ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

  • NHK出版
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レビュー : 367
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140816585

作品紹介・あらすじ

新しい何かを創造する企業をどう立ち上げるか。スタンフォード大学起業講義録。

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    なんてゆうか、久しぶりに完全に理解することをギブアップした本でした。笑
    僕がバカだからなのか、途中からこの本は一体何を伝えたいのか殆どわからない。。。
    前にも「ピーターティール 世界を手にした反逆の起業家の野望」という本を読みましたが、それと同じくらい意味不明な内容でしたね。笑
    1つだけわかったことは、「こんな本を書けるピーターティールは変態だ!」という事くらいでしょうか。

    とまぁ、難読に苦しんだ1冊ですが、理解できた範囲でReviewを書きます。
    何と言っても主題は、タイトルにもある「Zero to One」に終始するのでしょう。

    「Zero to One」というと、「今までにない新しいテクノロジーを生み出す事かな?」と思ったのですが、詳細は少し異なるようです。
    「新しいテクノロジーを生み出す」という点は正解ですが、ただそれが「既存の市場で新しい製品を作り出す」のではなく、「新しい市場自体を創り出す」といったところが肝。
    要するに、無駄な競争をはじめからしないで済むように、「新しく創出したブルーオーシャンを、圧倒的に独占・拡大しろ!!」という意味のようです。
    確かにゼロサムゲームになってしまうと結局は価格競争・値引き合戦になってしまい、負のスパイラルを生み出しますもんね。

    ただ、だからといって新しい市場にチャレンジしても成功しなかったり、そもそもニッチな市場のまま終わってしまうリスクもあるわけで・・・
    新しい何かを生み出すって本当に大変ですよね。

    イノベーション能力の乏しいイチ会社員の僕にとっては、些か高尚すぎる内容の1冊でした。
    起業を考えている人が読んだら参考になるかもしれませんね♪


    【内容まとめ】
    0.独占しろ、競争するな。
    競争は負のスパイラル(値下げなど)を生み出し疲弊するだけ・・・
    小さな市場を圧倒的に独占し、もしくは新しい市場を開拓・独占し、独占⇒拡大を続ける事で「ゼロサムゲーム」から抜け出す!

    1.Zero to One
    新しい何かを作るより、在るものをコピーする方が簡単だ。同じやり方で繰り返せば、1がnになる。
    だけど、新しい何かを生み出せば、ゼロが1になる。この新しいものを生み出すという難事業に投資しなければ、アメリカ企業に未来はない!

    2.グローバリゼーション(水平的進歩) <<<< テクノロジー(垂直的進化、ZERO to ONE)
    これまで富を創造してきた古い手法を世界中に広めたところで、生まれるのは富ではなく破壊だ。
    資源の限られたこの世界で、新たなテクノロジーなきグローバリゼーションは持続不可能である。

    だが・・・前世紀半ばから劇的に進化したのはコンピュータと通信くらいで、僕らの環境は驚くほど祖父や親世代とは変わっていない。

    3.ピーター・ティールの逆の原則
    ・小さな違いを追いかけるより大胆に賭ける。(>>>:少しずつ段階的に前進すること。)
    ・出来の悪い計画でも、ないよりはいい。(>>>:計画性に捉われず、無駄なく柔軟・フレキシブルであること。)
    ・競争の激しい市場では収益が消失する。(>>>:機が熟さないうちに新しい市場を創らず、既存顧客のいる市場から始める)
    ・販売はプロダクトと同じくらい大切だ。(>>>:販売ではなくプロダクトに集中すること。)



    【引用】
    ピーター・ティール
    ・投資家
    ・世界最大のオンライン決済システム「ペイパル」の共同創業者
    ・エンジェル投資家(ごく初期のベンチャー企業に投資する)のヘッドファンドマネージャー
    ・Facebookの最初の外部投資家
    ・「ペイパルマフィア」のドン


    p19
    新しい何かを作るより、在るものをコピーする方が簡単だ。同じやり方で繰り返せば、1がnになる。
    だけど、新しい何かを生み出せば、ゼロが1になる。この新しいものを生み出すという難事業に投資しなければ、アメリカ企業に未来はない!


    p27★
    ・ほとんどの人はグローバリゼーション(水平的進歩)が世界の未来を左右すると思っているが、実はテクノロジー(垂直的進化、ZERO to ONE)の方が遥かに重要だ。
    これまで富を創造してきた古い手法を世界中に広めれば、生まれるのは富ではなく破壊だ。
    資源の限られたこの世界で、新たなテクノロジーなきグローバリゼーションは持続不可能である。

    前世紀半ばから劇的に進化したのはコンピュータと通信くらいで、僕らの環境は驚くほど祖父や親世代とは変わっていない。
    21世紀をこれまでより平和な繁栄の時代にしてくれる新たなテクノロジーを創造することが、僕らに与えられた挑戦なのだ。


    p28
    新しいテクノロジーを生み出すのは、大体ベンチャー企業、つまりスタートアップだ。
    大組織の中では動きが遅く、既得権者はリスクを避けたがる。対極にいる孤独な天才は、ひとつの産業を丸ごと創造するまではできない。


    p35
    ・ドットコムバブル(1998年9月~2000年3月)
    まず背景にあったのは、インターネット以外に頼る場所のない世界だったということ。
    ロシアが通貨を切り下げ国債をデフォルトしてルーブル危機につながり、ヨーロッパのユーロ発足には疑いと反感が根強かった。
    アメリカは消去法として、インターネットによるニューエコノミーに頼るしか道はなかった。

    ドットコムバブルは強烈かつ短命に終わる。わずか18ヶ月の狂騒であった。
    毎週数十社ものスタートアップが競い合うように派手なローンチ(立ち上げ)パーティーを開いて、ペーパー億万長者は大盤振る舞いで飲み食いを重ね、そのツケをスタートアップの株式で支払おうとした。


    p40
    ・ドットコムバブル崩壊から学んだ4つの大きな教訓=スタートアップ界の戒律。
    1.少しずつ段階的に前進すること。
    →自分に酔わず、大口を叩かない。世界を変えたいなら謙虚であり、また小さく段階的な歩みだけが安全で正確な道だ。

    2.無駄なく柔軟であること。
    →ビジネスの先行きは誰にも分からない。計画を立てるのは傲慢であり、計画性に欠ける。試行錯誤を繰り返してフレキシブルに対応すること。

    3.ライバルのものを改良すること。
    →機が熟さないうちに新しい市場を創ろうとしてはならない。既存顧客のいる市場から始めること。

    4.販売ではなくプロダクトに集中すること。
    →テクノロジーは製品開発にこそ活かされるべき。販売のために広告や営業が必要だとしたら、プロダクトに問題がある。


    しかし、むしろ正しいのは、それと逆の原則だ!!
    1.小さな違いを追いかけるより大胆に賭ける。(>>>:少しずつ段階的に前進すること。)
    2.出来の悪い計画でも、ないよりはいい。
    3.競争の激しい市場では収益が消失する。
    4.販売はプロダクトと同じくらい大切だ。


    p45
    ・永続的価値を創造して取り組むためには、差別化のないコモディティ(必需品、日用品)ビジネスを行なってはならない。
    「完全競争」が理想的なデフォルト状態とされているが、実際は資本主義と競争は対極にある。
    資本主義は資本の蓄積を前提に成り立つのに、完全競争下ではすべての収益が消滅する。


    p58
    ・イデオロギー(思想)としての競争
    クリエイティブな独占環境では、社会に役立つ新製品が開発され、クリエイターに持続的な利益がもたらされる。
    競争環境では、誰も得をせず、大した差別化も生まれず、皆が生き残りに苦しむことになる。
    それなら、なぜ人は競争を健全だと思い込んでいるのだろう?

    それは、「競争とはイデオロギーである」からだ。
    社会に浸透し、僕たちの思考を歪めているのが、まさにこのイデオロギーだ。
    僕たちは競争を説き、その必要性を正当化し、教義を実践する。その結果、自身も競争の中に捕われる。


    p64
    今日のシリコンバレーで人付き合いの極端に苦手なアスペルガー気味の人間が有利に見えるのは、ひとつにこうした模倣競争が不毛だからだろう。
    空気を読めない人間は、周囲と同じことをしようと思わない。
    物づくりやプログラミングの好きな人は、一人淡々とそれに熱中し、卓越した技能を自然に身につける。そして自分の信念を曲げない。
    だから、分かりやすい成功につられて周囲の大勢との競争に捕われることもない。


    p75
    ・プロプライエタリ テクノロジー
    ビジネスの1番根本的な優位性。
    ビジネスの核となるサービスが、他社のそれと少なくとも10倍は優れているかどうか?それ以下ではそこそこの優位性としか見なされず、甲乙つけがたい。
    10倍優れたものを作るには、全く新しい何かを発明すること。何もなかったところで価値あるものを作れば、価値の増加は無限大となる。


    p90
    ・人生は宝クジじゃない。
    「浅はかな人間は運を信じ、流れを信じる。強い人間は因果関係を信じる」

    幸運とは自らが引き寄せ、支配し、操るとのとされてきた。自分ができることを行い、できないことに目を向けるべきではないと考えるのが当たり前だった。


    p109
    曖昧な楽観主義はそれ自体矛盾している。誰も計画を持たないのに、どうして未来が良くなると言えるのだろう?


    p127
    たとえ君が非凡な才能を持っていたとしても、必ずしも起業がベストとは限らない。今は起業する人が多すぎる。
    「べき乗則」を理解している人なら、ベンチャーを立ち上げることに躊躇するはずだ。成長著しい超優良企業に入社すれば、破格の成功をローリスクで手に入れる事が可能だからだ。

    あえて起業するなら、必ず「べき乗則」を心に留めて経営しなければならない。
    1番大切なのは、「ひとつのものが他のすべてに勝る」パレートの法則だ。

  • この本で読んだことで

    ・『競争を避けるためにはどうしたらよいか』と考えるようになった。

    ・『いきなり大きな市場を取るのではなく小さい市場から寡占していく』ように考えるようになった。

    ・今後市場に投入する製品を含め今のビジネスが7つの問い(※)に答えられているかをひとつ目安として意識するようにしたいと思った。


    【読んで思ったこと(上記に至った理由)】
    この本の中で筆者は
    「ビジネスマンはビジネスを戦争に例えるのが好きでたまらない」しかし「競争は価値の証ではなく破壊的な力」
    「実際には資本主義と競争は対極にある。資本主義は資本の蓄積を前提に成り立つが、完全競争下ではすべての収益が消滅する」
    と言っている。

    ちなみに経済学者が「競争を理想的な状態と説く」理由を
    経済学の数式は19世紀の物理学の理論をそのまま模倣したものであり
    完全競争の均衡状態を理想とするのはモデル化が単純だからであって、それがビジネスにとって最善だからではない。
    完全均衡にある業界では一企業の死(均衡(静止状態))はなんの重要性ももたない。必ず同じようなライバルがその企業に替わるからだ。
    と記している。

    でも新しい何かが創造される場は均衡とは程遠く
    経済理論の当てはまらない現実世界では“他社のできないことをどれだけ出来るかで成功の度合いが決まる”
    “独占はすべての成功企業の成功条件”と筆者は言っており、実例にはグーグルやアップル、アマゾンなどをあげて書かれている。

    こういった内容に非常に納得した。


    【その他印象に残ったこと】
    ◎グローバリゼーション(1 to n)よりテクノロジー(0 to 1)が重要
    ◎競争の激しい市場では収益が消失する
    ◎販売はプロダクトと同じくらい大切
    ◎小さく始めて独占する
    ◎永続的な価値を創造してそれを取り込むためには差別化のないコモディティビジネスを行ってはならない

    ※どんなビジネスも答えを出すべき7つの質問
    1 エンジニアリング「段階的な改善ではなくブレークスルーとなる技術を開発できるだろうか?」
    2 タイミング「このビジネスを始めるのに今が適したタイミングか?」
    3 独占「大きなシェアがとれるような小さな市場から始めているか?」
    4 人材「正しいチーム作りができているか?」
    5 販売「プロダクトを作るだけでなく、それを届ける方法があるか?」
    6 永続性「この先10年、20年と生き残れるポジショニングが出来ているか?」
    7 隠れた真実「他社が気づいていない独自のチャンスを見つけているか?」

  • 起業の神様による起業の教科書。
    無(ゼロ)から有(ワン)をクリエイトする方法論が書かれている。

    同時に(起業に限らず)世の中に埋もれた真実や真理を考えさせてくれる本でもある。
    読んで終わりではなく、ちょっと本を閉じて、
    「さて、世の中に埋もれた真実や真理は何だろうか?」
    「自分が人生をかけて取り組むべきイシューは何か?」
    と考えさせられる本。

  • 起業について考えるときに、思い込みなどによる間違いから起こる不幸を避けるために必要な考え方について書かれています。著者の起業家、投資家としての実績に裏付けられた論は、しっかりとした確信に裏付けられています。全体的には、成功体験というよりも、失敗した事例が多く、リスクテイカーらしい内容かと思います。起業とまでは言わないが、新しいことを始めてそれを継続した成功に導いていきたいときに、その障害となるものについて知ることが力になると思います。そのひとつ、世間的な常識があるが、実際はその逆が真実であるという「隠された真実」の意味を知ることは、ビジネスにおける基本的な考え方として必要なものかと思いました。

  • 競争とは収益を減らしてしまう破壊的行為であり、いかに独占市場を築くかが重要。

    独占市場を築くためには、
    確固たる技術、販売、タイミング、小さな独占市場、人材、永続性、隠れた真実
    を抑えているかがポイント

    0から1を作り出すには隠れた真実を発見しなければならない。これは大きく物理的な真実と、人間的な真実に分かれる。

    AIは人間の代替にはなり得ない。判断基準が違うからだ。強いAIを活用しながらいかに難しい問題を解決し、指数関数的に成長する未来を見据えられる企業はゼロから1を作り出せるはずだ。

  • マーケター思考の私からすると、正論過ぎて、ぐうの音も出ません。

    しかし、これを読むべきは、
    ×大宇宙的発想を持つ起業家
    ⚪︎「リアリストの起業家」または「大宇宙的発想を持つ起業家の周りのCOOまたはCMOまたは投資家」
    です。

    著内でもティール氏自身が語っていますが、PayPalの成功は、「7つの質問」に答えられたからという結果論的部分があり、この著書は投資家目線に感じました。

    だからこそ、大宇宙的発想を持つ起業家が読むと思考がとじてしまう危険性をはらんでおり、
    その周りにこの本をよく理解している人間がいることが、今後の0 to 1を生むだろうと思います。

    そして、
    著内の下記7つの「チェックポイント」は、起業する際だけでなく、新規事業や新規プロダクトを立ち上げる際には、「マーケター」は必須の考え方です。


    1エンジニアリング段階的な改善ではなく 、ブレ ークスル ーとなる技術を開発できるだろうか ?

    2タイミングこのビジネスを始めるのに 、今が適切なタイミングか ?

    3独占大きなシェアがとれるような小さな市場から始めているか ?

    4人材正しいチ ーム作りができているか ?

    5販売プロダクトを作るだけでなく 、それを届ける方法があるか ?

    6永続性この先一〇年 、二〇年と生き残れるポジショニングができているか ?

    7隠れた真実他社が気づいていない 、独自のチャンスを見つけているか ?

  • タイトルで起業の方法論的な本なんだろうなと思って忌避してたけど、どっかのレビューでティールの哲学書的な性格の本って書いてあって、気になり読んだ。

    確かにそういう傾向が強めで、読んで色々と考えさせられて満足。一番印象に残ったのは、「人生はポートフォリオじゃないし、自分を分散させることはできない」っていう話。今の人は未来がどうなるかわからないから、色々な能力を身につけてリスクを分散させてようとしている。いい大学行ってコンサルとかに就職する人がその典型だと。ひたすら将来の選択肢を広げ続ける的な。
    でもティールに言わせれば、未来はこうなるはずだと信じて、その実現に向けて取り組まないと未来を良くすることはできないと。グローバル化による水平的進歩が進めば資源競争も起きて今の技術水準では世界はやっていけないっていう危機意識を持っているんかな。

    でもいざ何かに全力を捧げようとすると、それはとてつもなく勇気が必要だし、そもそも現代は情報とかが多すぎて判断するのも難しすぎるなと思う最近のおれ。筋トレに癒しを求めるのも無理ない。


    あと、序文が瀧本先生でびびった。翻訳本が苦手なのと内容が結構難しめで読むのに時間かかった。疲れたなり。なんかすごい小説が読みたい気分。。なぜかこういう本ばっか読んでしまうんよな。。。

  • まさに0 to 1をしようと思ったら読むべき本。



    世の中の事象は以下の3つに分けられる。
    定説,隠れた真実,解けない謎

    隠れた真実を見つけることが第1歩

    もし見つけられたら、
    ・独占(小さい独占から)
    ・人材を見極める
    ・永続性があるか考える
    ・販売について考える

  • 思考の指針として、「誰も気づいていない/常識の裏側にある隠れた真実」に目を向ける、というのが本書の一貫したテーマ。
    著者の意図としては「これから起業する人への指南書」というのが正だろうが、起業をするつもりが今の所ない自分にしたら、別の視点で見た方がいいかもしれない。
    後半の販売云々のところとかはともかく、「隠れた真実」を考えるというのは、別に起業をしないにしても役立つ思考法だと思う。それこそ、DevOpsでこれまで当たり前だと思ってやってたことを、「本当に解決すべき問題は何?」という風に考え直すこともそれに当てはまるはずだ。
    しかしながら、今の自分からしたら、「面白い話ではあるけどめちゃくちゃ刺さるってわけでもない」というのが正直な感想。起業をするとなったら読み直したい一冊。

  • ひたすら競争するなって言ってた

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