女子会2.0

制作 : 「ジレンマ+」編集部 
  • NHK出版 (2013年5月23日発売)
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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784140816035

作品紹介・あらすじ

「女子力アップ」の果てには何があるのか?「結婚」で幸せになれるのか?気鋭の女性論客らによる饗宴。

感想・レビュー・書評

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  • ”磨き過ぎた『女子力』はもはや妖刀である。”
    この半期の個人的ベスト帯コピー!

    唯一の男性にして女子会のオブザーバー、社会学者の古市憲寿氏の前書き「この恐ろしい本ができるまで」がこの一見恐ろしげな女子会を更にスパイシィなものに仕上げている。

    過去をふまえて女子は今後をどう生きるべきか。
    育児と仕事の両立もしんどければ、専業主婦もしんどい。独身でいてもそれはそれで何かとしんどい。
    どの道を選択したところで女子にモヤモヤはつきまとう。

    結婚して子供を産み育てることが最大の存在意義とされたひと昔前に比べれば、今は結婚するしない、子供を産む産まない、を自身で選択できるようにみえる。

    しかし選択肢が多いイコール自由かと思いきや、選択肢が多いと逆に選びきれない不自由さに見舞われる。
    過度な自由はもはや自由でなく、目の前に一見広がる、でも重いコールタールのような海をえっちらおっちら泳ぐしかないのだろうか。

    とかく渡世とはしんどきもの。

    女子会とはこのしんどさをデトックスする場であり、知らず「同志」が集まる場でもあり。

    そしてモヤモヤを浄化すべく今宵も女子は、パンケーキやシャンパン片手にサバトを繰り広げるのだ。

    男子にこそ読んで欲しい1冊。女子のすべてが詰まっています。

  • フェミニスト中核女性論客+新進気鋭の社会学者の女のなかに黒一点という奇妙な対話本。

    古市は年上女に合わせるのがうまい。
    けれど、他の男性との対談本を見るに、かなり知性を抑えているんだろうな、馬鹿でかわいいふりをしているな、と感じる。つまり最近の草食男子は、おばさんたちの前で女の子ぶっているのだろう、と。

    大学教授の千田の論考はデータが緻密に提出されており、さすがと感じるのだが。いかんせん、他の女性陣は自分がたりが酷かったり(水無田)、韓国押しがうっとおしかったり(西森)、女性雑誌の歴史をぺらぺら述べている(石森)が、実際のそのときの女性からインタビューしかたわけでもなく、実態に乏しい。西森はだらだら、海外ドラマや映画に関しての自分のバブル脳っぷりとオタクぶりを披露しているが、はっきりいってどうでもいい。頁の無駄。
    こういう意識の高い女性フェミニストたちは、実際のところ、「誰にも語りかけないし、誰とも対話しようとしていない」のだ。

    本書で価値があるのが、婚活ジャーナリストの白河の寄稿文。女性に自活せよ、専業主夫の母親をモデルにするな、妊娠から逆算した結婚のタイムリミットとライフデザインを説く。男が、女が、とぐちゃぐちゃ論点をまぜっかえしてなにも解答が得られないフェミニストの発言とは大違い。

  • ただの女子会トークかと思ったらとんでもない!
    女性の仕事、結婚、出産に関して歴史的な変移から知ることができてすごく面白かった。

    みんな思うことは同じなんだなと。
    すべて欲張りたい!
    もっと気楽に生きれるようになればいいのに!

  • 水無田さん目当てで読了

    ハワイ新婚旅行の写真は驚き

  • 社会はどんどん変化している。私たちも一所懸命に生きている。さまざまな意識が追いつかないまま。
    水無田さんのコラム部分にしごく納得。「妻は子どもが生まれれば、少なからず「撮影時の松田優作」となる。優作は子どもという「作品」製作に夢中になるあまり、周囲が見えなくなりがちである。・・・」

  • 水無田気流氏の論考が鋭い。次の言葉自分にぐさりと突き刺さってしまった。

    「男はまず母親に甘え、姉妹に甘え、そして結婚すれば妻に甘える。男が女に求める最大のものは、どのような自分をも、大きく包み込んでくれる海のような広くて深い愛情である。」(河盛好蔵 『婦人公論』1956年7月号)

    <目次>
    まえがきに代えて − 女子会観戦記 古市憲寿
    第1章 結婚で幸せになれますか?
     座談会1 結婚で幸せになれますか?
     論考1 恋愛と結婚はつながっているのか?
         〜ロマンティック・ラブ・イデオロギーを見直す 千田有紀
     論考2 「憧れ」か、「リスク」か〜専業主婦という選択 石崎裕子
    第2章 「女子力」アップの果てに
     座談会2 男性に選ばれないと「かわいそう」ですか?
     論考3 「玉の輿幻想」と「理想の妻」の変遷
         〜夢と希望の同床異夢を検証する 水無田気流
     論考4 あなたの「ロールモデル」は?
         〜生き方が細分化する時代の“お手本”像 西森路代
    第3章 真に“自由”になるために
     座談会3 磨きすぎた「女子力」はもはや妖刀である
     論考5 モヤモヤ女子に捧ぐ
         〜不確定な人生を生き抜くための「武器」四か条 白河桃子


    2013.06.10 読書開始
    2013.06.16 読了

  • でも最初に登場するのが古市くん。
    彼と、千田有紀さん水無田気流さん西森路代さん(アラフォーの社会学者あるいはライター)との討論、そして彼女たちプラス石崎裕子さん&50代の白河桃子さんによるコラムと論考です。

    この数十年で世の中が大きく変わったのだなあと。まず1967年の写真。集団でハワイに新婚旅行に行くカップルたち、50組ぐらいかな?女性全員和服です…。ここでショックを受ける。

    そして中を読むと、身近な問題なので、よくわかります。
    これからも変わっていくでしょう。
    その変化をうけとめ、上手に生きていくことが必要だと思いました。

    ただ、ここだけは譲れない。
    「ロマンティック・ラブ・イデオロギーは崩壊したと言える」
    私は認めない。ぜったいに。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784140816035

  • 女性のほうが未だ恵まれているように思う。男の世界に乗っても良いし、女の理論を突き通しても良い。この本に出てくる古市さんのようなノリはなかなか理解されない。

    • kasajiさん
      ある意味女性のほうが未だ守られていると思う。男の社会に乗っても良いし、女の論理を通しても良い。この書の古市さんのような男の態度はなかなかまだ...
      ある意味女性のほうが未だ守られていると思う。男の社会に乗っても良いし、女の論理を通しても良い。この書の古市さんのような男の態度はなかなかまだ突き通せない。
      2015/05/08
  • 期待して読んだけど
    机上の空論って感じ。。

    ベルばら のところが
    面白かった。。ww

    それしか記憶なし。

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