清少納言『枕草子』 (100分 de 名著Books)

  • NHK出版 (2015年9月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784140816745

みんなの感想まとめ

この一冊は、古典『枕草子』を現代の視点で再解釈し、読みやすく楽しめる内容が魅力です。NHKの『100分de名著』のテキスト版として、番組の解説を基にしながらも、独自の書き下ろし講義が加えられています。...

感想・レビュー・書評

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  • NHKの『100分de名著』のテキスト版を再編集し、書き下ろしの追加講義も収録されている、読みやすく楽しい一冊です
    『100分de名著』は、題材の作品を読んでいても読んでいなくても面白い、というところが優れている番組ですが、番組内のナレーションと図解による解説の一部をテキスト化してもらえてることで、読み手のペースで読めるのもいいですね 番組の内容の復習にもなるし、番組は見逃してても読むことでわかる、ありがたい
    こちらの『枕草子』解説では、この随筆が出た当時の新しさ、現代にも通じる内容の古びなさ、それまでに随筆という形態には無かった表現の発明の凄さ、マナー教本として『枕草子』を読み解くアプローチ、それから見える清少納言の人となり、そして後の世の創作物に与えた影響についてが語られており、特にマナー教本としての下りが新鮮でふに落ちました

    書き下ろしの追加講義として、清少納言と紫式部と和泉式部との作家性の違いを、それぞれが残している作品から読み解くのは、この三者は活躍した時代が近いためによく他の書籍にも出る議題ですが、やっぱり面白いです
    それぞれの個性の強さや、紫式部は清少納言のことも和泉式部のこともすごく書き手として意識していたのだと感じられる文書に、わかるわかる~とうれしくなってしまう
    また『源氏物語』における紫式部のとる人物の描写の手法は比喩と擬態語を用いるもので、人物により用いるそれを厳密に設定していること、そして血縁関係をも周到に演出している、という指摘はもっと掘り下げてほしいなあと思います こっちだけでも『100分de名著』の講義になりそう

    ところで、この書籍の感想とは離れるのですが『枕草子』の現代語訳って

    「春はやっぱり夜明け、あけぼのよね!」

    というような、明るく才気煥発な印象の女言葉の訳がされることが往々にしてありますが、
    個人的にこういう女言葉の 
    ~よね、とか
    ~だわ、とか
    ~なのよ、とか
    そういう語尾って『枕草子』には合わなくないか? と思っとるので、ジェンダーレス訳文『枕草子』があればいいと考えてるんですが、探せばあるのだろうか
    それとも、自分でやればいいのかな

  • これもまた、「光る君へ」にハマって、平安時代への理解を深めるために読んだ。
    清少納言の何がすごいのか、清少納言がどういう人物像で、宮中の中でどういう存在だったのかなどがわかりやすく書かれており、また清少納言が伝えたかった現代にも通じる思いも知ることができて良かった。

  • 知ってたけど読んだことはない古典、枕草子。
    まずは好きな100分で名著シリーズで読んでみる。
    読んで思ったのは、文化は違えど、今も昔も、人の考えることはあまり変わらないな、ということ。
    とても面白かった。

  • 「清少納言を求めて、フィンランドから京都へ」を読んで、「枕草子」をもっと知りたいと思って借りたのだけれど、「清少納言を求めて、・・・」を読んだ後では、かなり端折った内容に思えた。もうちょっと、深ぼりしてほしかった。面白かったのは、清少納言と紫式部と和泉式部の比較の章くらいかな。

  • このシリーズ好き。気が向いたら枕草子の原文も読んでみようかな。

  • ライバルたちとの対比が面白かった。からりとした知性で「観察」を端的に切り取る清少納言と、「感動」にまかせて詠む歌が名作になってしまう和泉式部、そしてレトリックを織り込んだ計算ずくの建築的な文章で張り合う紫式部。

  • とっても面白かった....!枕草子の内容がおもしろそうだから気になって、わかりやすく解説している本はないかと探していてこの本を見つけた。大正解。紫式部と和泉式部にも触れてくれていて、興味がまた広がった。

  • 「100分de名著ブックス」の「徒然草」と「方丈記」が面白かったので読んだ本。マナーについて書かれているところが現在でも通じる価値観だったので、「枕草子」を知っていると子供の教育に使えそうだと思った。思っていたよりも書かれている内容に共感できた。次は「100分de名著ブックス」の「源氏物語」が読みたいと思った。

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著者プロフィール

一九四三年生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。埼玉大学名誉教授。文化功労者。古典語から現代語までの日本語の歴史を研究。特に『犬は「びよ」と鳴いていた』(光文社)、『ちんちん千鳥のなく声は』(大修館書店)など、擬音語・擬態語の歴史的研究は、高く評価されている。論文「源氏物語の比喩表現と作者(上)(下)」で日本古典文学会賞、『平安文学の文体の研究』(明治書院)で金田一京助博士記念賞、『日本語の歴史』(岩波書店)で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。また、「日本語に関する独創的な研究」が評価され、二〇二二年に日本学賞を受賞。二〇〇八年紫綬褒章、二〇一六年瑞宝中綬章を受章。

「2023年 『日本語が消滅する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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