これからの日本のために「シェア」の話をしよう

  • NHK出版 (2011年2月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784140814628

みんなの感想まとめ

シェアという概念がこれからの日本社会において重要なテーマであることが、本書を通じて深く考察されています。著者は、共同利用、分配、分担、共感といった多様なシェアの意味を探求し、個人の所有から共同体への移...

感想・レビュー・書評

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  • 巻頭に本書の構成と読み方があり、これは考えたと思った。自分の知りたいところから読むためにはいい。
    シェアすること、という意味には数種あるようだ。的確な日本語で表すことが出来ないのか?
    1共同利用
    2分配
    3分担
    4共感

    消費のスタイルが変化してきている。個人の所有から、 
    1 皆での共有へ、自動車、ブランド品、家も。
    2 情報は共有することで、多くの人の幸福となる。
    3 仕事、自分の専門知識を生かして、教える、大学のような場。
    4 環境へのエコ意識を拡大する。

    私有⇒共有への意識変化は多くの人の語るところ、信頼関係を築くことが基本であり大切。
    若者&高齢者@孤立してしまいがち(無縁社会と呼んでいる)ためのコミュニティ作りを提言している。
    シェアを仲介するビジネスとなる発想が求められる。
    シェア型ビジネス:共同体vs共異体

  • 「下流社会」等の著書で有名な三浦さんの本。
    実は三浦さんの本を読むのは、これが初めてです。

    これからの時代、重要な概念になってきそうな「シェア」について、
    三浦さんなりの考察を一冊の本にまとめています。
    彼曰く、このシェアという概念はずっと前から注目していたそうで、
    子らから主流にまではならなくても、
    存在感のあるポジションを獲得していくだろうと予想しています。

    まだまだシェアの事例が少なく、
    本の中でもページを割かれているのが
    不動産(シェアハウス)がメインなので、
    もう少したくさんの事例があれば、
    なお良かったのではないかと思いました。

  • 発売とほぼ同時に購入していたのですが、本棚で眠っていてようやく読みました。
    2011年2月の発行なので1年越し。
    この本が発刊された後に大震災があったし、シェアハウスにまつわるトラブルなども報道されていますが、ここに書かれているような消費のあり方の一つの流れは1年たって加速することはあっても弱まってはおらず、間違いなく一つの潮流となっていますし、著者も書いているようにメガトレンドではないにせよ、少なくともメガトレンドにも小さくない影響を与えて来ていますよね。

  • シェアという現象に早くから関心を持っていた人には目新しいことは書かれていませんが、今起きている様々なシェアについて俯瞰的にまとめてあります。以前読んだ『下流社会』では、所得の低い人達を一括りにして「意欲が無い」と論じていたので、「儲からなくても社会的に意義のある仕事をしている人は大勢いるのだ」と憤慨したものですが、この本では所有をしなくてもシェアリングで豊かな暮らしをしようとする若者に好意的で、三浦氏も宗旨替えをしたようです。

  • 「シェア」とは一人でなにかを消費したり所有するのではなく、自分の以外の誰かと共にさまざまなサービスを利用するのであり、著者は今後このような形が主流となると主張する。本書はシェア型の社会がどのような価値観に基づいているのか、また、なぜシェアが今後普及していくのを具体的に提示する。

  • ちょっと情報が古いかなぁ

  • ・have→be→share
    ・高齢化、孤立化→助け合う必要。ケアのシェア。昔は会社や家族や地域がその役割を果たしていた。
    ・モノでは満たされない、コミュニケーションを求める時代
    ・つながりたいけど、しばられない

  • 私有主義的消費からシェア型消費に向かう社会について論じられた本。

    最近、世の中で「シェア」が流行っていることを日常でよく感じることが多い。
    間違いなく、若い人の間でシェア型の価値観が拡大している。

    実際私がシェアハウスでの生活をしていることから、本書に書かれている内容は大いに納得する部分が多かった。

    興味深かった内容は、上海の団地で行われている時間貯蓄というシステムだ。
    掲示板にAさんはエアコンの掃除ができる、Bさんはマッサージが得意、などそれぞれのできることを張り出し、誰かがAさんにエアコンの掃除を1時間してもらうと、してもらった人の通帳から1時間引かれ、Aさんの通帳には1時間貯蓄されるシステムだ。
    そのようなシステムは今の世の中でも全て通貨を通して行われていると言われればそれまでだが、中国の共産主義らしい考え方だと思った。

  • 上海の団地で行われているという時間貯蓄という考え方が面白い。英語が得意なAさんが誰かに1時間英会話レッスンをすると1時間が貯蓄される。プログラミングが得意なBさんから、貯めた1時間分の貯蓄を使って教えを請うことができる。これが可能になるコミュニティの前提条件はハードル高めだが、地域魅力化の一端にはなりそう。

  • ”シェア型人間、シェア型ビジネスによるコミュニティ、シェア型経済…etc に興味あり。著者 三浦さんは『下流社会』を書いた方でもある。


    <読書メモ>”

  • これからの日本のために 「シェア」の話をしよう

  •  カーシェアリング、シェアハウス…シェアの考え方はここ数年で勢いよく広がりをみせている。私自身、カーシェアリングをうまく活用してるし、持ち家反対主義(リノベーション築深賃貸ラブ!)、仕事もフリーランスなので、もっともっと様々な分野にシェアが波及してほしいと常々感じているところ。だって、これから人口も減る一方なのに、つねに新しい物を創り売り続けないと経済が回らないシステム、経済的成長を求め続ける国のあり方では、自らの首を絞めているようなもんでしょう?『都市』と『都会』の違いなんかは、「東京ってどこいっても同じ風景やん」「ヨーロッパの街並み最高、一方日本は…」などなど、前から感じてたことに合点がいった。
     私がやりたいと思っていることを具体化するヒントもそこかしらにちりばめられていた。良本でした!

  • ・面白いなと思った事

    「成員が固定的でなく、束縛されない。空間的に束縛されない。時間的に限定的である。共異体同士は排除し合わず、競争しない」という性質の共異体生活。

    娘の一人暮らしに難色を示す親でも、シェアハウスであれば皆と一緒に住んでいるのでセキュリティ上安心感があるため、一人暮らしを許可する事がある事。

    MaGaRiというシェアオフィス。

    シンプル族という名称。(物を浪費せず、シンプルで品質のよい物を長く使う生活を志向する若者世代のこと。)

    光が丘団地の「御用聞き100円家事代行」サービス。これで高齢者の孤独死を防いでいる。

    パナソニックの「あかり安心サービス」。電球を売るのではなく貸す。電球がいらなくなったらパナソニックが回収して再資源化できる。できるだけモノを消費しないでサービスを提供するというもの。

    物を売る時代ではなく、サービスを売る時代である事。

    買う事に躊躇してしまう物。体験サービスがあれば、買いたい意識が高まる可能性はある。

  • 価値観がhave、be、shareに変わってきた
    人は消費はつながらず、場所、物、知識などを共有したり、一緒に使ったりすることでつながることができる。消費をしなくなるのではなく、消費に求める価値が変わる

  • テーマ別シェアハウス
    音楽好きが集まるスタジオ付きシェアハウス
    カメラ好きが集まる暗室付きシェアハウス
    イラスト好きが集まるアトリエ付きシェアハウス
    料理好きが集まる厨房付きシェアハウス

    magari

  • どこかで読もうと思っていた一冊。シェアについて、サービスも使える場所も確かに増えてきた印象はあって、そんな事例を紹介しつつ背景となる課題についても触れられていて、入り口としていい一冊かなと思いました。難しい専門用語もなく読みやすいし、こういうジャンルで取り上げられるような話は大体入っていると思います。対談の章も馬場さんや広井さんと読んでみたくなる対談相手だなと。印象に残ったのは、テーマ別のシェアハウスの話。まちにいろんなシェアハウスの選択肢があると、マンガならトキワ荘みたいな個性が出てきていいなと思いました。

  • 私有から共有、所有からレンタルとか、リフォーム的な方向へ時代は流れていくよーという話。
    メインはシェアハウスで20-30代のアクティブでお金のある女性が積極的だよって感じ。

    鵜呑みするにはちょっと?だけれども無視できるような荒唐無稽さはなくてこういう人が増えている?らしいんだって感じで読める。

  • これからは共費とおもった本。紹介している実例が面白い。

  • 所有の時代から、シェアの時代に日本は変わりつつある!三浦展さんは、シェアハウスなどの事例を上げて説明してくれる。納得感は、私の中では、6割程度でした。シェアにすることが明るい未来全体に繋がるというのは、誇張を感じてしまったので。

  • シェアの言葉の意味や社会的に必要となった背景などを説明しつつ、不動産関係の話が多い。
    シェアといっても、共同利用、分配、分担などいろいろな意味がある。
    高円寺はいろいろな世代、いろいろな階層の人たちが飲み屋に集い友だちになれる。このようなまちを一つのマンション内で行えたら面白いと思う。
    アメリカ、ヨーロッパ、中国では新築の建物は何も内装がなく、自分たちで行うのが当たり前。
    サービサイズという概念、農薬を売るのではなく、が行く鵜を駆除するサービスを提供する。

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著者プロフィール

三浦展(みうら・あつし)
1958年生まれ。社会デザイン研究者。カルチャースタディーズ研究所代表。家族、若者、消費、都市、郊外などを研究。著書に『 「家族」と「幸福」の戦後史――郊外の夢と現実』 (講談社現代新書) 、 『ファスト風土化する日本――郊外化とその病理』 (洋泉社新書) 、 『東京は郊外から消えていく!』 『首都圏大予測』 (光文社新書) 、 『愛される街』 (而立書房)などがある。

「2022年 『中央線がなかったら 見えてくる東京の古層』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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