に、週1回のジム通いの復活、フットサル・ジム以外の日は家で茂木健一郎さん教え「男は1日1回床と勝負しろ」(腕立て、腹筋、スクワット)を行うようにしました。

    そのお陰か、やり始めて2週間ちょっと、以前より気分的にも体調的にも良くなったような気がしてます。

  • 思いの外、得るものがあったが、いかんせん要らない例示が多過ぎる。学会か何かの論文のまんまのところは退屈。

    人生において成功するために、神は人にふたつの手段を与えた。教育と運動である。
    しかし、前者によって魂を鍛え、後者によって体を鍛えよ、ということではない。その両方で、魂と体の両方を鍛えよ、というのが神の教えだ。このふたつの手段によって、人は完璧な存在となる。 -プラトン

    運動で爽快な気分になるのは、心臓から血液がさかんに送り出され、脳がベストの状態になるからなのだ。

    筋力や心肺機能を高めることは、むしろ運動の副次的効果に過ぎない。

    運動をして脳の準備を整えてから、机に向かってなにか新しいことを覚えようとすると、脳に入ってくる刺激がニューロンの結合を強めていく。そうしてできた脳の回路は、情報が何度も通ることでさらに強くなる。

    授業前に運動することで読解力やほかの成績が上がる

    一番苦手とする教科を体育の直後に受ける

    ######
    でもアスリートが概して頭が良いとも思えないので、相関はないと思う⁈

    • ポップコーン親方さん
      確かに、読んでいて長すぎるなあと数回思いました
      確かに、読んでいて長すぎるなあと数回思いました
      2018/05/13
  • 脳の機能の活性化について
    記憶とは違う
    思考の方法論とも違う
    運動により脳も成長する(神経)
    海馬との神経線維の長伸が報告されている
    あらゆる場面での応用が可能である ことを 理論的に説明している
    長期に追跡をしているのかわからないが
    脳細胞増加は朗報である

  • ある尊敬する方から貸して頂いた本。とてーも面白かったです。この本のメッセージは明確で以下3つだと思います。

    ①脳と体は繋がっているため、体を鍛えることによって脳が鍛えられること
    ②脳を鍛えることによって、心の状態が改善すること
    ③だからみんな、運動しよう!

    こんな感じでした。この3つのメッセージを伝えるために、世界中の論文(主にアメリカ)を引用し、生物学的、生態学的、社会学的、そして多くの事例から運動することによる重要性と有効性を訴えています。身体を鍛えることによって脳が鍛えられるメカニズムは微細に記載されていることによって逆に分かりにくくなってしまっている印象を素人目では受けましたが(笑)、大まかに言えば以下の3つだと思います。

    ①運動すると血流が良くなって脳に酸素などの栄養素が多く入る
    ②運動(特に有酸素運動)をすると、体中の筋肉や心房でBDNF(脳由来神経栄養因子)やANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)といったタンパク質やホルモンが作られ、それが血流の良くなった血液に乗って脳に入る⇒結果的に頭がよくなる
    ③運動すると脳細胞に適度なストレスがかかり、運動終了後に脳に「ストレスを自分の力で乗り越えた」という経験がインプットされ、緊張したりして心拍数が上がっても脳と気持ちが安定する

    細かく言えば、コルチゾールがどうのこうのや、セロトニンがどーのこーのと言う風に書いてあったんですが、ちょっと細かすぎて分かりませんでした(笑)それよりも大まかに身体と心が繋がっており、運動によって心のありようが改善される、ということだけ知れば、十分だと思いました。

    なんとなーく、運動は身体によい、というイメージだけありましたが、ここまで理詰めされると逆に信じないわけにいかないというか、今まで持っていた感覚が科学によって裏付けされたような、そんな感覚が得られる本。良書です。

  • もともと運動は大好きで、色々やっていたが、仕事の忙しさとともに時間を減らしたら、却って仕事の効率は落ちるし、イライラするしで、悪い事ずくめに。そんな折、妻の勧めで始めたランニングがことのほか、ストレスを軽減してくれて、仕事も私生活も前向きに捉えるようになった。そんな自分の経験が、医学的に専門的に実証されていて、『あ、やっぱり』と納得させられる内容だった。欝や不安神経症に悩む近しい人間にこの本をぜひとも薦めたい。

  • もちろん内容は素晴らしいのだけど、本棚に置いといてたまにチラッとみて運動のモチベーションをあげる使い方がおすすめw

  • これは久しぶりにクリーンヒットです!
    運動がいかに体、脳にいいのかを事例を用いて、ひたすら科学的に説明してあります。健康はもちろん、ストレス、不安解消、学習、集中力、女性のPMSなど、、人間には必ず必須のものであるのだと、認識させられました。
    本当にこれはおもしろかったです。
    私はこれまで、こういう感じの事例が並んだ書籍はすきではなかったのですが、自分が運動をはじめてみて、ようやくここにある事例の一つ一つがなるほど、そうなんだぁと腑におちました。
    しかし、どうして、こんな感じの事例が淡々とならんだ本て、日本の書籍にすくないのかしら・・・。

  • 「走るときに脳でなにが起こるかがわかっていれば、きっとあなたも本気になって、毎日スニーカーのひもを結ぶだろう」運動(本書が扱うのは有酸素運動)が「学習」「ストレス」「不安」「うつ」「注意欠陥障害」「依存症」「ホルモンの変化」「加齢」にどう効くのか。科学的な裏付けとともに書かれています。その分、文量やや多めな気もしましたが、ここでまで説かれると、もはや走らずにはせずにはいられません。

    脳を最高の状態に保つには、体を精一杯はたらかせなければならない。本書では、体の活動がわたしたちの考え方や感じ方にとって、なぜ、そしていかに大切なのかを説明していこう。運動すると、脳の学習機能を支える基本要素にどんな指示が出されるのか。運動は、気分や不安や注意力にどんな影響を及ぼすのか。どうやってわたしたちをストレスから守り、脳の老化をいくぶんでも後戻りさせるのか。そして女性に関して、ホルモンの変調がもたらす厄介な症状を運動がどのように阻止するのか。そういったことを科学的に説明していきたい(p.10)。

    脳は筋肉と同じで、使えば育つし、使わなければ萎縮してしまう。脳の神経細胞は、枝先の「葉」を通じて互いに結びついている。運動をするとこれらの枝が生長し、新しい芽がたくさん出てきて、脳の機能がその根元から強化される(pp.10−11)

    ■最初のひらめき
    彼(コットマン)は、学習のプロセスで重要なはたらきをする分子を運動が刺激することをはっきりと証明し、運動と認知機能が生物学的に結びついていることを突きとめたのだ(p.55)。

    ■体と心の関係
    元来、わたしたちは体を動かすようにできていて、そうすることで脳も動かしている。
    学習と機能の能力は、祖先たちが食料を見つけるときに頼った運動機能とともに進化したので、脳にしてみれば、体が動かないのであれば、学習する必要はまったくないのだ(p.67)。

    ■こんな運動をしよう
    ここまでくれば、運動が三つのレベルで学習を助けていることは十分おわかりいただけたと思う。まず、気持ちがよくなり、頭がすっきりし、注意力が高まり、やる気が出てくる。つぎに、新しい情報を記録する細胞レベルでの基盤としてニューロンどうしの結びつきを準備し、促進する。そして三つ目に、海馬の幹細胞から新しいニューロンが成長するのを促す(pp.67−68)。

    科学者がひとつ確信しているのは、激しく運動しているあいだは難しいことは覚えられないということだ。それは前頭前野への血流が少なくなり、CEOとしての機能が果たせなくなるからだ。……だが、運動を終えるとまもなく脳に血が戻ってくる。このときこそ、鋭い思考と複雑な分析を要する課題に取り組む絶好のチャンスなのだ(p.68)。

    二〇〇七年の注目すべき実験では、最大心拍数の六〇から七〇パーセントを保って三五分間ランニングマシンで走っただけで、認識の柔軟性が向上することが示された(p.68)。

    三〇分のジョギングを週にほんの二、三回、それを一二週間つづけると、遂行機能が向上することが確認された(p.70)。

    有酸素運動と複雑な動きはそれぞれ別の有益な効果を脳にもたらすのだ。
    ありがたいことに、この二つは互いに補い合っている。「両方を取り入れることが大切だ」とグリーノーは言う。「証拠は完璧ではないけれど、運動の計画を立てるなら、技能の習得と有酸素運動を含めるべきです」(p.70)。

    そこでわたしがお勧めするのは、心血管系と脳を同時に酷使するスポーツ(たとえばテニスなど)をするか、あるいは、一〇分ほど有酸素運動でウォーミングアップをしたのちに
    ロッククライミングやバランスの訓練といった酸素消費量が少なく技能を必要とする運動をするというやり方だ(p.70)。

    有酸素運動が神経伝達物質を増やし、成長因子を送り込む新しい血管を作り、新しい細胞を生み出す一方で、複雑な動きはネットワークを強く広くして、それをうまく使えるようにする。動きが複雑であればあるほど、シナプスの結びつきは複雑になる(p.70)。

    歩く以上に複雑な運動技能はすべて、学ばなければ身につかないため、どれも脳を刺激する。初めは少々ぎこちなくて格好悪くても、小脳と大脳基底核と前頭前野をつないでいる回路がスムーズに流れるようになるにつれて、動きは正確になっていく。何度も繰り返すことでニューロンの軸索の周りの髄鞘も厚くなっていき、信号の質や伝達速度が向上し、回路はより効率的になる(p.71)。

    ■ストレスはあなたを殺すだけではない
    筋肉を増強するにはいったんそれを壊してから休ませる必要がある。同じことが
    ニューロンについても言える。ニューロンはもともと修復・回復のメカニズムが備わっていて、それは軽度のストレスで作用する。運動のすごいところは、筋肉の回復プロセスだけでなく、ニューロンの回復プロセスのスイッチも入れるところだ。つまり、運動すれば、心身ともに強く柔軟になり、難問をうまく処理し、決断力が高まり、うまく周囲にも適応できるようになるのだ(pp.90−91)

    ■ストレスを燃やし尽くす
    運動後に起こる変化によって脳は最高のはたらきをするようになる。闘争・逃走反応が起きる閾値が上がるだけでなく、先に述べたニューロンの回復プロセスが促されるからだ。
    運動によって細胞内のエネルギー生産はより効率的になり、有害な酸化ストレスを増やすことなく、ニューロンが必要とする燃料を供給できるようになる(p.99)。

    ■収束する生化学回路
    運動はエンドルフィンを増やすだけでなく、抗うつ剤のターゲットになっている神経伝達物質をすべて調整する。運動をすると、まず脳の特定の部位でシルドクラウトのお気に入りの神経伝達物質ノルアドレナリンが急増する。それによって脳が目覚めてはたらき出し、うつのせいで失いかけていた自尊心を回復することができる(p.154)。

    ■本書では非有酸素運動についてはあまり触れてこなかったが、正直言ってそれは、学習、気分、不安、注意力、その他わたしが扱ってきた事柄に非有酸素運動がどのような影響を及ぼすかについて、研究がほとんどなされていないからだ。ラットに重量挙げやヨガをさせるわけにはいかないので、非有酸素運動や高度で複雑な運動の効果については人間で調べるほかなく、それはすなわと、実験後、脳の生体組織検査ができないということを意味する(p.343)。

  • サイクリングや歩くことが好きなことと、仕事の調子には関連性がある気がしていて読んでみた1冊。運動、特に心拍数を上げることが脳の活性化に直結し、健康と脳の回転数を一緒に手にれられる確信が得られた1冊でした。自転車通勤も歩くのも、この本を読んでる途中からスピードが上がってきたかも。ストレスは食べることだけでなく運動でも解消でき、運動の方が健康面でもパフォーマンスの面でも得られるものが大きい、ということがわかって家でのんびりしている時間にどう運動を組み込むかまで考え出した1冊になりました。これ、オススメの1冊。

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