Q わたしの思考探究 (1)

  • NHK出版 (2011年2月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784140814604

感想・レビュー・書評

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  • Q(1)→「戦争のプロパガンダ10の法則」

    NHKで12回にわたって放送された番組を本にしたもの、らしい。
    ナビゲートは文化人類学者の上田紀行さんと女優の小池栄子さん。
    (ぼんやりと覚えているような…けど意識して見たことはないから記憶にない)

    謎かけ人×賢者。
    鷲田さん、石川直樹さん、富永さん、又吉さん、光浦さん。異色の対談。
    一番読みたいと思ったのが泉谷閑示さんだったけど、意外と良かったのがサヘル・ローズさん×伊勢﨑賢治さんの「Q2 なぜ戦争はなくならないのか」だった。
    「戦争のプロパガンダ10の法則」「武装解除 紛争屋が見た世界」「戦争広告代理店」を読みたい。

  • 180224 中央図書館
    なかなか面白い企画をNHKはやっていたものだなあと感心する。

  • 哲学などの思想的な、いわゆる世間では難解だと思われているようなことを、各界の第一線の論者が端的に解説している。一編が短いのでやや消化不良気味な箇所がないわけではないけれど、哲学や思想に関する入門の入門としてはとても良いと思うし、臨床的な、日々の生活の中のテーマに引きつけて述べられている箇所が多いので、身近に感じやすい。
    個人的には言語学の町田先生が流石という感じ。
    1時間ぐらいでさっと読めるはず。面白かった。

  • 著名な方のまじめで意外な悩みに関する知識人との対話からひとつの解を見出していくテレビ番組の書籍版。
    章末賢者の勧める5冊は、それぞれのテーマの良いブックガイドになる。

  • 現代に惑う「謎かけ人」に21世紀の「賢者」が答える!

    今「考えること」が改めて切実に求められている。
    「自分とは?」「幸せとは?」「仕事とは?」「恋愛とは?」
    こうした哲学的疑問に対し、
    日本を代表する賢者が各々の人生観や知見から、
    知恵や回答を導き出す。
    彼らの対話の中に、あなたは新たな知を見いだすだろう。

    現代のさまざまな疑問や悩みに惑う「謎かけ人」に、
    日本の英知ともいうべき21世紀「賢者」たちが答える、
    対話型知的エンタテインメント。
    問い、考え、気づくことの現代的意味とは?
    NHK教育テレビ番組のエッセンスが1冊に。


    「自分とは何か」を問うときに、
    どうしても切り離せないのが「他者」の存在。 そんな非常識な常識があります。

     「他者と出会い 自分を再編成する」 (鷲田清一)

    自分とは、他者にとってみれば他者の中の一人にすぎなくて
    その中で「意味のある存在」になれたときに、
    はじめて自分の存在を認められるのだそうです。
    そうなれば、もう自分というものを問わなくなると。

    「自分とは何か?」を考えるより、
    自分の衝撃を与えてくれた人を列挙してみてはどうか。
    そんなことをおっしゃていました。
    つまりは「複数の他者を持つ」…

    私だけにあるものを探すだなんてムダなんだよ。
    他者との共通点を見つけようとするけれど、
    それじゃ自分というものは一向にわからない。
    他者と語り合えば語り合うほど、相違点が見えてくる。
    それが、本当の理解。


    NHKの「Q 私の思考探求」という番組を採録したもの。
    第1回の富永愛 vs 鷲田清一「自分とは何か」。
    第2回が「なぜ戦争はなくならないのか」。
    3回が「言葉とは何か」。
    そして「働く意義とは」、「恋愛とは何か」、「哲学的に考えるとは」と続く。
    カンニング竹山と橘木俊詔さんの「働く意義とは」の回が面白い。

    竹山さんは子供のころに家庭の事情で経済的な浮き沈みが激しかったため、
    人というのはお金の有る無しで変わるのだと考えるようになったという。
    高校を出た後、お笑いをやりながらアルバイトで生計を立てていたときも、
    何のためにこんなことをやっているのか悩んでいたという。

    しかし急に宝くじが当たって一生食べていけると言う保障が出来たとしても、
    たぶん仕事はやめないだろう。
    人は食べるために働いているが、それだけではない何かがあるのだろう。

    西洋ではキリスト教がもとになった、
    労働と倹約ということが重視されている。
    資本主義社会で経済を強くするためには、国民が働かなくてはならない。
    働くということが、人間の活動の本質であるという合意が市民の間で確認されたのだ。
    「働かざるもの食うべからず」という言葉も、
    新約聖書の言葉だそうだ。
    そしてそれを広めたのはレーニンだったらしい。

    日本では労働は苦しみだという考えはあまりなかったらしい。
    江戸時代、「働く」は「傍楽」といって周りの人を楽にするという意識があったそうだ。
    そんなふうに意識を変えてみると、
    つらいばかりの仕事も少しは楽になるのかもしれない。

  • 番組見てたらもっと楽しかったろうな。
    深い話だった。
    戦争がなくなるためにどうしたらいいのか、考えさせられた。

  • テレビの番組であっただけわかりやすい。

  • 6つの疑問について、対談が行われている。どれも面白い。

    ひとつ、良いなぁと思ったのは、
    江戸時代には、働く は、 傍楽 と言って、周りの人を楽にするという意識があった。
    というもの。

    その意識を持って働きたいな

  • 紹介されている本も沢山あるので、
    ここから世界が広がる感じがします。

  • 「働く」を昔の人は「傍楽」と言ったそうな。
    なんだかこのフレーズいいなぁ

  • ↓NHK出版ホームページより引用↓

    現代に惑う「謎かけ人」に
    21世紀の「賢者」が答える!

    今「考えること」が改めて切実に求められている。「自分とは?」「幸せとは?」「仕事とは?」「恋愛とは?」こうした哲学的疑問に対し、日本を代表する賢者が各々の人生観や知見から、知恵や回答を導き出す。彼らの対話の中に、あなたは新たな知を見いだすだろう。

  • 哲学的に考えることは楽しい。
    すごく分かりやすい。対話形式なのですんなり入る。
    又吉の言葉に対する考え方を知りたくて読みました。

  • 哲学で主要なテーマとなるような問いに対し、芸能人と学者が対談形式で話を掘り下げていく話し。

    NHKで放送されていただけあって、とても平易な表現でどんな人にも分かりやすく、「自分とは何か」「なぜ戦争は起こるのか」などといったテーマについて述べられていた。

    哲学的な問いへの入り口となる本で、そのテーマに関心を持ってより詳しく知りたい場合には、それ用の本が5冊程度ずつ紹介されているのもとても良いと思った。

  •  本のタイトルにある番組「Q わたしの思考探究」が非常に面白かったので(この哲学系番組が放送できた背景は、多分マイケル=サンデルの「ハーバード白熱教室」という政治哲学系番組が予想外にヒットしたことが影響しているに違いない)、その番組の「内容をまとめた本も」ということで買ってみた。
     本書は全12回の番組の第1回~第6回までの番組内容を文章にしたもの。番組をすべて見たので本の内容も番組内容を文章に落としたものなので全て分かっていたのだが、それでも「自分とは」や「言葉とは」、「働く意義」などの哲学的テーマについて、非常に平易な説明で問いや考えを教えている賢者(回答者)の先生方に頭が下がる。見習わなくてはならない。
     哲学ものはあるが、がっちり正面から突破していく正攻法ではなく、極めて平易な言葉で身近な疑問点を取り上げ、徐々に問題の核心へと迫っているのは見事。

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