ピレネーの城

  • NHK出版
3.21
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本棚登録 : 55
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140815977

作品紹介・あらすじ

1970年代、学生時代をともに過ごし、愛し合い、認め合っていたスタインとソルルン。ところが、ある"出来事"をきっかけに、突然の別れがやってくる。30年の歳月が流れ、思い出のホテルで、偶然に再会するふたり。離れていた時間を埋めるかのように濃密なメールのやりとりが始まる。なつかしさ、せつなさ、苦い思いを胸にふりかえる青春の日々。ふたりは、たがいに片時も忘れることのなかった"愛"を確認していく。そしていつしか、封印していたあの"出来事"の核心へと話が及んだとき…人生を操るのは"運命"なのか"偶然"なのか。衝撃のラストに心震えるおとなの哲学ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • なんだか、結局よくわからなかった。
    昔、ひき逃げを起こしてしまい、そしてそこからそれぞれ、人生の基幹ともいうべき価値観に目覚め、離れてしまった恋人たちの、今。

    すべてがメールで語られ、主観以外が入り込む余地がないので、とてもミステリアスな作品になっていました。

    コケモモ夫人の言葉と、ラスト。
    意味深です。

    そして、最後のソルルンの言葉。
    「スタイン、あなたが正しかったのかもしれない!」
    あまりに絶望的で、胸を鷲掴みにされるようでした。

    やっぱりストーリーだけでは終わらない、世界の不思議に感嘆し続ける主人公は、ゴルデルらしくて好きです。

    またいつか、読み返してみたい作品。

  • 2016.03.09

  • 途中の哲学的な話とか、興味深い内容でした。ものすごく読みやすかったし。
    結末も、すとんとおさまりよくてよかった。

  • とても面白かった…が、ちょっと怖い気もします。

  • 運命的に再会した昔の恋人どうしのメールのやりとりだけで話が進んでいく。人知を超える力のようなものを信じるか否かで二人はもどかしいやり取りを続けていくが、彼らを決定的に引き裂いたある「事件」を振り返ることにより少しずつ歩み寄っていく。そして最後の最後まで読むと…「事件」の意味がわかってくる。この結末、「こけもも夫人」とは誰だったのか、運命というのは何か…いろいろと考えさせられて、ぞっとします。

  • ゴルデルは、話の運びが上手い。ミステリー仕立てで、一気に最後まで読ませられてしまった。30年の時を経ても惹かれ合う二人。別れのきっかけとなった出来事が、物語のキー。

  • 読みにくくて時間がかかった。
    喧嘩メールを読む感じで、
    ちょいちょいいらっとした。
    彼女が彼のほうが正しかったかも、と言ったのは何の事なのかとか
    誰か解説してほしい。

  • メールのやりとりを読んでいて この二人ほんとに付き合っていたのかと思うほど 訳がそう感じさせるのかな
    オチは早めにわかっちゃったので 読後感もさほどなく

  • 哲学ミステリーです。
    1970年代に青春の5年間を共に過ごした二人が、ある出来事をきっかけに突然別れる事となりました。そして30年後、二人は思い出の場所で偶然再会する事となります。
    二人にはそれぞれ家族がありましたが、偶然に再会したその日から、
    「読んだメールはすぐ消す事。」を条件にメールのやりとりを始めます。そのやりとりから、30年間二人は互いに相手の事を片時も忘れる事が無かった事を伝え合い、気持ちを確かめていきます。
    そして物語は、二人が別れる原因となった不思議で、恐ろしく、苦い思い出の出来事へと進んでいきます。
    この本では30年前に起こった出来事が核となり、その出来事についての二人の考えは両極端で、それをメールで討論するような対話式で物語は進みます。
    最後には驚きの結末があるのですが、哲学の捉え方が人それぞれであるように、この物語の結末の捉え方も人それぞれのように思います。
    読んだ後で、身近にこの本を読んだ人がいたら見解を聞いてみるのも楽しいと思います。自分とその人とのラストの捉え方は全く違うものかも知れません。

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