バイオパンク DIY科学者たちのDNAハック!

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  • NHK出版 (2012年2月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784140815328

みんなの感想まとめ

遺伝子操作がDIYの領域にまで広がり、個人が生命科学に取り組む時代の到来を描いた作品は、規制を超えて活動する生命科学者たちの夢を生き生きと表現しています。自宅のキッチンやガレージでの遺伝子操作の可能性...

感想・レビュー・書評

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  • ホリエモン推薦本。
    自宅のキッチンやガレージで、DIY的に遺伝子操作が行われはじめている。研究所や企業の研究とはまた違ったDNAにまつわる物語。
    コンピュータとインターネットがあればひとり起業できるように、生命科学もひとり起業ができるところまで進んでいるのかと驚いた。

  • コンピュータのOSリナックスやファイアフォックスはオープン化することで急速な発展を遂げた、それに倣い遺伝子情報も万人がアクセスできるようにすれば、この分野も急速の進歩を遂げられるはずという楽天的な性善説に立つのがDIYバイオハッカーたちです。
    ところが病原体を死滅させる方法を見つけられるのなら、病原体をつくりだす方法も同様に可能だという危険性を指摘するのが反対派です。
    本書でも触れられているように、ハードウェアのバグによって社会的に大きな被害が出たとしても、最終的には人間が制御可能だが、遺伝子は制御不能というか、未知のものが多すぎて、問題が発覚したからと言ってすぐに回収や取り消しができるわけでもなく、遺伝子自身の暴走(増殖)を止めることができないという別次元の大問題を内包しています。
    また、技術の発展が世界を変える原動力となるのは確かだが、その一方で天然資源の減少や文化の消失、急激な気候変動などというコストを犠牲にしている事実がある以上、過度の技術力信仰は控えるべきでしょう。

    結局、このデリケートな問題は遺伝子情報を扱う人間の性善説を信じるか、それとも性悪説に立つかによって、景色はがらりと変わってきますが、一定数の悪意を持ったマッドサイエンティストの存在を否定できない以上(もしくは金のために魂を売る)、さらには遺伝子の暴走を止める術がわからない以上、私はオープン化には控えめであるべきだと思います。
    著者も訳者もどちらかといえばオープン化推進派のようですが・・

  • 「刑務所なう。2」

  • 規制にとらわれず活動する生命科学者とその夢をいきいきと描く。生命科学には信じられないほどの未来が秘められていると思う。しかし、ITによる世界の変革が例にだされていることに違和感がある。工学やITは人間が作り出したものでる。一方で生命科学は自然の中で作られた生き物を扱うのでなかなかうまくいかない。そういった違いに触れられていないこともないが、そういったほかの技術との違いは意識しておかなければならないと感じた。

  • 確かに、遺伝子の切り貼りは台所レベルの温度管理と材料と酵素があればできるけれども、町中でインフルエンザの研究されても困るだろう。特に変な人達が研究しだしたら収集がつかない。
    研究機関では、専門知識を持った人がレベル4の陰圧設備の中で実験しているのだから・・・。いかにもアメリカ的な主張だが、リスクが高すぎると思った。

  • 明らかにメイカーズを意識した内容だけど、その技術の凄さよりも人物紹介に重きを置いているので、とても頭の良い人たちなんだなとは思うが、どれだけ凄いことをしているのかはよく理解できなかった
    とはいえ必読な書籍であることには変わりありませんが

  • ガレージでIT関連の企業が増えたり、最近では「メイカーズ」というDIYの流れが合ったりするが、この本で書かれているのも似たような”自分でやる”精神を持った人たちの話。何をやるかと言えば、「生物学」(主に遺伝子工学)。
    遺伝子を読んだり、自分で書いたりする機材が発展したこなどとから、自宅のラボでガンの特効薬を作ろうとしたり、途上国向けに安価な検査キットを作成したり、こういったDIY生物学のムーブメントを推し進めるためにいい感じのガレージをレンタルするサービスを立ち上げたり、思い思いの形で”自分で生物学している”人たちを描いている。
    とはいっても、「ガレージで細菌を使って日夜何かを研究している人が隣にいる」というのは一般人からしたら怖い話で、規制すべきか、今アメリカでは問題にもなっているそうだ。
    そういった偏見に対して、DIY生物学者たちは以下の3点から筋違いだと反論している。
    1:一から合成生物や新種の細菌を作るのは(現段階では)不可能
    2:例えできたとしても、適者生存の厳しい自然界では”温室育ち”の細菌など生きてはいけない
    3:そもそも、わざわざ遺伝子操作して生物兵器を作らなくても、キッチンでちょっとした操作をするだけですぐに危険物は作れる
    また、FBI捜査官の中には、こういったDIY生物学者たちをFBIとつなげておくことで、近隣で何か生物学的な危険物を作っている怪しい人物がいれば通報するよう、セミプロたちのネットワークを形成してお互いの発展を促進しようとする人もいるらしい。
    日本では全く馴染みのないことだけど、DIY生物学者は日本にはどれくらいいるのだろうか?

    ---
    こういう翻訳物に付き物なのだけれど、真ん中辺りでダレる

  • 自宅やガレージで,バイオテクノロジーを駆使して,DIY生物学をやってしまう人達を取材した本でした.

    前に読んだ「オープンサイエンス革命」との関連で考えると,本文にある「バイオパンクをその気にさせてきた技術,彼等の活動を可能にしてきた技術の大半は,過去四〇年の学・産・官のラボから生まれたものだ」というのは重要な指摘だと思います.

  • 最近バイオ(生物学)の世界がにぎわっていて、次のビジネスのトレンドとしてバイオが来ると言われてたりもするので勉強のためにKidleで購入。

    本作は、企業ではなく個人として「DIY生物学」を実践するバイオハッカーにフォーカスしている。

    IT業界において(IBMやOracleのような大企業とは違い)ガレージからAppleが生まれたり、学生寮でFacebookが生まれたようなことが今後はバイオ業界(医療・製薬)の世界でも起こるという。

    自分の知らない世界における、イケてる研究者たちの活動が垣間見れた。

    --

    Memo


    整形の設計し地所であるDNAコードはコンピュータのプログラミングに使うコードに驚くほど似ている

    バイオテクノロジーの本質は、遺伝子を混ぜたり配列を組み換えたりして、自然界に現存しないものをつくり出すことだ。

    遺伝子のアルファベットでできた文字列の意味を解読する研究をゲノミクスという。

    DIYバイオのメンバーは、科学をもっと遊び心のあるものにしたい、そのカギとなるのは価格を下げることだと考えている。もう一つのカギは場所だ。

    ティンカーすることは、想像力の本質だ

    城壁内にある知見は権力を保持したい数人の利益にしかならないが、開放された治験は万人の役に立つ、というのがバイオパンクたちの考え方だ。

  • ホリエモン推薦

  • DNAを利用するようなバイオ技術は既に大規模な研究機関や大学で行うものではなくなりつつあり,キッチンやガレージで趣味で行うことができるレベルに達しつつある.このような現状において,黎明期の草の根のコンピュータソフトウェアの開発と,その相似性を指摘するのが本書である.

    本当に誰でも自由にDIYでDNAハッキングを行える時代が到来するのか.また,そのときの問題点は何であろうか.

  • オープンソースの仕事にかかわっていて10年。オープンソースの変化の中に身をおいてきました。

    だからこそ、このDIYバイオの流れは、障害はあっても、時間はかかるけれども、問題を解決しながら前に進んでいくのだろうな・・・、と感じてます。

    ちなみに、アントレプレナーのマインド、ベイエリアの空気、ここにいるからこかもしれませんが強く読み取れたように思います。どうやって日銭を稼ぐか、ビジネスが難しくなってきたなというのは確かなものなんだなという確認をいたしました。

  • 面白かったです。考えさせられることも色々。
    そしてなんだかSF映画見たくなった

  • 『MAKERS』のバイオテクノロジー版ならバイオパンクでしょ!っていうノリ。
    でも『オープンサイエンス革命』みたいなどっちかっていうとバイオインフォマティクスのようなコンピュータ使ってっていうドライベンチでなく、実際に遺伝子操作のようなバイオ実験をするウェットベンチを普通の人が自分の家でっていうのは驚いた。

  • パンクとは、何であれ自分が達成したいと思うもの。コンピュータ技術が敷衍したように、これからはバイオ技術もハック対象になることで、更に進歩する。

    バイオハッカー達を信頼できるかという問い。人類としては、人類の集合知を信じるしかない。

  • アップルのコンピューターはガレージから生まれ、リナックスはオープンソースと言う新しい取り組みでプログラムを進化させた。バイオテクノロジーと言うと閉ざされた世界というイメージだが、バイオハッカーはコンピューターとバイオテクノロジーは似ているという。DNA検査はガレージで出来るし、ヒトゲノムのような遺伝子情報もオープンソースにしたほうが解読が進み世界に貢献すると言う立場だ。
    今では自分の遺伝子情報を調べたければ、キットを買って綿棒で口の中をこすりそれを送るだけで出来る。さらにはDNAを複製することはそれなりの専門知識があれば自宅ででき、ケイ・オールは中古のサーマルサイクラー(温度を上げたり下げたりを繰り返す装置、炊飯釜と大差ない)100ドルちょっととwebで注文したDNA断片で自分で遺伝子検査を行った。
    遺伝子組み換え作物に関するエピソードではインドの農民がモンサントの足元をすくった話が面白い。Btコットンと言う害虫を寄せ付けない成分を作るようになった綿はインドでは禁止されたが、ある種子はBt遺伝子を含んでいた。この種子を売った会社、インド政府、モンサントそれぞれの言い分に関係なく農民たちはこの種子をさらに交配させ元々のBtコットンより安くBestコットンという名で売られ続けている。インドでは遺伝子は特許性がなく政府もなすがままに遺伝子組み換え綿を承認し、Bestコットンは農民たちの共有財産となった。
    バイオテクノロジーに対しては強硬に反対する人も多い。この理由は宗教的なものと、知らないものは怖いと言う心理、また新しい技術に対して慎重な立場などが有りそれぞれの言い分も理解はできる。しかしイノベーションは必ず起こるし一度起こればインドの農民同様成果を享受するだろう

  • * 遺伝子検査システム
    - 高圧電源ユニット1台,サーマルサイクラー
    - プライマーは業者に注文
    * 遺伝子組み換えのテクニックを競う国際合成生物学大会(International Genetically Engineered Machine competition,iGEM)
    - バイオブリック・キット DNAパーツを組み合わせてバイオセンサーなどを作り出す
    * ラボ作業をアウトソーシングすることで,アイデアとインスピレーションだけになり,ウェットラボ作業すべてを外注できるように
    * ジョージ・ホワイトサイズは生物学向けのマイクロチップを作成.流体工学でラボオチップを開発
    - 特定の抗体のチップでバイオセンサーとなる
    - 途上国で安価な診断検査に使われるようになると信じている
    * GFPを乳酸菌に挿入し,メラミンを検出する生化学センサーを作ろうちしている
    * LavaAmp サーマルサイクラー
    - DNA試料をその場で解析するチップが必要
    - アンリーズナブル・インスティチュートでクラウドファンディング
    - サハラ以南の農村の医師に配って使い方を教えること
    - 公衆衛生インフラになることを狙っている
    * パール・バイオテック社
    - DNA試料を追跡しやすいゲルボックスを200ドルで販売.設計図を無償配布
    * OpenPCR
    - KickStarterでクラウドファンディング
    - 定量ポリメラーゼ連鎖反応(qPCR)に引き上げられそう
    * 農民が育種したBt入りの種子はモンサント社より1/3未満の価格で10倍売れている
    - どんな系統も時間がたてば弱点が出ることを農民は知っている.これに対抗する伝統的方法は2種類の系統を掛け合わせて新種をつくり時間をかせぐことだった
    * ジェネンティック社
    - 勤務時間の20%を自由課題の研究にあててよい.アバスチンの開発もそこから生まれた
    * ピンク・アーミー 生協型の製薬会社
    * 2010年春 FDAはデンドレオン社が開発したプロベンジ 前立腺癌治療薬を承認.患者自身の血液から免疫細胞を取り出し免疫反応を学習させる
    * 免疫系の原始的な部分を治療に利用する方が見込みがあるかもしれない
    * バイオキュリアス(BioCurious)バイオ愛好者のためのハッカースペース
    * 遺伝子で血縁者を見つけるサービス Ancestry.com
    * 2010年5月 Pathway Genomnicsというサンディエゴの会社がドラッグストアでDNAスキャンの検査キットを売り出すことにした.
    - FDAは規制するか議論
    * 様々な種類のがんのDNA状配列を収集して統合するプロジェクト 癌ゲノムアトラスプロジェクト
    * マコーリーは電子工学とコンピュータプログラミング,バイオインフォマティクスからDNAを電子的に読める装置を作ろうとしている.電子工学のみを使う.
    - オンラインドクターにアクセスして血液検査の発注書にサインしてもらうことができる
    - 自主的臨床検査 サプリメントでホモシスチン濃度を下げる効果があるかどうか
    * SNPediaゲノムから情報解析してくれる.Prometheaseという無料プログラムはSNPediaを使ってあなたのDNAスキャン結果を解釈してくれる
    * マコーリーはDIYゲノミクス用スマートフォンアプリを開発している
    - 消費者直販DNAテスト会社の各社が分析したSNPを比較して,各社が結果の解釈に使った研究にリンクを飛ばすアプリ
    * Mr. Gene(mrgene.com)ではDNA合成物を安価に買物できる
    * J.クリス・アンダーソンはUCバークレーで合成生物学を研究している
    - ツールの制限がありすぎるし,何をやるにも時間が掛かりすぎる
    - がん細胞に入り込む細菌を開発.がん細胞が液胞という膜で細菌を取り囲み,それを合図に細菌が破裂する
    - 遺伝子工学ハンドブックにあるようなウェットな各作業はオートメーション化すればよい
    - 遺伝子工学においては一般に研究者はフォローアップの検証作業を行って,自分の作製したものが想定通りの物になっているかどうかを確かめなければならない
    - 今後10年以内にすべてアウトソーシングされる
    * 立襟鞭毛虫に入れたい大腸菌を食べると消化するための液胞が取り囲み,それを合図に破裂することでDNAを入れられないか.真核生物なので有用に使えるかもしれない
    * 生きた細胞は次の物を作るコストがほとんど掛からない.情報複製コストと同じ世界になる可能性がある
    * BIOFABは2009年後半に合成生物学向けの世界初のオープンソースマシンショップとして設立
    * インド北東部にあるチェラプンジムラではインドゴムの木が根を張って橋になっている.15年でできた.
    * アミリス社はアルテミシニンというマラリア治療薬を人工的に生産する方法を編み出した
    * トウゴマを精製するとリシンという毒になる
    * FBIはアウトリーチ(出張サービス)プログラムとしてバイオハッカーにバイオテロの通報要因として確保しようとしている
    * バイオテクノロジー企業
    - バイオ燃料 セルロースを消化する能力
    - プラスチックを作る遺伝子をもつ人工微生物
    * 細胞がある形質を発現させるかどうかを決める経路は比乙ではない.その細胞が今どこにいるかによって,同じDNAの解釈が変わる.個体発生にこそプログラムがある
    *

  • アメリカの話だけど、バイオの世界にオープンソースみたいな動きがあるというのが面白い。一番縁遠い様な気がするのだが。品川。

  • 遺伝子工学をDIYでやってしまう在野の科学者達のお話−バイオにおいてもオープンソースがイノベーションを生み出す可能性は大きいが、安全面・倫理面の課題も大きい。

  • 1-6-2 分子生物学

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著者プロフィール

翻訳家。訳書に『植物はそこまで知っている』、『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』、『感染地図』、『あなたの体は9割が細菌』、『ヒトはなぜ「がん」になるのか』、『遺伝子医療革命』など多数。

「2022年 『山火事と地球の進化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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