地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実

  • NHK出版 (2020年3月14日発売)
3.45
  • (14)
  • (41)
  • (31)
  • (14)
  • (4)
本棚登録 : 680
感想 : 59
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784140818138

作品紹介・あらすじ

知られざる「戦慄の未来」を明らかに。話題騒然の警告の書。

平均気温が4℃上昇した世界はどうなるのか?

現状の二酸化炭素排出ペースが続けば、今世紀末までに平均気温が4℃上昇するという予測が現実味を帯びてきます。4℃の上昇で、下記のことが起こります。

・地球規模の食料危機が毎年発生する。
・酷暑関連の死者が全体の9パーセント以上を占める。
・複数の気象災害が1か所で同時発生することが増え、損害は世界全体で600兆ドルに達する。
・紛争や戦争が倍増する。

現状での「最良の予測」とされる2℃であっても、4億人が水不足に見舞われ、北半球でも夏の熱波で数千人の死者が出るとされています。しかももっと早くその世界が訪れるかもしれません。温暖化がもたらすものは海面の上昇だけではありません。殺人的な熱波、大規模な洪水・山火事、深刻な大気汚染、経済破綻、気候戦争など、さまざまな脅威が複雑に絡みあい、壊滅的な状況へと向かわせるのです。本書で描かれるのは、温暖化が進むとどうなるかの具体的な世界です。人々の生活や、社会、政治、経済の変化がリアルにあぶり出され、「最悪の未来」が訪れたらどうなるのか実感できるでしょう。戦慄の未来を回避するために残された時間はわずかです。著者は警鐘を鳴らすとともに、エネルギーおよび輸送システム、農業・工業などの面から、大転換を遂げるために何をすべきかを提言、より良い未来へと希望をつなげます。

各氏絶賛!
福岡伸一氏「今、手を打たなければ最悪の未来を迎える。全世界必読の書」
坂本龍一氏「これは未来の話ではない、今、ここにある危機だ。人類はこれを乗り越えることができるのか。終末を迎えるのか。どこに希望はあるのか」
中川翔子氏「わたしたちが当たり前に過ごしてきた日々は、奇跡であり、尊い。人類滅亡の可能性から生き延びるための生存戦略がここにある」
水野和夫氏「現在の資本主義をとるべきか、未来に向けて気候変動の回避をとるべきか、それが21世紀の問題だ」
荻上チキ氏「〝地球温暖化〞ではなく〝気候危機〞の時代。グレタ・トゥーンベリは〝私ではなく科学者の話を聞け〞と叫んだ。今何が起きているのか。豊富なデータを通じて、サイエンスの声を届ける力作」

みんなの感想まとめ

地球温暖化がもたらす未来の脅威を具体的に描いた本書は、気候変動の深刻さを実感させる内容です。平均気温が上昇することで、食料危機や自然災害、健康問題、さらには経済の破綻や紛争の増加が予測されています。読...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この本が出版されたのが今年の三月。
    その一月前から日本ではコロナが深刻化してきていました。今のこの状況を踏まえつつ読むとまた一段と震撼します。

    毎年のように世界では大規模山火事がおき、日本でも既に今年も起きてしまいましたが「50年に一度」といわれる規模の大雨とそれに伴って河川の氾濫や大規模土砂崩れが毎年のようにおきるようになりました。

    これだけ治水技術や防災意識が高まってもあれほどの災害が頻発するのは、予見が足りなかったとか、誰かの何等かの人為的責任ということでは諮れないのではないかとこのところ思っていましたが、本書を読むとやはりこれは異常気象のなせることなんではと自分には思えてなりません。
    あきらかに気象状況がおかしいと思います。
    ここ数年スーパーに並ぶ魚で10年前にはこの辺りで獲れるとは考えられなかったものが、この辺りで獲れた「天然物」としてよく並ぶようになったのを見て「海流が相当変わってる。温かい海水域が北上している」と感じています。
    その魚が好きなので、頻繁に食べられるようになって喜んでましたが(苦笑)喜んでるバヤイではなかったんだと反省。

    自分もそうですが、まだまだ気候崩壊に対する危機感が世の中に浸透してないと感じます。

  • 地球温暖化に関して、平均気温の上昇がもたらす影響について広範に記した本。

    気温上昇による熱中症その他疾患に罹患することによる死亡。砂漠化など農業可能地域の減少と、二酸化炭素吸収過多による収穫量減少に伴う飢餓。海面上昇による都市の水没。山火事。サンゴの死滅など、海中環境変化による漁獲高減少。大気汚染。熱帯由来の感染症の温帯地域への進出。以上のような問題が引き起こす経済問題、資源収奪を目的とした紛争の発生および難民の発生。という将来起こりうる望ましくない予想がこれでもかと書かれています。

    本来であれば、ここから、では二酸化炭素排出量はどこが多くて、どのように削減していくのか、またその推進のための枠組みはどうしていくのかという論を期待するところですが、なぜか資本主義の危機を煽るラディカルな主張に対する反論などに多くの紙面が費やされ、中盤がかなりよかっただけに、結論にいたる部分は不満が残りました。情緒的な想いを紹介するのではなく、サイエンスとしてこの事象をどう捉えて対処していくのか、そこのところの記述を期待したかったです。ということで、中盤までは星4つだったのですが、一つ減らしました。

    最後に、頻発する自然災害に対して「国土強靭化」ということが政策として言われていますが、対処療法的に防災の話をするのではなく、根本原因にである二酸化炭素排出源である石炭火力発電をどうするのかなど、エネルギー政策の抜本的な転換が必要であろうと感じました。

  • あとがきにしか日本のことが出てこない。アメリカの本だから、アメリカの地名ばかりで現実味があまりなかった。これから私達はどうしたらいいのか、書かれてなく、たぶん筆者もわかっていないのかな。ただ、地球温暖化が進めはこうなるよ。とアメリカのことが書かれています。

  • 結構時間かかった。途中、読み進めるのが怖くなるくらい。
    これまで断片的に情報として受け取っていた気候変動。
    2年前の本とはいえ、世界で起きていること、起こりそうなことがこれでもかと。

    実感としても、自分が子どもだった頃は言うに及ばず、学生のときと比べても、気候変化の激しさを痛感。

    そして、ビットコインはもうやめようよ(ほかの仮想通貨も同じくマイニングなのかしら)。電力消費の大きさが半端ない。

    10年後には、夏場はスポーツできない環境になるのかと思うと、他人事ではない。

  • ネガティブに考えると、今、国民を無理して増やすことは得策なのか?
    ポジティブに考えると、今こそ知恵を出し合うとき。争ってないで、本気で科学者の言うことに耳を傾けなくちゃ!
    …今朝のニュースで、コロナ禍で都心のビルに空きが出ているが、結局は地方の衰退に拍車をかけるとの、不動産業界の試算が報道されました。逆説的な言い方でしたが、そうなんだろうなと。ちなみにそうやってまた人が集まってしまう都市…東京、大阪は確実に水没するのです。
    産業革命以来、じわじわたまっていた二酸化炭素は、二十世紀に入って驚異的に上空にたまり続け、今の私たちが削減を努力しても、その脅威から逃れることはできません。だからといって、幼い子たちを熱波や飢餓で失うわけにはいかない…この警告を無視する大人になってしまっていいわけがない。

  • 地球温暖化について科学的なデータを用いて、多角的に未来はこうなるかもよって淡々と論じていきます。
    この本を通して、環境活動家のグレタさんが世界の人たちに何を伝えたいか少しわかった気がします。
    多くの日本人に読んで欲しい一冊です。
    石油販売に携わるものとして複雑な気持ちになりました。

  • IPCCは議論の余地がない大人しめの研究結果のみを採用しているという考え方の著者による、温暖化の恐怖を煽る本。

    不安を煽りまくっているが、根拠がわからない部分が多い。とりあえず参考文献をいくつか見てみたいと思う。

    例えば1600年前は、平均気温が5〜8度高く、海面水位は40m高かった、ということは初めて聞いた

    熱波で死ぬとあるが、今まで寒冷地だったところが暖かくなる側面もあるはず。

  • 環境問題は連綿と続く。
    北極圏の氷床が融解することで気温や海面上昇以外にも、氷に含まれている温室効果ガスや太陽光を反射するものがなくなり地球の温度に関わるなど、世界中で気温が上がるということがどれだけの影響があるか教えてくれた。これからの未来が恐ろしくなる。人間はちっぽけで、大きな罪を犯し続けている。
    自分に今できることを考え毎日意識し行動しなければならない。未来の子供達のために。

  • 帯に「知られざる戦慄の未来」とあるように、地球温暖化にともなって起こると考えられているショッキングな事象を紹介した本です。

    地球温暖化によって気温が上がるのはもちろん、氷河や南極の氷が融け、海面が上昇し、低地に住んでいる人は移住を余儀なくされます。
    氷の融解については、飲料用水の減少をも意味し、水の奪い合いが激化します。
    また、気温上昇により、植物や動物の生息域が変化、人間の食料(つまりは農業)にも影響が出ます。
    さらには、気温が上昇することで、暑い地域にしか生息できなかった、病気を媒介する虫たちの生息域が広がり、病気にかかる範囲が拡大します。

    上記は本書の内容の一例であり、地球温暖化によって起こると考えられているマイナスの事象が、次々と紹介されているので、読むのがなかなか辛い本でした。
    また、どの事象も、科学的な裏付けをとって記述しているようなので、その点が辛さを増しています。

    地球温暖化を発端とする環境問題については、もはや「Think globally, act locally.」のような姿勢では改善が難しいかもしれず、「Act globally.」が必須な気がします。
    そのための前進には政治がカギとなるのですが、肝心の政治の、環境問題に対する感度や姿勢は、必要とされるレベルに達していないように見えます。
    となると、「Think locally, act globally.」が可能で有効な施策に、市民レベルから取り組んでいくしかないのかもしれません。

  • 2025/1/21 アメリカでトランプ氏が第47代大統領に就任した。それと同時にパリ協定からの再離脱を発表。地球の未来はどうなってしまうのだろうか。そのような危機感を当書籍は伝えたいのだろう。

  • 【請求記号:210.1 ナ】

  • 東2法経図・6F開架:451.8A/W36c//K

  • 未来の脅威だと思っていた気候変動が今まさに起きていることだと思わずにはいられない今夏。平均気温が◯度上がるとどうなるのか?をシュミレーションした本。日本のドキュメンタリーでは日本が中心だけど、本作はアメリカおよびヨーロッパ、そしてアフリカが中心。一人一人でできることはあまり無さそうにも思えるけれど、社会全体で実感を伴っていることで、本気で変わるチャンスかも。というか、そうしないとやばいと思う。

  • 気候崩壊は避けられない
    土佐市図書館

  • 2020.04―読了

  • 地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実。デイビッド・ウォレス・ウェルズ先生の著書。地球規模の食料危機が毎年発生したり、気象災害が同時発生したり、紛争や戦争が頻繁に発生したり、気候崩壊は人類の恐怖の未来をもたらす。人類が地球に住めなくなる日が来てしまったら人類はどこに住めばいいの。住むところなんてどこにもない。デイビッド・ウォレス・ウェルズ先生が教えてくれる 「気候崩壊」の避けられない真実から目を背けてはいけない。

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB29909665

  • レポート書くために読んだ。

    普通に勉強になった。
    わかりやすいけど、
    その根拠はどこから?って言うのが多かった。

    気象庁とか他の論文も合わせて読んでると、この本は全体的にオーバーに書いてる気がした。
    ただ、日本人は世界と比べて、環境問題とかsdgsへの意識が低いから、こういう危機感を持っていることはすごく大事だと思う。

  • 知れてよかったんだけど、しつこいかな

全47件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

アメリカのシンクタンク〈新米国研究機構〉ナショナル・フェロー。ニューヨーク・マガジン副編集長。パリス・レヴュー元副編集長。2017年7月、気候変動の最悪の予測を明らかにした特集記事「The Uninhabitable Earth」をニューヨーク・マガジンに発表、同誌史上最高の閲覧数を獲得した。2019年、記事と同タイトルの書籍(本書)を上梓。ニューヨーク・タイムズ、サンデー・タイムズ両紙のベストセラーリストにランクインするなど世界で大反響を呼んだ。「ニューヨーク・タイムズ紙、2019年ベストブック100」選出。ニューヨーク在住。

「2020年 『地球に住めなくなる日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

デイビッド・ウォレス・ウェルズの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×