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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784140814116
感想・レビュー・書評
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秀吉による朝鮮出兵がどれほどひどい被害をもたらしたのか読むまでは知らなかった。信頼関係は100年、200年かけて築くものだが、壊すにはわずかな時間で済むものだと感じた。
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上巻では、古代より律令国家の成立までの日本と朝鮮半島との関係を見てきた。下巻では、13世紀後半の蒙古襲来より、19世紀後半の日清戦争までを扱っているが、読んでみてあまりにも長期間の関係を扱っているために全体像が見えにくいものとなっているように感じた。
下巻で扱っている「蒙古襲来」では、朝鮮半島での高麗政府の内紛をも取り上げ、蒙古、高麗政府が一体となって日本に侵攻したわけではないことを考察している。
「倭寇」においては、1392年の朝鮮李王朝の建国は、倭寇に脅かされない国を建設するためであると論証している。倭寇は、歴史を作るほどの規模だったのだ。そこには現在の国境の概念が無い世界が広がっている。
「豊臣秀吉の朝鮮侵略」では、あまりにも残虐な侵略の実態が紹介されているが、その記憶と怨念は現在まで残って日韓・日朝関係に影を落としていることを考えると、この知識はもっと広げる必要があるのではないかと思った。
「朝鮮通信史」、江戸期の韓流ブームを見ると、物好きの日本人の国民性は当時からあったように思えた。
「朝鮮開明派の金玉均悲劇」は、現在に至る日韓関係の複雑さを象徴するように、どう考えたらよいのか、思わず頭を抱えた。
中国・朝鮮・日本は東アジアのエリアで古代からそれぞれの時代において、さまざまな付き合い方をしてきた。この複雑な関係は現在でも同じである。ひとつの国が勃興すると他方はそれに連動して変化をせざるを得ない。この諸関係をどう見るのかについて、日本においてはまだ成熟した認識を持つ事はできていないのではないか。本書は「日本と朝鮮半島の2000年」を扱っているが、わずか2冊の本で扱うには題材が大きすぎたのではないだろうか。取り上げる個別の課題それぞれが優に数冊の本の分量が必要な内容である。上・下巻を読み終わっての感想は「日本と朝鮮半島の全体像が見えたようには思えない」だった。
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