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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140816578
作品紹介・あらすじ
教師・ジャーナリスト・思想家でもあった内村の生涯は、苦難の連続だった。自身の不敬事件と妻かずの死、その後の娘ルツの死は、内村の一生を変えた。近代日本に光を放った宗教家・内村鑑三の人間像を読み解く。
感想・レビュー・書評
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内村鑑三について知れば知るほど、引き込まれる。
新渡戸稲造と同期だった内村。彼は主席の座を一度も明け渡すことはなかったほどの頭脳の持ち主。
でも、頭脳明晰それだけではない。彼が後世に与えた影響は計り知れなくて、何がそれほどまでに人を引きつけるのだろう。
三年経し 心の傷は癒えやらで
花咲く毎に 痛みつるかな
これは内村鑑三が「不敬事件」の後、亡くなった前妻を想って詠んだ歌で、1899年に詠んだもののよう。不敬事件から35年。
厳しくて、でもユーモアがあって、愛の人だったと言われるけれど、同時に、哀しみを知る人だった。そんな人となりと、その信仰を、この本を通して再認識できた。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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