いま知っておきたい霊魂のこと

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  • NHK出版 (2013年3月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784140815878

みんなの感想まとめ

霊魂についての多様な考え方や宗教的背景を深く掘り下げた内容が特徴です。宗派によって異なる霊魂観や戒名の意味合いに触れ、特に戒名が生前の意向を反映する重要な要素であることを知ることで、読者は自身の宗教や...

感想・レビュー・書評

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  • 「いま知っておきたい霊魂のこと」。霊魂があるって認めた方が生きやすいのではないのでしょうかという問いかけと、そういう生き方のおすすめの本です。

    霊魂を信じないことが知識人の証と思っている人は是非この本を読んでいただきたいと思います。

    読んでみた感想から申し上げますと、霊魂を中心に宗教をかたるとなんとわかりやすいことかということです。

    本当はこれが当たり前のことなのです。宗教の成立はもともと不可知なものとの交信から始まっていると思っています。大昔の人の気持ちになってみれば、生きていくということにとって大事な事は何かと考えてみれば、食物を探すこと、身の安全を図ることです。そして、寒く暗い夜は、太陽が昇ってくるのを心の中で待ち望んだでしょう。自ずと自然への畏敬の念が芽生えることでしょう。人は自分の力でどうしようもないときはどうしたのだろうか?きっと自分を守り育ててくれた父母、仲間たちを頼ったことでしょう。彼らが亡くなった後はどうしたか、亡くなった彼らにも心を寄せて真剣に助力をお願いしたことでしょう。死はとても大きな事であったと思います。生きるために協力し合わなくてはならない人、愛しい子供の死であればなおさらに死を悼む気持ちも芽生えたでしょう。

    死とは何かと考えざるを得ないのです。死を悼む自分自身が動物を殺すことにも思うところはあったことでしょう。なぜならば、大昔の人とはいえ、文明がないだけで文化を作り出す心がないわけではないのです。また成長も神秘の一つです。植物が育つこと。その育った植物、木の実などによって生かされることにより自ずと食物に感謝の心が芽生えるでしょう。いまよりもずっと食物を得るのが難しければ難しいほど感謝の心は深くなることと思うのです。思いもかけない食料を得たときには不思議な恩恵を感じたこともあったと思います。

    このこころがすべての思想の根本となったのです。

    私はいろいろ不思議なものを見るタイプの人間です。大昔の人にもそういう人はたくさんいました、そういう人たちはシャーマンとなり、集合体の中心となっていったのです。シャーマンはどこに行けば獲物が手に入るとか。病気の治療をしていました。そしてシャーマンのいるところには、人や物が集まってきました。

    集合体は大きくなってやがて小さな國を作ります。

    シャーマンはそこでも中心となっています。古代はシャーマン=為政者でした。

    政治はまつりごとといいます。つまり祀りは最重要な政治的な行事でしたこれにより方針が決まり、國を納めていったのです。

    古代から延々とこの形態を残している國が日本です。古代の昔から神事を行い政治の中心となって来たのが天皇です。歴代の天皇は政治的権力は武士に明け渡したものの神事は連綿と御所内で行われてきました。天皇は個人的な事を祈るのではなくその中心は五穀豊穣です。自然の恵みがあまねく日本中に行き渡るように祈っているのです。

    日本人は生まれたときから天皇の祈りの中にいます。

    神道の神髄は太陽信仰と先祖崇拝です。先祖を敬いその霊に守られて私たちの生活は成り立っているのが日本です。私たちのすべきことは日々感謝することと身の回りを浄めることでした。日本人の清潔好きはそこから来ているのでしょう。身の回りだけではなく心も体も浄めて神に向かい神に見守られながら日々を過ごしていくのです。

    「お天道様が見ている」「ご先祖様に恥ずかしくないように」というのは昔の人が良く言っていた言葉です。(ほんとに見てらっしゃいますよ)

    そういった存在を感じながら生きてきたのが日本人です。

    日本だけではなく本当はほかの國も同じようにして成り立っていったのです。

    だから霊魂の存在しない宗教はあり得ないと考えています。

    宗教として成り立ってはいないのです。



    この本は、霊魂と宗教の関係、特に仏教と霊魂の関係を詳しく教えてくれます。

    日本人であれば、必ずどこかの仏教宗派に属しているはずです。

    自分は知らなくてもある日、家に死者が出れば何とか宗でお葬式をしなければいけないことになります。

    この際、この本を読んで各宗派の霊魂感をよく理解しておくのも良いことだと思います。

    続きはブログで

  • 霊魂に対しての考え方が
    宗派によって違う、

    戒名の話もまた興味深い。
    「戒名は仏教の登録名、現世における
    人間像を一旦消去して仏教上の
    新たなキャラクターを与えるという意味。
    生前にその人の意向にもとづいて
    戒名を授かるのご正しい手順。」
    父の戒名がなんかしっくりこなくて
    うーーん、なんか違う感じ、と思ったので。
    金額や文字数やどんな漢字が入っているかとか
    色んなことを話してたけど、
    じゃこのくらいね、みたいな感じで決まったかな。
    私の死後、変な名前(しっくりこないもの)
    つけられたら嫌だな、とちょっと考えた。
    えーーそれやだ、って言えないし。

    また良いお葬式と悪いお葬式について
    参列者のあいだに深い悲しみを感じながらも
    そのなかに、どこかカラッとして吹っ切れた感じがする。
    参列者のあいだに悲しみはさして深く感じられないのに全体の雰囲気がじくじく、どよーんと沈んでる。
    なんとか成仏していただこうと一生懸命お経を唱える。
    お寺に帰ったあと何とも言えない疲労感がある、という。なるほど、、、何度もお葬式でお経を唱えると
    それぞれが全然違うんだろうなぁ。

  • 宗教学の先生が書かれた霊魂についての本。
    オカルト的な事ではなく、世界の宗教の霊魂への捉え方も分かります。
    宗教について、今までそんなに深く知ろうとはしなかったので、思いがけなく宗教に触れられました。私は霊魂の存在や輪廻転生はあると思っているけど、実家が入っている宗教は、認めていなかったとは知りませんでした。法事や仏壇を作った時のお坊さんの話は、だからそうだったのね、と腑に落ちたりもして。
    語りが穏やかで、かつ真面目な内容で、オカルトを求めると物足りなく思うかもしれませんが、
    霊魂を考えるにあたって、良本だと思います。
    宗教についても、もっと知りたくなりました。
    お盆だったので、この機会に読んでみました。

  • 仏教教学では霊魂はないというのかと思ったら、あってもいいのね。それに、民俗としての仏教としては、上座佛教に近いのは意外。

  • 章立てが恣意的すぎ、学者の割に内容は抹香臭い

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著者プロフィール

早稲田大学オープンカレッジ講師、専門は宗教学。 著書に『「ほとけ論」:仏の変容から読み解く仏教』(春秋社 2021)、『マンダラを生きる』 (角川ソフィア文庫 2021)他

「2024年 『談 no.131』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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