サンデル教授の対話術 ( )

制作 : 小林 正弥 
  • NHK出版
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レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140814673

感想・レビュー・書評

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  • 著者のサンデル教授への尊敬、また大学教育の問題に取り組もうという姿勢がすごく伝わってきた。当時僕は大学生だった。
    これほどまでに話題になったサンデル教授の授業だが、どこか対岸のエンターテイメント的な要素が強く「ハーバードはやっぱすげえわー」程度の認識。こんなの日本じゃ絶対に無理だと当時思っていた。
    ところが著者はすぐさま自分の授業で実践し、日本の大学生でもこのような講義が可能だということを証明して見せた。

    本著はサンデルメソッドの解説書である。学生も教師も読むべきだと思う。

  • 『ソクラテス方式』と賞賛される授業内容から、いかにして政治哲学者になったのか?彼の哲学のよき理解者である小林正弥教授によるインタビューと彼の解説によってよ離散出る教授の世界に触れることができます。

    この本はいまや有名になったハーバード大学の名物授業『正義』を主催する政治哲学者のマイケル・サンデル教授の『白熱教室』でおなじみとなった「ソクラテス方式」と呼ばれる対話中心の授業の進め方とその教育的効果から不透明な世界になってしまった現代社会における『哲学』や彼の提唱する『正義』の重要性に始まり、サンデル教授自身がいかにして哲学者になった経緯や、日本におけるマイケル・サンデル教授の理解者として、『白熱教室』の解説でもおなじみの小林正弥教授の詳細な解説がついて、非常に面白く読むことができました。

    しかし、この本はいきなりこれだけ読んでもあまり効果はなく、今までに出版された彼の著作。最低でも『これからの「正義」の話をしよう』や彼の講義録を読んだ上でないと、読んだ時の面白みは半減してしまうでしょうね。日本の東京大学で授業を行う前に日本の友人が彼に
    「日本人はシャイだからいつもやっているような議論にはならないと思うよ」
    といわれた時のことや、それでもその友人の予想をいい意味で裏切る形で結果は皆さんもご存知のとおり、東大安田講堂で活発な議論が展開されたときの感想が彼の口からインタビューで語られていて、実際にはその講義には僕は参加していませんけれど、サンデル教授が日本に対してとてもよい印象を持っていただいたことがうれしかったです。

    そして、小林教授の解説を読んでいると、サンデル教授が授業中にいくつものテクニックを駆使して、学生たちを導いているのだ、ということも理解できて、もう一度全巻を通して『白熱教室』をまたDVDで見直したい。そんなことを思わせてくれるものでございました。

  • NHKハーバード白熱教室、センセーショナルかつエキサイティングな内容の大ファンだったので、その内容をふまえたサンデル教授への踏み込んだインタビュー、東大での講義後のインタビューは、かなり楽しめた。

  • 対話って私の苦手とするところなので、かなり勉強になりました。会議とかに応用できそうなんだけど。議論を整理したりとか、そういうエッセンスって自分でできるか?と言われるとちょっとなぁ。。。でも、頑張んなきゃだな。

    対話を通じて民主主義が進むと、私も信じています。

  • 対話型講義を日本で実践されている、千葉大学小林教授がサンデル教授にインタビューした事がメイン。なかでも、サンデル教授の講義技術を分析しながら、日本で同様の講義を行うためにはどのようなことがポイントとなるのかを分析してあり、大変興味深かった。

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