GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス
- NHK出版 (2014年12月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140816615
作品紹介・あらすじ
進化のルールに照らせば、現代人のライフスタイルは、人間としての健康や幸福にはつながらない。わたしたちは、野性的に暮らすように進化によって設計されている。本書は食事、運動、睡眠、思考、自然の中での暮らしを通して、読者のライフスタイルを再び野生化する指南書にして、ワイルドな生活革命のための一冊である。
感想・レビュー・書評
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簡単に言えば、多くの現代病(文明病)は、ヒトの生物学進化(つまり身体)が、文明化された生活に追いついていないために生じている。だから、生活(食事、運動、睡眠など)を、人間が野生であった頃に近づけていけば、健康に過ごせるよ、という話。
人間も動物の一種に過ぎないのだから、生物学の延長で考えるべき、というのは当然のことである。しかし、どういうわけか、これがなかなかできない(「俺たち神様に似せて作られたんだもんね」という中二病的、いや西洋的バイアスだと思うが)。ゆえに、こういった本を読むと、刺激を受けるところが多い。
最も印象に残ったのは、人間の脳が進化した理由として、「状況に応じて複雑に体を動かすため」と断言されていることだ(人間だってユクスキュルの「環世界」を生きているのだ!)。
これは別の本に書かれていたことだが、ある種の野鳥を餌と安全が確保した状態で飼育すると、頭を使った遊びを始めるという。本来、生きるためにフル活用していた脳に余力が生まれるのだろう。人間から見て「賢く」見えるような行動をするようになるのである。
人間自身もこれと同じで、農耕を始めて以降、本来は生きるために複雑に体を制御していた脳は、その力を大いに持て余している。余った力は、他のこと=思考に使っている。つまり、我々の「思考」などというものは、良く言って「副産物」、悪く言えば「暇つぶし」というわけである。
いや、この脳の余計な活動(考えすぎ)のおかげでストレスを抱え、死ぬ人さえいるわけだから、「思考」とは、コンピュータでいう「暴走」のようなもの、といってもいいかもしれない。
そして、この「暴走」の図式は、人間の周りがクリーンになってしまい、免疫系が力を持て余して、自分を攻撃し始める「自己免疫疾患」と全く同じである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
健康な体を保つには、適切な食事と睡眠、運動を取り入れることということが書かれている。野生の体を取り戻せ!という副題にある通り、人類の進化の歴史を振りかっても、都市で暮らすようになったのはつい最近の話。体は、まだ都市での生活に順応しているわけではない。長年、自然の脅威と共に生き延びてきた私たちの体質は1万年前とそう大きく変わらないことを想起させる。
いつ、次の食事にありつけるかわからない期間が長かったため、栄養を溜め込むことはごく自然のこと。今のように食べたい時に食べれる環境に適した体ではないということなのだと思う。野生に立ち返って、都市と自然の環境でバランスよく過ごすことが健康に生きるコツなのだ。 -
精神的にも肉体的にも、健康に不安を抱える全ての人が読むべき
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『脳を鍛えるには運動しかない』の著者の、運動以外にも焦点を当てた本。日常生活での糖質と炭水化物の摂り過ぎはかなり気になってるので、やっぱり気をつけた方が良いと再確認した。トランス脂肪酸は身体の中に存在しない脂肪だから駄目なんだとはじめて知った。
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「引き金」は食べ物と運動。
山形で暮らす恩恵を感じながら人生の後半を歩もう。
「GO WILD 野生の体を取り戻せ!」 -
自分が追いかけてるテーマが全部盛りになっていて目が眩みそうになるぐらい.文明を自分から遠ざけるための格闘を,ある程度の意識レベルの人間は自らに強いなければならないという事実がよく分かる.ベアフットでのトレイルランは是非とも試してみたいと思った(靴選びが難しいが).ただ,低炭水化物食については日本在住のロウアーミドルクラスでは実現は難しいと思った.モチベーション向上のために,年1回ぐらい読み返したい.
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野生に帰って生活しろという話で、著者の前作とは違って根拠はあまり上げられずに数少ない極端な事例をもとに、穀物ダメ、複雑な運動しろ、意識を研ぎ澄ませろ、みたいな原理主義的な思想を説く。言っていることはわかるが、穀物ダメというのも過去そういう生き方をしてこなかったというのと現在は取りすぎという二点で基本ダメというのはちょっと強引。
科学的姿勢が後退しており、自然派原理主義者(?)が読んで確信を深める以外の使い方はしにくい。 -
『感想』
〇人類は文化を作りそれを発展させ、自らの体を使うことを少なくしても便利に過ごせるようになった。そのために失ったものがある。
〇それはわかるのだが、結果的に寿命は延びているわけで、全てがダメとも言えないと思う。
〇要は現代の文化的財産と原始的な肉体を掛け合わせ、現代だからこそ起こる不健康な状態を改善していこうということか。
『フレーズ』
・人類は走れるように適応しただけでなく、走ることは人類の本質的な属性でもあるのだ。(p.30) -
穀物類一切NGやトレイルランはハードルが高い。
どれも実践できれば健康になれるんだろうけど‥
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本を読んだ目的
単純にタイトルに惹かれた。
読んだ感想
今の僕には難解な本で今僕が知りたい所にフォーカスして読んだ。具体的には、病気とは人体の設計上、欠陥や傷ではなく、日々の暮らしによって自ら招いた損傷。
病気の原因の8割はブドウ糖(グルコース)
食事で重要な事2つ
低炭水化物(ローカーボ)
バラエティーの豊かさ 雑食
瞑想とは「今、ここ」に注意や意識を向けることであり、野生の人々が自然環境で生き延びるために必要なこと
筋肉は運動によって鍛えられ、脳は瞑想によって鍛えられる。
理想的な状態とは満腹でも飢餓でもなく、両極の間で体がうまくバランスを保っていること。
自分は今から何をするのか?