- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140817711
感想・レビュー・書評
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一時期「AIが人間を超える。仕事を奪う」ばかりが注目されていた。
しかしそれから数年経って、AIの研究は更に進んでからは、こういう考え方が主流だ。
「AIの得意なことは、もちろん人間を超えている。しかし人間の得意なことが、AIにはものすごく難しい」
どうやらAIと人間の関係については、
「使い分け」「共存」「拡張」となるのだろうとのこと。
結局、人間もAIも別物。
同じ目線で考える必要はないし、所詮機械でしかないのだから、AIを便利に使えばいいだけの話。
スマホだって、車だって、飛行機だって。
マイナス面もあるかもしれないけれど、圧倒的に便利な方が勝っている。
だから多少リスクを負ってでも、便利なものは利用した方がいいのだ。
スマホを使いこなせない老人がいるという。
Excelだって、使える人と、使えない人との差は歴然だ。
AIにも同様の事が起こるだろう。
上手に使える人と、うまく使いこなせない人。
しかしそうなると、仕事の能力的は相当に差がつくことだろう。
だからこそ、AIの強み、弱みを理解しておく必要がある。
これからの未来。自分もドンドン歳をとっていく。
無理してもAIを勉強して、利用できる側になっていないと生き残れない。
そんな事を考えていた。
(2019/10/6)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ひととAIを比較しながら、AIの現在と未来を読み解いた分かりやすい一冊でした。
印象的だったのは、ひとは言葉を意味のあるものとしてとらえるが、AIは言葉の意味までは理解していないのでないか。ひとと違って、センサーとなる体を持たないために本質を理解できないためと考える。
AIは特定分野に強い力を持つかもしれないが、想像力という分野では、遥かにひとに部があるようです。それでも、ひとの仕事が少しずつAIに置き換わっていくのは否めない。
巻末のディープラーニングの産みの親のジェフリー・ヒントンのお話も良かったです。 -
人間とAIを区別するものは何かという問題意識の書なのであろうが、いろいろ指摘するがはっきりせず疑問に思うところもままあった。
講義4で、言葉を処理する記号系と知覚運動系の2階建て知能モデルを提示する。そこで難しいとされた後者のうち視覚処理がディープラーニング(DL)でできるようになったからなのか、著者はAIの未来について楽観すぎると感じられた。シンギュラリティー、AIと人間の融合、宇宙への拡散まで信じており、カーツワイル、ハラリと同じ結論に達したと言っている。こう考える理由は是非知りたいところ。
ヒントンへのインタビューで、DL、誤差逆伝播法を上回る技術の出現について聞かれ、DLは廃れないだろうが予測は不可能と答えた。ルカンによると、脳のシナプス変更の仕組みはわかっておらず、誤差逆伝播法のアルゴリズムとは確実に違っているとのこと。にもかかわらず、DLが画期的だからか、DLを適用することに取り組む人ばかりが多いのだとか。 -
AIの本でありながら、一貫して「人間とは何か」に光を当てているんだなあと、読み終わってから表紙を見たら「人間ってナンだ!?」と書いてあった……。
タイトルくらいちゃんと読めと言われそうだが、テーマが自然に導かれるくらい読みやすい内容だった。
本質的に人間とは違うものながら、脳をモデリングして知能を分解していくAI研究を通して、人間の知性を知るヒントになる。同時に、概念理解や、感性との相互作用といったAIにできないことを見つめると、人間の在り方を知るヒントにもなる。 -
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分かりやすい表現、そして例えがあったので理解しやすかった。AIの本質はまだ理解出来ていないけれど可能性を感じた。
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日進月歩の分野としては、やや古い本になってしまうのかもしれないが、昨今のAI絵やAI文章の簡単な仕組みが理解できた。わかりやすい。
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少々前に出版された本ですが、分かりやすかったけど難しく、難しかったけど面白かったです。
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難しかったが、AIの進化を期待するワクワク感があった。ディープランニングをたぶん分かりやすい教えてくれようとしていると思うが、それでも難しい。
そんなに長くはないのでサクッとは読める。
テレビ放送を見てみたい。 -
タイトルの通り、AIの入門書。
AIを学習する取っ掛かりとして、
理解しやすい。イメージしやすい内容でした。