ネットビジネス進化論 何が「成功」をもたらすのか ( )

  • NHK出版 (2020年6月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784140818213

作品紹介・あらすじ

四半世紀を総括し、未来を見通す
全ジャンルを網羅した決定版!

GAFAMの台頭からシェアリングエコノミーまで、インターネット登場から四半世紀にわたるネットビジネスの進化の要点を整理する。Amazon、楽天、メルカリ、YouTube、LINE、ビットコインなど、有名企業・サービスの分析を通して、勝者に通底する原理や儲けのしくみを解説。激変するネット界の潮流がわかる、ビジネスパーソン必携の一冊!

はじめに ネットビジネスの進化の系統樹
Part 1 権力:つながりの場所を押さえる
 1-1 検索はなぜ権力の一等地なのか――ポータル、スーパーアプリ戦争
 1-2 IDと決済を握ったものが覇者となるのはなぜか――キャッシュレス決済とフリクションレス
 1-3 次の主戦場は信用経済とスモールビジネス市場――イネーブラーと信用スコア
Part 2 コマース:物や予約をつなげる
 2-1 人から人へ物をつなげる――CtoCコマースと相互ネットワーク効果
 2-2 企業から人へ物をつなげる――BtoCコマース、ロングテール、検索型と探索型
 2-3 企業から人へサービスをつなげる――BtoCサービスコマース、ツメの開発、テイクレート
Part 3 コンテンツ:情報をつなげる
 3-1 人から人へ情報をつなげる――CGM
 3-2 情報をつなげてマネタイズする――コンテンツビジネスとアドテクノロジー、課金モデル
 3-3 情報をつなげて遊ぶ――スマホゲームとフリーミアム、eスポーツ
Part 4 コミュニケーション:人をつなげる
 4-1 つながりがパワーになる――SNSとブログ、メッセージングサービス
 4-2 個人がパワーをもつ時代――インフルエンサーとコミュニティビジネス
Part 5 有限資産をつなげる
 5-1 有限資産をなめらかにつなげる――ブロックチェーンとクラウドファンディング
 5-2 有限資産を小分けにしてみんなで使う――シェアリングエコノミー
Part 6 BtoB:仕事をつなげる
 6-1 仕事とデータをつなげる――クラウド、ビッグデータ、SaaS、AI
最終章 これからネットビジネスを始める人へ
あとがき 「横糸」はあなたの「縦糸」を強くするために

みんなの感想まとめ

ネットビジネスの進化を深く理解できる一冊で、現在のデジタル社会の変遷や企業戦略がわかりやすく解説されています。特に、日本の便利さに慣れた私たちが新たなサービスを生み出すことに対する課題や、デジタル化の...

感想・レビュー・書評

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  • 現在のネットビジネスの進化の過程が、分かりやすく解説されている。日本(日本人)が、”中途半端な便利さ”を確立し、それに慣れていることがネックとなり、中国のような新たなサービスやアイデアが生まれない、というくだりはなるほど、と。
    海外にいると、次から次に新しいサービスが登場して、便利になっている実感はある。一方、日本人として日本の既存の便利さというのは、海外にはない強みであったろう。しかし、このコロナにより、様々な限界が見えてきた。保健所の業務が手書き・ファックスとか、給付金の申請も、ネットで行っても結局役所の人がプリントアウトして・・・・、など唖然とする話がたくさん聞こえてきた。
    テクノロジーの活用で、これまでの習慣を代替でき(ハンコによる承認など)、かつ効力は実質同じで、効率も上がる方法はすぐにでもできるはず。それが進まないのは、行政や企業もそうだが、我々一人一人が日本の便利な生活に慣れてしまっていることの証左。政権は変わり、デジタル庁に向けた準備が始まるという。箱だけでなく、意識改革もしっかりしないといけないし、ビジネスパーソンが率先して新しいことを取り入れる、逃げないというスタンスを持たないと、日本は沈没してしまうのではないか。

  • 尾原さんのネット関係の本は、全部じゃないにせよ、
    できるだけ読むようにしています。
    分かりやすくて、俯瞰的にまとまっているからです。

    この本は、ネットビジネスがどう進化してきたのかを
    サービス別にまとめた本。
    こういうテーマに興味のある方は、
    どこかで聞いたことのあるような話がパラパラと出てくるかとは思いますが、
    バラバラの情報が1冊の本にまとまっているところが、
    ネットビジネスを俯瞰して理解するにはちょうどよいサイズ感です。
    さらに、IT業界に精通している人でもなければ、
    全てのことを知っている訳ではないと思うので、
    自分の欠けているピースを埋めることもできます。

    この手の本は、ビジネスマンの最低限の教養になっていくんじゃないでしょうか。
    アフターデジタル1・2と共にお勧めです。

    ※アフターデジタル
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4296101625#comment
    ※アフターデジタル2
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4296106317#comment

  • 昨年、テレビ広告費をデジタルが抜いた。
    デジタル広告って今どんなんになってるだっけ?
    というところを改めて整理したくこの本を開いた。
    広告はもちろんデジタルビジネス、というところの基本を
    インターネットの成り立ちや企業の理念などを紐解きながら
    わかりやすく解説してくれている良書だと思います。

  • インターネットの本質の一つには、情報や物を小分けにして離れたものを繋げるという機能がある。

    この機能は、今までになかった情報の流れや物の流れを生み出し、新しいビジネスのきっかけをつくる。

    ネットビジネスの根幹には上記のようなインターネットがもたらす機能が作用しており、本書ではこの機能をうまく活用し「成功」と呼ばれるような事例を紹介、その要因を解説している。

    構成は6つから成り立ち、繋ぐものの属性によってそれぞれ章立てされている。

    part1では、はじめに繋がりの「場所を押さえる」ことの重要性を説く。ネットによって人が集まればパワーが生まれ、お金や権力が集中する。するとまた加速して人が生まれてさらにお金を生むという「儲けの一等地」の重要性を説くところから始まる。
    事例ではYahoo!とGoogleが場所を押さえ、覇権を握るきっかけとなった進化論を紹介している。

    part2では、人から人へ物や予約を繋げる。買いたいものが予め決まっている人に特化した「効率重視」のAmazonと、迷う楽しさも味わうことのできる「余剰」の楽天の違いなどが紹介されている。また、「悩むこと自体がエンタメ」路線のゼクシィなどの事例も必見。

    part3では、人から人へ情報を繋げる。情報にはストック情報、例えば1回アップすれば来年も価値のあるような花粉症に関する情報と、フロー情報、例えばワイドショー的な話題性のある鮮度が鍵となる情報などそれぞれに特性があることから紹介、それぞれをマネタイズさせるために必要な扱い方などを記している。

    part4では、コミュニケーションを繋げる。ネットでのコミュニケーションには「実名が匿名か」「交流か情報集か」「クローズドかオープンか」の3軸があり、それぞれのポジションを担うFacebookやTwitterの役割を紹介している。

    part5では、有限資産と人を繋げる。シェアリングエコノミーの代表とも言われるUberは「効率型」でありairbnbでは「共感・交流型」であり、有限資源の属性によって繋げ方、役割が異なることを記している。

    part6では、仕事とデータをつなげる。例えば、営業はアポドリのための①電話番号リストの作成から、②かけTELを行い、③アポがとれてはじめて④訪問提案クロージング活動に結びつくが、従来はこれを1名ないし2名でこなしていた。
    ここを、salesforceでは①〜②を自動化、人が始める仕事を③アポイントを取るところからスタートさせた。さらにはSaaS化により③と④も同一人物である必要がないことを明らかにしていく、と言ったデータと仕事が繋がることの効能を紹介している。

  • 今って、どんな世の中になってて、どんな企業や人がどんな戦略で活躍してるのかな?っていうのを網羅的に解説してくれているのが本書。

    例えば、YahooとGoogle、Amazonと楽天、アリババとテンセントそれぞれの戦略や立ち位置の差を説明できるか、とかが読むべきかどうかの基準になるかも。実際、知っていると思ってたけど、Yahooの戦略や、アリババとテンセントの戦略の差は分かり易かった。

    アフターデジタルの話ではないけど、仕事でもプライベートでも避けては通れないオンラインの話。
    自分の人生をより良くするために知って、生かすための第一歩に最適かと。

  • IT企業に入ったので、ITをもっと知ろうと考えこの本を読みました。

    中でもIT化による機能価値の充足、今後必要となる感情価値の捉え方は大きな学びになりました。

    確かにこれまでは効率化を重視してビジネスが成長していましたが、ITの発展により現在の社会では効率化はほとんど達成され、この先、効率化による機能価値が求められることはほとんどないと思います。
    そこで感情価値を満たすために、どんなサービスを提供できるかがIT企業の今後の課題になるというのは明白です。

    オフラインの全ての店に言えることですが、
    欲しいものがあるから買う、物やサービスを得るために足を運ばなければならないからそうするなど、機能的な価値しか提供できていないお店に価値はありません。
    それこそロボットで十分だし、場合によってはロボットの方がいいまでもあります。

    いかに機能的満足を超えて、感情的満足を提供できるか。
    店舗にITサービスを提供するIT企業、機能価値をITで完全に効率化させ感情価値を提供しなければならない店舗、これら企業の今後の課題と使命が明らかになったように感じます。

    僕自身が働く際にも、感情価値を高めるにはどうしたら良いのか、機能価値だけに終わっていないかというのは意識し続けたいです。

  • 「つなげる」をテーマに、権力、物、コンテンツ、コミュニケーション、資産、仕事と章を分けて昨今耳にするテクノロジーに関して、その説明とそれらがもたらしうる価値について説明してある。またそこに絡めてそれらの分野で成功していると言われる企業や人にも焦点を当てて考察が書いてある。広くわかりやすく書かれているので、ざぁーっと読んで興味のある分野をまた別の本で深堀するという利用ができる。

  • Kindle Unlimitedで僕は読んで面白かったので甥っ子に読んでもらう用に買いました。
    ひとつだけあげると

    「リアル世界のAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)化」
    「すでにある機能を組み合わせるだけで新しいサービスをつくれる」
    エニプレイスを例に挙げると詳しくは本書を見ていただくとしてあいりんの簡宿に周辺サービスをアプリで組み合わせるだけで新たな道が見える気がします。
    これはいけるかもしれませんね。

  • スマホの世の中になってから数年の間にたくさんのアプリやシステムが出てきたので、そこをわかりやすくまとめた本だったように思われます。わかったつもりでもわからなかったところはこの本で尾原さんがわかりやすく説明してくれて助かります。BtoB CtoB BtoC CtoC の中身が特にわかりやすく教えて頂き、全てが可視化することにより、ネットの中でウソをついたり、ふざけたりする人は報われず、マジメに正直にいることがこれから生きやすくなると言うこともよくわかりました。わたしもBtoBで頑張りたいと思います。

  • 点から線での付き合いに変わりつつあるが、機能だけでなくヒトの感情も捉えながらビジネス化すると、簡単に競合他社の真似されない。

    常に考える。

    仕事って楽しいけど、脳みそは大忙し。

  • ネットビジネス進化論というタイトルで、インターネットの普及によって台頭したGAFAM、アリババ、テンセント、楽天などの企業が実施しているビジネスモデルを、
    今後含めてどのように変化しそうかを広く書いてくれている。
    様々な企業を紹介しているので、知識が広がる感覚を感じる。
    5つに大きくカテゴライズしてあるあたりは、読者の理解を促進させてくれると思います。

  • 四半世紀の日本のインターネットビジネスの歴史+未来を語った尾原和啓さんによる一冊。検索、Eコマース、SNSからAI、ビッグデータ、ブロックチェーン・クラウドファンディングまで幅広く紹介されるが、マインドマップのような「ネットビジネス進化の系統樹」を基にして語られるので、内容はわかりやすかった。ネットビジネスは基本先行者が勝利するパターンが多い(時々ゲームチェンジも起こるが例外的)ので、いかに早くはじめて初期に大資本を投入できるかが勝利の鍵だなと改めて思った。

  • ネットビジネスや技術を知ること(横糸)で、本来の自分らしさや強み(縦糸)を強くし、人生を豊かにすることを目的として書かれています。
    内容はネットビジネスがわかりやすく系統別に紹介されていて、初心者にも優しいです。
    ネット社会に圧倒され不安を持っている人に、冷静と知力を与えてくれる本だと感じました。

  • さすがの分析とまとめ。第一線の温度感が表現されている、2020年時点での教科書。

    詳細は下記
    https://note.com/t06901ky/n/na48e174c33d7

  • ネットビジネスを分類、目から鱗というのは無いが、


    ・最強なのは入り口を押さえること、検索は出発点
    目的型のGoogle、Amazon、ヤフオク
    探索型のYahoo、楽天、メルカリ、youtube

    金融ビジネスは顧客獲得がむずかしいからキャッシュバックが大きい、ここを自然に誘導できる楽天は強い

  • インターネットの「横の線」が、どの会社が強くて、どのように広げられていったのか、またネットビジネスを始めるにあたっては、200社以上の企業のケースから分析したアイデアラボCEOのビル・グロスは、42%が「タイミング」で決まる。と言っている
    横の線が太くなってきて、新しい技術が出来上がると、それが消費者に届くまでに大勢を整え、適切なタイミングでアクセルを踏めればチャンスがある。

    これは将来飲食店を経営したいと思っている自身にとっても、勉強になる一冊だった。様々な分野でAI化が進んでいき、飲食業界においても事務作業や宣伝はもはや人のする仕事ではなくなってきている。あと10〜20年後、開業するにあたって、その時のテクノロジーを使いこなし、効率的で時代の流れに乗った経営を目指したい。
    他にも海外では〜の事業がどのくらい普及しているか、どんなアプリがあるのかなど、たくさん書いてあり面白かった

  • ネットビジネスの初期から今のトレンドまでをわかりやすく説明してくれる良書です。

  • 30代男性
    GAFA+Mの株価上昇が目まぐるしく、ビジネスをする上で、ネットビジネスを理解する必要があると感じて、読みました。
    ネットビジネスについて、ネットによって何をつなげたかで系統化して、個々に解説している。各系統ごとに、競合企業の勝ち負けの理由等も紹介している。
    顧客を満足させるメソッドやマインドは、すべてのビジネスに通じると考えているので、本書のネットビジネスを成功させた事例は、非常に参考になった。

  • 担当しました。みなさん、読んでね!(よろしければ、ぜひ感想を書き込んでください!)

  • ■インターネットの大事な本質のひとつ
    情報や物を小分けにして、離れていた物をつなげること。それによって、今までなかった情報の流れ、物の流れが起こり、そこに新たなビジネスが生まれる。

    リクルートの圧倒的優位性をつくるトリプルループ
    このリボン図は、相互ネットワーク効果に直結します。図L5の真ん中のループのように、企業の情報をまとまった数集めることができればユーザーが集まり、ユーザーが増えれば、さらに企業が集まってくるわけです。

    しかし、紙の時代と違って、ネットの時代は、企業が提供する情報はコピーして編集するのが簡単なので、複数のマッチングサービスに対して情報を提供するのが苦になりません。そこで、複数のサービスを併用する企業をサポートするイネーブラーも登場します。予約枠の在庫管理のときと同じです。
    一方、ユーザーは、選択肢を増やすために、最初から複数のサービスを利用すると考えるのが自然です。そうなると、相互ネットワーク効果の基本ループを回すだけでは、独占の構造はつくりにくくなってしまいます。
    リクルートの真価は、ここに、さらに二つのループを追加することだと僕は思っています。それが「幅のループ」と「質のループ」です。
    左下の「幅のループ」は、一定以上のユーザーが集まると、その隣接領域の企業まで引っ張ってきて、別の相互ネットワーク効果を回すことができることを指しています。
    たとえば、結婚式場探しのために集まったユーザーに指輪やドレス企業をつなぐ、宿泊先を探すユーザーに、現地まで移動する飛行機や新幹線予約をつなぐ、といったことがあげられます。
    このように隣接領域でも良質な企業とつなげて、まとめて提供していくことは、ユーザーにとっても魅力的です。ワンストップで、しかも一度の入力で手間暇かけずに自分に合った選択肢が提供されるからです。そのため、幅のループが回り出すと、ユーザーは別のサービスに浮気することなく、そのサービスを使うようになるため、基本ループが強化されます。
    さらに大事なのは、右下の「質のループ」です。マッチングサービスには、ユーザーが何と何を迷い、結果的に何を選んだか、といった行動履歴がたまっていきます。これらのデータを分析すると、ユーザーが探しているのに提供企業が少ないニーズは何か、最近増えているニーズは何か、何の選択軸を強化すると価格が多少高くてもユーザーが選ぶのか、といった相場観や最新動向がわかります。こうした情報を企業に提供すれば、企業はユーザーに選ばれやすくなるため、そのマッチングサービスから離れられなくな
    ります。
    ユーザーにとっても、自分のニーズに合わせて先回りした提供企業から、よりニーズにマッチした選択ができるようになるため、サービスの使い勝手が向上します。結果として、ユーザーも、そのサービスを使わざるをえなくなるのです。
    このように、量のループと質のループが回ると、提供企業にとっては「かえの効かない」サービスになるため、企業は喜んでお金を払ってくれるようになります。
    事業を継続していくには、競争に負けない構造をつくることも大事ですが、収益力を高める仕組みをつくることも、同じように、大事になってきます。


    もう一つ、タイミングを見極めるときに忘れてはいけないことは、ビジネスはC(ジ
    費者)から始まって、B(企業)に移っていくということです。個人ユーザーのほうがリテラシーが高いし、身軽なので、新しいサービスが出てきたら、まずCが飛びつきます。Cである程度成功したら、次はBを取り込みにいくのですが、Bのユーザーはリテラシーが低い人が多いです。一般にCのユーザーよりもBの利用者のほうが年齢が高く、導入の意思決定をする偉い人はさらに年齢が高いからです。そのため、Bの利用者のリテラシーに合わせた「やさしい」サービスにすることが求められるだけでなく、1
    Tに最も不慣れなBの意思決定者の不安や疑いを乗り越えるための「権威づけ」や、ほかの会社もみんな使っているという「主流感」を醸成することが大事になります。
    そこで、B向けサービスの営業戦略としては、まず利用者と意思決定者の平均年齢が比較的若く、新しいサービスを導入することに積極的なベンチャーから普及をはかって主流感をつくり、その後、意思決定者の年齢が高い会社を落としにいくような工夫が必要です。
    さらに、Bの意思決定者は、プラスが増えることを好むよりも、マイナスが増えることを嫌う傾向があります。そのため、Bではいったん契約したサービスを切り替えるスイッチングコストが高いことが多く、後発サービスがあとから入り込むのは相当むずかしい市場です(コロナの影響でオンライン会議ツールの「ズーム」が伸びた理由は、このスイッチングコストを徹底的になくしたところにあるのですが、それはまた別の機会
    に)。
    以上をまとめると、まずC向けのマスサービスが始まり、C向けのセグメントサービスが続いて、C向けのプラットフォームサービスが出てきて、Cに普及し切ってから、最後にB向けのサービスが登場する、という順番です。
    日本でSaasが普及し始めたのが2019年からですから、スマホの影響がCに行き渡って、ようやくBへも及び始めたということです。さらに、スマホの世界は、オンラインサービスからリアルサービスへと移っていくので、2020年はリアルのB向けサービスが出てくるはずです。

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著者プロフィール

フューチャリスト。京都大学大学院で人工知能を研究。マッキンゼー・アンド・カンパニーやNTTドコモ、グーグル、リクルート、楽天など数多くの企業で新規事業立ち上げを担う。現在はシンガポール、インドネシアのバリ島が拠点。著書は『ITビジネスの原理』『ザ・プラットフォーム』『アフターデジタル』『ディープテック』など多数。

「2021年 『スケールフリーネットワーク ものづくり日本だからできるDX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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