パブリック 開かれたネットの価値を最大化せよ

制作 : 小林 弘人  関 美和 
  • NHK出版
3.51
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本棚登録 : 965
レビュー : 111
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140815137

作品紹介・あらすじ

これまでのプライバシー/パブリックの境界を越えて今、人々が自分をオープンにさらし、シェアしはじめている。それは、"パブリックであることが価値を生みだす"ことに、ますます多くの人が気づいてきたからだ。それは個人にとどまらない。企業は、透明性とコラボレーションによるイノベーションの可能性に気づき、政府や自治体は莫大な保有データを公開することで新たな価値を生みだしはじめた。ネットを介して生まれつつある"パブリック"-それは、ソーシャルメディア革命と3.11を経て見えてきた、大公開時代の新しいフロンティアだ。

感想・レビュー・書評

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  • 大公開時代。
    SNSを上手に利用して、集合知、コラボ、シェア行うことの利点を説く。
    まだ、情報を持つ持たないの格差が少ないのかもしれない。
    情報を作る、公開する⇒時代とともにツールが変わっただけ。デジタルであることの、利点と欠点がある。個人と他者のバリアの範囲は、物理的には存在するが、ネットでは見過ごされている。
    メディアとしての価値。グーテンベルグから発し、無線と有線、マスと個、形を変えてきた。現在では個人のライフスタイルを保存していくことに価値があるとみなされている。(個人も含め)情報を公開すること、シェアすることにどれだけの価値があるのか?真の意味で社会に役立つのか?

    パブリック=無料ではない。

  • ソーシャルが普及する現代に必要なプライベートとパブリックの考え方が整理されています。ビッグデータ時代の情報戦略のあり方、そしてイノベーションのあり方を示す内容。ビッグデータの大きな潮流を踏まえれば、業種や立場に関係なくビジネスを考える人は読むべき本。とくにソーシャルへの取り組み、新しいイノベーションに悩むならばヒントをもらえると思います。

    以下、要約に解釈を加えて整理します。

    ○基本的な考え方 = Publicness(パブリックネス)
    Publicness(パブリックネス)はこの本の主要な考え方を表す新しい言葉であり、SNSなどの“ソーシャル”な仕組みをつかう個人や企業が持っているべき概念。パブリックであることを意味するものであり、具体的には
     1)情報・思考・行動をシェアすること
     2)人を集めること、または集まること
     3)プロセスをオープンにして、コラボレーションすること
     4)オープンであることに対する倫理のこと
    といった意味があります。シェアやオープン、コラボレーション、プロセスといった近年ビジネスシーンを賑わしている言葉を包含した社会最適化のための概念のこと、ともいえそうです。


    ○パブリックネスのメリット
    パブリックネスはソーシャルを利用する個人や企業にメリットをもたらします。
     ・つながりをつくることができる
     ・親しくなれる
     ・協力関係、コラボレーションが可能になる
     ・集合知が生まれる
     ・物事を発展させられる(ベータ版からの成長)
     ・偏見や誤解を解くことができる
     ・認知され、場合によっては名声が得られる
     ・社会的な力になる(ソーシャルな組織や行動 ex. アラブの春)
     ・隠蔽による危険を回避し、安全をもたらす


    ○プライバシーとパブリックの倫理
    プライバシーを定義するならば、
     ・自分自身を特定する属性情報であり
     ・自分自身で情報を出すか出さないかコントロールするもの
    となります。つまり、自分自身を特定する属性情報を、自分自身のコントロール外、つまり勝手に利用されたり公開されたりした場合はプライバシーの侵害となるわけです。

    そしてこのプライバシーは、パブリックの中に存在します。基本的には全ての情報はパブリックであり、社会の中に属しています。そのなかで、自分が出したくない情報、隠しておきたい情報、コントロールしたい情報を努力にって確保しておくことで保たれるのが、現代のプライバシーといえるでしょう。つまりプライバシーとは個人のミクロ的な視点から見た場合の情報であり、パブリックとは社会のマクロ的な観点から見た場合の意味のある情報といえます。

    このとき、プライバシーの情報にアクセスする他人は際には、どこまで知っても問題ないのか、どこからがダメなのかを理解しなければいけません。つまり、知る倫理が必要なのです。具体的には
     ・情報を盗まない
     ・何のために使うかをメイカクニする
     ・情報を守る
     ・情報源を明らかにする
     ・プライバシーの情報を持つ人が自分の情報にアクセスできるようにする
     ・不利になる情報は扱わない(制裁が必要な人を除いて)
     ・文脈を考えて意味を汲む
     ・プライバシー情報提供の動機を考慮し、その期待に応える
     ・プライバシー情報提供に価値を還元する
    といったものです。

    またパブリックに情報を発信する個人は、どの情報が意味があり、誰の役に立つものであるのかを考える=シェアする倫理が必要となるのです。具体的には
     ・気前よく分ける
     ・必要な情報をシェアする
     ・シェアする相手と共通の基準を使う(特異なファイル形式や、暗号めいた言葉にしない)
     ・パブリックなもの=みんなの知財を守る
    といったことが必要となります。

    これらプライバシーの知る倫理も、パブリックのシェアする倫理ともにソーシャルに触れる個人や企業が持っているべき倫理観です。これらをまとめたもの=オープンであることの倫理=パブリックネスとなるわけです。


    ○パブリックの注意点
    パブリックであることが基本であるとしても、その扱いには注意が必要です。扱いを誤れば、プライバシーを守ることもできません。また、パブリックになることを恐れれば多くの機会を逸してしまうことになります。具体的には
     ・一度発信した情報は残ることを忘れない(完全には消せない)
     ・新聞の一面にのって困ることは言わない(大炎上になる)
     ・コミュニケーションの規模を大きくしすぎると対応できなくなる
     ・挑発には乗らない(さらなる攻撃を受けることになる)
     ・正常に判断できる状態で使う(酔っ払ってSNSをやると、不用意なミスをする)
     ・間違ったら素直に謝る、正直である(事態の沈静化ができる)
     ・寛大に対応する、いちいち食って掛からない(トラブルを巻き起こす)
     ・侮辱的な発言や行動はしない(人を馬鹿にした分、馬鹿にされる)
    といったものです。


    ○パブリックの機能
    パブリックはメディアとして、つまりSNSを通じて
     ・配信
     ・早期警報
     ・報告
     ・マーケティング
    の機能を提供することができます。

    しかも従来のメディアと比べ
     ・多様性
     ・柔軟性
     ・長期持続性
    を発揮することが特徴です。


    ○パブリックを活用する企業の可能性
    パブリックを活用することで企業は
     ・顧客と直接的な、オープンな関係を築き
     ・より多くの情報を顧客に発信し
     ・周囲の協力者と広範囲にコラボレーションし、
     ・従来型広告を使わずに顧客からの情報を活用したサービス提供を行い
     ・社会のエコシステムの一員として
     ・プラットフォームを提供する
    ことが可能になってきます。つまり、パブリックは企業が競争力を発揮するための重要なオプションになるということです。

    そして、その実現にはパブリックに問題を解決することが必要になります。そのプロセスとは、
     ・透明性を確保
     ・問題の明確化
     ・問題に対応できる人を集める
     ・解決策を定義
     ・実行
    というもの。BPMのプロセスに非常に似ています。


    ○パブリックからイノベーションを起こすために
    パブリックに対応し、それを利用し、ビジネスを展開していく=イノベーションを起こしていくためには、ここまでの議論を踏まえた原則が必要になります。
     ・誰もが情報に接続する権利がある
     ・言論の自由がある
     ・集会と行動の自由もある
     ・プライバシーが「知る」倫理だということを認識する
     ・パブリックは「シェア」する倫理だということを認識する
     ・情報は原則公開、必要に応じて非公開
     ・パブリックは公益をもたらすことを認識する
     ・すべての情報を平等に見る
     ・インターネットは広くいきわたるべき元の認識する
    というのがパブリックからイノベーションを起こすための原則。これはオープン・イノベーションの考え方と共通するものでもあります。つまり、パブリックとはオープンイノベーションのための不可欠な要素ともいえるのでしょう。それと同時に、ソーシャルが進むビッグデータ時代の社会で必要な共通概念であり、倫理観でもあるのです。

  • フェイスブックやツイッターをしていると、プライバシーの概念があやふやになる。この本では「プライバシー」と「パブリック」が相反するものではなく、相補的なものだとし、使い分ける際のメリットデメリットを紹介している。
    フェイスブックはよく利用するので、めちゃくちゃためになった!
    ただし、この「パブリック」という考え方はWEB利用に比例する気がするので、あまり使わない人と考え方が違うのは注意していきたい。

  • インターネット社会、特にフェイスブックに代表される、「匿名性のない情報発信」の意味を実感できる良書。

    僕はこの本を読んで、パブリックを考えるときには必然的に「自分が思うプライバシーの範囲」を考えておく必要があるなと思った。

    ネット社会に対する個人のプライバシーの境界線は暖味になりやすい。

    自分発信の情報は個人的なことであればあるほど「どこまでオープン」にするべき情報なのかをしっかり考える必要がある。

    パブリックに放り込まれた情報とは、発信者の意図と必ずしも一致しない可能性があります
    その内容は必ずしもこちら側に意図通り届かない場合もあります。

    情報は外に出した時点で独り歩きする可能性があります。

    思わぬ解釈をされたりとか。

    それを踏まえた上で、ネット社会と相対するために、「パブリック感覚を読み解くリテラシー」が必要なんじゃないかなぁ

    自分が出す情報がどのように捉えられるか、そして、独り歩きする情報を静観できる強さと賢さも持ち合わせられるか?

    で、僕が思うに、「パブリック」という巨大な集合意識に対する一番の方法は「良いインパクトを与える意思」を持ち合わせることではないかと。

    これからフェイスブックに代表される記名性のある情報発信が進めが、どんどん透明性のある繋がりが増えていくし、それがあたりまえになるんじゃないかな、とうっすらと思っていて、そんな未来で生きるには、この「良いインパクトを発信する」を自分の中でしっかり感じて出す知恵を身につける必要があると思う。

    そんな社会では、ずる賢さではなく、誠実さがキーワードになる気がします。

  • これまでのプライバシー/パブリックの境界を越えて今、人々が自分をオープンにさらし、シェアしはじめている事を多くの個人や企業やさらには政府官公庁がそこに価値を見出した社会が今後どうなっていくかを占う本。

    この本を途中まで読んで、昨日まで三分の二を残していたのですが、それを一気に読み終えてしまいました。簡単に内容を申しますと、インターネットやそれに伴うソーシャルメディアによって、私たちや企業、政府官公庁はどこまで自分のことを『パブリック』にしていくべきか、また、自分がパブリックな存在になることで得ることの出来る利益について書かれた本で、自分自身でもここに書かれていることの利益を若干ながら教授している身の上ですので、筆者のおっしゃることはかなり実感することが出来ました。

    今まで、プライバシーや秘密を保管することで利益を保持していた企業がオープンであることや透明性を獲得することで、また新たな価値を手に入れることが出来るということを豊富な具体例を出して論じているところは、時代がまた新しいほうに向かっていくということと、まだまだインターネットの世界には『フロンティア』が存在するのだな、という希望が自分には持てました。自身の写真や文章を『シェア』するのもそのひとつかもしれません。

    以前、Google+でフォロワー日本一(当時)を獲得した女子大生が話題になっていて、彼女もまた自分の写真を通して感性を『シェア』することによってパブリックな存在になったという顕著な例なのもかもしれません。個人的には読み終えるまでに非常に骨が折れるくらい分厚くて、年末年始などの比較的体が空いている時間にしか読むことは難しいかと思われますが、『新しい時代』を読み解くためにも、ぜひ一読をお勧めしたいと思っております。

  • 本書では、"publicness: パブリック化する"という造語を頻繁に用いて、公私情報の公開についての是を論じている。
    本書を読んで強く共感したことは「パブリック/プライベートの線引きは社会的便益とのトレードオフである」ということである。

    パブリック化による大きなメリットは、透明性、大規模性による高信頼性である。
    個人が持っているそれぞれの情報は、それのみでは価値を持たない場合にも、集結させ、相互に補完させると、大きな価値を生み出すというのが、集合知の考え方である。その信頼性の高さを示す例として、Wikipediaが挙げられることが多いが、IT分野に携わる人にとっては、オープンソース製品の信頼性の高さは納得しやすいはずである。利用者は情報ができるまでの経緯を知ることができる。誤った箇所があれば、指摘を受けて修正される。公開するということは、いわば公開対象全体をreviewerとしていることと同義である。

    一方で、情報を提供すること、とりわけ、個人情報がデータベースに登録され、インターネット上でやりとりされることについて抵抗を持つ人が多い。本書では秘匿すべき情報についても触れているが、一部を除いたほとんどの情報について、人々は論理的な根拠を持たず、漠然とした不快感により抵抗していることが多いとのことであった。
    企業システムへのクラウドコンピューティングの導入に際し、セキュリティの観点からの抵抗が多いと聞くが、同様の理由が多いと思われる。

    しかし、個人情報を提供することによるメリットは確かにある。特にインパクトの大きい、安全保障に関わるものを例示すると、災害復旧やテロリズムからの防御に役立つシステムが、実際にある。9.11のテロや3.11の地震・津波において、Google Personal Finderというサービスが提供され、被災者の安否情報の集計に大きく寄与した。監視カメラが撮影した映像に顔認識を適用することによって、行方不明者や指名手配犯の特定が可能になる。

    私自身は、もっとミクロなレベルで、パブリック化による恩恵を感じている。SNSだ。Twitterで見ず知らずの人と議論を交わす。Facebookで旧友との繋がりを再構築している。もちろん、それぞれのチャネルで公開している情報とその範囲は、TPOに合わせてコントロールしている。
    【編集未完】

  • 内にあるプライベートの一部を公開・パブリックにすることで、新たな「公共圏」が成立し、そこからメリットが得られる。パブリックにせず、プライベートを保つことで失っているものも多い。どこまで公開するか? フェイスブックのユーザであれば一度は気にかけたことのあるテーマになっていて、興味深く一気に読みきった。面白かったのはプライベートとパブリックの境界は実に曖昧で、国によっても違うし、無論個人差も大きいという点。例えばグーグルマップの映像にモザイクをかけることを強く要求するドイツ人はなぜかサウナでは男女が裸でとなりあって座っていても問題ないらしい。�日本では考えられない。ただ、日本でも、年配の方と若者の間ではパブリックとプライベートの境界の差はかなり大きいように感じる。今後はどんどんその境界の平均が若者よりになっていきよりパブリック化されていくのだろう。監修・解説の小林弘人氏は一年ほど前に読んだ『シェア』も担当されており、その名前を覚えていたことからこの本を選んだ。大変分かりやすく、最後に監修を読むことで全体を俯瞰できるような内容でいつも参考にさせていただいている。

  • もし表題のパブリックという単語に意味を見つけたとしたら本のラスト直前、311ページからの「パブリックとは?」の項目を見ると大まかだけど著者の言いたいことはのっていると思う。ただ、自分としては活版印刷に対しての影響力から始まるマスへの公報に対しての歴史から、いまプライバシーという言葉がどの様にして大きくなっていったのかの解説は読んでみると納得しやすいものであるかもしれない。そこで問題になっていることと情報公開に対する精神はあんまり日本とかでは大きく言及されていないと思う。

    自分のパブリックと、政治のパブリックが大きなトピックだけど、あくまでこの本を書いてる著者だな感じるのは、全面的に「公開」することに対して信頼し、その上で目標を達成出来た人であるということ。そこは筆者が中立視点で否定意見を盛り込んだとしても抑えておかなければいけない気がする。その他にも、国民性、習慣性はまたぎ辛い。個人の面でドイツ、政治な面でアイスランドなんかもお国柄という分け方をはっきりしている。これも軽い導入のうちの一つのたとえ話だけど、じつは分け切れない領域という気が。
    人が公開する情報が年で倍化していくソーシャル版「ムーアの法測」は気になる。テロと革命の対処に関してはソーシャルとかと関連があるかどうかの議論はやっぱり考えずらい。
    グーテンベルグの印刷技術から始まった情報とメディアの話は不思議と今風に感じれた。活字メディアとその他としての区分けだけでない時代区分のやり方が自分の中で割と新鮮だった。

  • WEBマーケティング界隈で有名な事例である「デル・ヘル」ブログの張本人、ジェフ・ジャービス氏の最新刊。ネットやSNSの普及に伴って、プライバシーの境界線が変わりつつあり、「パブリック」にする(様々な情報を公開しシェアする)ことで様々なメリットが得られる時代の到来を描いている。

    『かつては、秘密を握る者が権力を握った。今は、透明性を創る者が権力を得る』

    同書によって得た最大の気づきは、今、WEBにより起きていること/なされている議論は、500年前にグーテンベルクが印刷技術を発明した際に起きたこととほぼ同じであるということ。

    『マルティン・ルターが世界を変えることができたのは、彼がウィッテンベルクの協会の扉に釘を打ち込んだからではなく、印刷物を出版したからだった。1517年から1520年までの間に、彼の30冊の出版物は30万部も売れた。「ルター自身、印刷を『最高で究極の神の愛のしるし』と表現しました」』

    印刷物が登場する以前は、「知識」は一部の権力者のみが所有する特権であった。まさに、情報を独占すること自体が権力の象徴。その最たるものが、カトリック教会の神父。信者は神父を通してしかイエス・キリストの教えに触れることができない。従って、神父が神の代理人としての絶大な権力を有することになる。

    一方、宗教改革により、聖書が印刷され、様々な言語に翻訳されたことで、信者は神の教えに直接触れることが可能となる。代理人としての神父は不要となり、信者の側に立ち、聖書の理解を手助けする牧師にとって代わられる。

    カトリック教会の聖職者のみならず、時の権力者は、こぞって出版を制限しようとした。「有害な知識を広めない」という大義名分のもと。その実は、自らの既得権を守るのが目的。まさに、WEBの登場で新聞社や出版社が展開している論陣とまったく同じ(笑)。

    ジャービスは、以下のように整理している

    <グーテンベルク時代以前>メディアは書き手のもので、口伝され、共有され、流通プロセスに影響され、しばしば匿名で、パトロンによって支えられ、新しい知識を集めるよりも古い知識を残すことを目的とした。

    <グーテンベルク時代>メディアは書き記され、直線的で、固定され、不変で、著者そのものであり、所有され、製品として形になり、商業的で、はっきりとした始まりと終わりがあった。

    <グーテンベルク時代以降>僕らのメディア体験は、再び対話型で、オープンで、シェアされ、リミックスされ、製品よりもプロセスに基づき、コラボレーションを生み出し、アマチュアで、終わりのないものになる。

    また、ネット時代に必要なものは、統制ではなく、規範であり倫理であると説く

    『ネットはパブリックを作り出すプラットフォームだと僕は思う。そうあるために、ネットはそれが抑制すべき権力から独立し、自由でなければならない。もしネットが僕らのプラットフォームならば、それをどう使い、どう守るかは、僕らネットの人々にかかっている。企業が決めるビジネスの原則に頼ったり、政府が法律を定めたりするのを待つのではなく、僕ら自身がネットの原則を築き、守らなければならない』

    個人であれ、企業であれ、いち早くこの新しい「ルール」を理解し、行動した者がこれからの時代の勝者になることを啓示した1冊です。ちょっとボリューミーですが一読の価値ありです。

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著者プロフィール

ジェフ・ジャービス
ニューヨーク市立大学大学院ジャーナリズム学科教授
ニューヨーク市立大学大学院ジャーナリズム学科教授。メディア事業、ジャーナリズムの未来に関する論客として注目を集めており、メディアとコミュニティの新たな関係について頻繁に発言している。メディア/テクノロジー関連でもっとも高い人気を誇るブログのひとつ Buzzmachine.com を運営している。2007~2014年の世界経済フォーラムでは、「世界のメディア・リーダー100人」の一人に連続して選ばれている。著書に『グーグル的思考』(PHP研究所)、『パブリック――開かれたネットの価値を最大化せよ』(NHK出版)がある。

「2016年 『デジタル・ジャーナリズムは稼げるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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