BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族"

制作 : 近藤 隆文 
  • NHK出版
4.16
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本棚登録 : 1571
レビュー : 247
  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140814147

作品紹介・あらすじ

この冒険は、たったひとつの疑問からはじまった。「どうして私の足は走ると痛むのか?」その答えを探すなかでクリストファー・マクドゥーガルは世界でもっとも偉大な長距離ランナー、タラウマラ族に行きつく。その過程でわかったこと-わたしたちがランニングについて知っていることはどれもすべてまちがいだ-メキシコの秘境を彷徨う謎の白馬、現代社会と隔絶して暮らす"走る民族"、素足で峡谷を走り抜けるベアフット・ランナー、数時間走り続けて獲物を狩る現代のランニングマン、過酷な地形を24時間走り続けるウルトラランナーたち、そして、世界が見逃した史上最高のウルトラレース…全米20万人の走りを変えた、ニューヨークタイムズ・ベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • クリストファー・マクドゥーガルさんの作品。
    フルマラソンの教本を探す中で、何となく見かけてはいた。
    改めて気になり、オーディオリスニングにて購入、読了。

    この本、半端なくめちゃくちゃオモロイ。
    現代社会から孤立したメキシコの走る部族VS現代最強のマラソンランナーという構図、こんな面白い設定があるだろうか。
    しかもこれが小説でなく、なんとノンフィクションなのだ。
    作者にとっては記者生命をかけた取材だったと思うが、それに値する作品に仕上がっているように思う。

    私自身フルマラソンを趣味にしているのだが、ランナーにとっては必読の本だと思う。
    ランニングをしながらオーディオリスニングでコレを聞くと、テンションの上がり方がとめどない(笑)
    今までは考えたことが無かったウルトラマラソンも、いつか挑戦してみたいと思った。

    個人的には中盤のアン・トレイソンとの対決が一番熱くなった。
    マラソンの方法に対する内容、例えば「ランニング障害はランニングシューズ引き起こしていて、裸足に近い状態で走る方が良い」等は、部分的には理解できるものの、かなり大胆な手法のためそのまま取り入れようとまでは思えなかった。
    ランニング教本として読む本ではなく、純粋にそのストーリーを味わう本であるように思う。

    タラウマラ族の文化もとても素敵だと思った。
    見返りを求めずに人に親切にする文化、そしてそれで成り立っている生活。
    きっと幸せなんだろうなと。
    現代社会が忘れてしまった何かが、そこにはある気がする。

    ちょっと本質とは異なるが、普段洋書を読まないので独特な言い回し?表現?アメリカンジョーク?の違いを感じた。
    全然読めないことは無いけれど。

    尋常ではなく心に残ったセリフ。
    「人は年をとるから走るのをやめるのではない、走るのをやめるから年をとるのだ。」
    こんな格好良い言葉が他にあるだろうか。
    今後の人生の要所要所で使っていきたい(笑)

    オーディオリスニングで読んでしまったので、改めて本を購入したいと思う。

    内容(「BOOK」データベースより)
    この冒険は、たったひとつの疑問からはじまった。「どうして私の足は走ると痛むのか?」その答えを探すなかでクリストファー・マクドゥーガルは世界でもっとも偉大な長距離ランナー、タラウマラ族に行きつく。その過程でわかったこと―わたしたちがランニングについて知っていることはどれもすべてまちがいだ―メキシコの秘境を彷徨う謎の白馬、現代社会と隔絶して暮らす“走る民族”、素足で峡谷を走り抜けるベアフット・ランナー、数時間走り続けて獲物を狩る現代のランニングマン、過酷な地形を24時間走り続けるウルトラランナーたち、そして、世界が見逃した史上最高のウルトラレース…全米20万人の走りを変えた、ニューヨークタイムズ・ベストセラー。

  •  これは実在する壮大な物語だ。
     足に故障を抱えたアメリカ人記者が、「なぜ足は走ると痛むのか?」という疑問の答えを求め、メキシコの秘境に棲む“走る民族”タラウマラ族の秘密を探る冒険に出る。
     そこで次々に解き明かされる驚くべき事実。研究者たちの所見を交え、人類学、スポーツ科学、ジャーナリズムといった要素ぎっしりの濃い内容になっている。
     そしてクライマックスには、タラウマラ族と全米最強のランナー達が激突するレースが開催される。。。
    **********

     この冬、私は走り始めた。ほんの4km前後、RUNと呼ぶには厚かましいスピードだけど、自分でも信じがたいくらい違和感のある事実だ。長距離なんぞ大の苦手だった私は、もう一生走ることはないと思っていたから。
     その少し前、寺の坐禅会に参加した。静まり返った、時の流れと呼吸だけの世界。雑念だらけではあっても、スーッとした気持の良いものだった。そしてなぜだか、無性に走りたくなったのだ。
     
     人は走る。怖れから走り、喜びに駆け回る。走ることが生活から切り離されてもなお人は走りたがる。日々の牢獄から抜け出すように、何かを掴もうとするように、ランナーたちは走る。何がそんなに人を走らせるのだろう。

     この物語には、常軌を逸した超人ランナーが続々登場する。
     たとえば、タラウマラ族はサンダル履きで300マイルでも丸2日でも走り続ける。鹿がバテるまで追いつめて仕留めることだってできる。うっそーーと思うけれど、ノンフィクションだからハンパない。しかも、彼らはさも嬉しそうに走るという。実にミステリアスだ。ウルトラトランナー達のツワモノっぷりもかなりのもので、彼らは極寒の山や炎天下の砂漠を生死を賭けて24時間激走する。それも純粋な楽しみとして。カバーヨはトレーニングをグルメのように味わい、アンは山を何マイルも走ることが「ロマンチック」だと言う。走ることを心底愛しているのだ。

     本書に「人類は走るために進化した」という説がある。人類特有の長距離走に適した身体構造こそ、進化の根源だと云うのだ。事実、人類は食べるために走り、危機から走り、地球上に繁栄するために走った。走ることは、生きることそのものであった。
     また「高機能なシューズほど怪我を引き起こす」という説。人工の環境に足を眠らせるより、裸の足こそが潜在的な身体能力を引き出し、自らのセンサーが自らを守り強くするという。
     諸説あるのだろうけど、根源的なものほど強く美しいと私は全てにおいてそう考えているので、腑に落ちた。どれだけ頭で思索してもわからなかった答えはいつでもそこにあるような気がする。そしてそれは古代へさかのぼるほど、シンプルで、深い。
     
     あとがきで紹介されているサイトでは、実際のレースの写真を見ることができる。なかでも、優勝を競ったスコットとアルヌルフォが共に走る写真には胸を打たれる。過酷なレースを駆け抜けながら、二人は笑っているのだ。彼らにとってのレースは、友情の祭りだ。恐れさえも抱きしめ、生きる喜びを共に分かち合う。
     人が走るために生まれたというなら、走ることへの愛は本能だ。ランナーの極意、それは愛。
     ランニングは人生によく喩えられるけれど、走るために生まれたなら、その宿命は人生を愛し走りぬくことか。
     
     ものすごく走りたくなってきた。私にも走る民族の遺伝子が眠るのだろうか。鹿を素手で捕まえられる可能性があるとは…さすがに思いにくいけれど(奈良でも厳しい…)なんだか走れるような気がしてくる。もりもり力が湧いてきた。

  • トレイルランニングやウルトラマラソン有段者のキレっぷりが描かれ、競技の楽しさが伝わってくる一冊です。森の中を裸足で走ってみたくなります。取っ付きにくい文章だし、中盤で少々中だるみしますがレースの描写は最高。最後のレースも圧巻です。「スニーカーは足の故障の原因だ、ナ○キもわかってる」説にドキッ。
    読後、裸足で田んぼを走りましたが痛かったです……。

  • 「人は老いるから走るのを止めるのではない。走るのを止めるから老いるのだ。」

  • 走らない生活をしていることが
    バカらしくなる。
    高価なランニングシューズを飼っていた頃が
    アホらしくなる。
    タラウマラ族の足の速さが魅力的で、
    ウルトラランナーたちの個性も独特で
    ロードムービーにしてほしいぐらい。
    科学的な検証もされるから
    内容に納得できる。
    人間は走るために進化してきた。
    だから人間は走りたくなる。

  • 文章が読みづらい。
     
    読書をよくする私が読みづらいと思うくらいだから
    ふだん読書をしない人が読める気がしません。
    というくらい難解な文章です。
     
    タラウマラ族がなぜウルトラレースに強いのか?
    その強さに迫る。
     
    『人は老いるから走るのを止めるのではない。
     走るのを止めるから老いるのだ』
     
    は名言。

  • 海外の方特有の書き方なのか、訳者の訳し方なのか不明だが、読みづらい・苦手と感じた。
    素足やそれに近いランナーたちが巷にいる理由が分かった、

  • 小難しいレビューは抜きにして、走りたくなる読物。何か面倒そうな部分はざっくり読めば苦なく読める。

    ピークは中盤だと、個人的に思う。
    実在の人物である、登場人物が躍動感溢れる形で、走り、楽しむ姿が描かれている。スコット、ジェン、デッドそれぞれの話に魅力があり、走りたい。走ることを楽しみたいと思った。

    ナイキや近代ランニングシューズへのバッシング部分は嫌いじゃないし、むしろ賛同。ナイキはmake moneyを目的とし、ゴミをばらまいている。「あらゆる大義は運動としてはじまり、事業となり、詐欺に転じる」(25章)

    話のバラバラな感じはあるものの、感動したし、何回か読んでも得るものがありそうな良書。

  • この本を読むと走りたくなります。でも、この本読んでも速くはならないと思います。やっぱり、走ることは自由じゃなきゃ!トレランとか、マラソンとか、長距離を走ることが好きな方におすすめ!

  • ボーントゥラン

    この本のタイトルを見たとき、これは走る為に生まれたある人、もしくは人々の話を綴った物なのだろうと勝手な読み違いをしていた。
    そうではない、この物語は「人は走る為に生まれてきた」とおしえている。

    人は何故この形に進化したのか?
    我々の身体の正しい動かし方とは?
    という疑問に答えてくれる内容になっている。

    和訳が変だったり、あちこち脱線が多いという批評もあるがそれは本の本質ではない。
    自分がなんのために本を読むのか考えるべきだ。

    身体の動かし方や走ることの意味を考えることに興味がある人にはオススメの一冊である。

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