- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140814758
感想・レビュー・書評
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・日本ではゲームクリエイター、欧米ではゲームデベロッパー。個人の才能に依存してある種職人芸的に作品を作る日本。対してシステマチックに商品を作り上げる欧米。アニメ業界もこんな構造だったように思う。そして同様に欧米にやられている。ノウハウを体系づけて、効率的にに教え込むのが日本人は苦手なんだな。
・「成長産業の業務に精通した人材は不足する」成長産業に限らず最先端の業務を行える人間は常に不足するんだと思う。だからこそそういう人になれるように努力しなければならないし、国はそういう人を集められる環境を作らなければならない。フラット化した世界で人材争奪戦が行われているのに、日本は人を追い出すようなことばかりしている気がする。このモントリオールの試みを見ていると危機感が募る。
・外部業者にデバッグだけでなく、内容の領域にまで口出しさせるというのは驚き。すごく謙虚。日本のゲームメーカーでもこういうことやってるのかしら?職人肌の日本人がこんなことやられたら激昂してしまいそう。
・その数学が~で、脚本からヒットを予想する話があったが、こっちでは脳波測定。曖昧な「面白さ」を科学的に計算してしまうのは一緒か。ハリウッドの脚本術なんかもそうだけど、こういう風に計算して作るという発想は日本のクリエイターに欠けた部分ではなかろうか。逆に言うと、理屈を突き詰めれば、私のような人間でもある程度の話が作れたりしないかしら。
・ジブリのこだわり方は偏執狂にしか見えない。
・そもそもゲームとは何なのか。後半に描かれる身体と機械との融合、これはコンピュータ技術の話であって、ゲームの話ではないような気がする。
もちろんそれは固定観念に凝り固まった私の考えであって、ゲームの定義そのものが変わる流れにあるのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2011年刊と古いが内容はそんなに古い感じしなかった。結構刺激的だった。
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2011年初めに放送された同名の番組の内容をまとめた本。
番組を見た人にとっては、それほど読む価値は無いかもしれないが、番組に登場したゲーム・クリエーター水口氏のインタビュー・対談集は、番組では放映されなかった部分で、これは読むべき価値がある。特にMITのミンスキー教授との対談は、今後のゲームのあり方を示唆していておもしろかった。日本のゲームは、現状やや凋落傾向にあって、ローカル化が進んでいる。その中で、日本のゲームがどうあるべきか、ゲームは社会に対してどのような役割を果たせるかを研究している人達がいる。
個人的には、あまりゲームには興味が無いけれど、この本に登場するゲームに親しんだ人達が作る社会が、今後どのように変わっていくのかには興味がある。
○ミンスキー教授の言葉
「子供はゲームで楽しく遊ぶ。もっと学術的で役に立つスキルを子供たちに教えるゲームが作れるはず。教育者は、子供がゲームに興じる姿から何も学んでいない。教育者たちが教えたくなるものをゲームにすれば良い。」 -
ゲーム開発会社に関与したときに購入した。
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ゲーム
サイエンス -
この本の読後感は、大航海時代に世界一周記を読んだ市井の人の感覚に似ている。世界は広い。知らないことがたくさんある。未来はどうなるんだ?…行ってみたい!
自分のいる場所は変わらないのに自分の世界がかってに広がっていき、自分はますます小さな存在であることを実感し…安心する。
これからぼくはこの世界の仕事に乗り出して行く。ぼくなりの世界一周記を携えて、いつかここに戻ってきたとき、どんな世界が開けてるんだろう? -
2010年末から2011年3月ごろのNHKスペシャルでの取材を元にした本。前半は世界のゲーム産業の潮流、後半は従来のゲームの外にあるものとの融合、特に現実世界とゲームとの融合がテーマ。前半では欧米流の開発プロセスに日本の敗因を探り、しかし彼らの真似ではなく日本らしい作り込みから突破口を開けるのではないか、後半ではゲームが現実世界にも影響を与え、それが良い未来に進んでいくという論が印象に残る。元の取材から2年が経過しているが、当時の最新技術の展望以外はそれほど外れてはいないかと思う。
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ゲーム業界の今が垣間見えるドキュメンタリー本です。
まったく業界を知らない人がぱらぱら読んでも、
それなりに楽しめる作りにはなってます。
ただおもしろいネタはちらほら入っているのですが、
ドキュメンタリーなためか人の物語に終始しているところがあり、
もったいないなと思いました。
なにか学びを得たいと思い読み始めた身としては、
属人的な話ではなく構造的な変化という視点からまとめて欲しかったですね。
その辺はちょっと古臭いというかNHK的なところがあります。
いやでも悪い本じゃないです。おもしろいですよ。 -
NHKのテレビ番組を本にしたもので、最新のゲーム業界のトレンドをかいつまんで分かりやすく解説してくれる。ただ、映像の臨場感が文章だと伝わり難いこと、進行役のゲームクリエイター水口哲也に感情移入出来なかったことから、読み進めるのは苦痛だった。人にオススメする本では無いだろう。
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☆$$テレビだと、途中からだったので読んだが、$$やはり映像が無いと伝わらない。
NHK取材班の作品
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