ストイック・チャレンジ: 逆境を「最高の喜び」に変える心の技法

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140818466

作品紹介・あらすじ

シリコンバレーが熱狂する、2000年前の思考法

目標を達成しようとするとき、困難や逆境にはどのように対処するべきか? 古代ストア派の哲学者は、ネガティブな感情にとらわれず、喜びや楽しみなどの前向きな感情を増大することが必要だと説いた。こうしたストア派哲学の教えは、現在、「高ストレス環境下で活躍するための理想的なOS」として、シリコンバレーで大流行している。本書は、「禅」「マインドフルネス」に連なるかたちで注目されているストア派哲学の考え方を20世紀後半の心理学と組み合わせ、主体的に感情をコントロールし、よりよい人生を送る方法を記した一冊である。創造性を発揮するための、究極のメンタルフィットネスプログラムがここにある。

感想・レビュー・書評

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  • 現在読んでますが、例えが多い気がする
    ストーリーを読みながら勉強していく人には向いているが、実践的なことはあまり書いてない印象

  • ストレスや逆境への向き合い方 をストア哲学に照らし伝えている 内容は大きくは他のこれらを内容とした本と変わらないが実例を交えて説得力は強い。

    逆境はリフレーミングゲーム 
    望まない事象が生じたときの最も高いコストは怒りと不安
    経験した怒りは再燃する (怒り作らない方がいい)
    潜在意識はネガティブなもの 健在意識化することで捉え方を変えコントロール可能にする
    生じることはコントロールできないが生じた後のことはコントロールできる

  • 逆境は、ストア哲学の神々から与えられたゲームと考える。
    フレーミング効果=状況をどう捉えるかによって、楽観主義でいられる。
    逆境への加害者は、他人ではなく最初に自分。逆境の多くは準備不足、予測不足。
    逆境の大きなコストは、不安や苦痛。その感情が減れば影響は少ない。

    怒りの対処は抑えるか発散するか。どちらもいい結果にならない。怒りの感情を避けるべき。怒りの感情は自分に害を及ぼす。

    選択肢が限られているときに、くよくよ悩むのは愚か。
    レジリエンスは、身に着けられるもの。逆境に慣れる、わざと身を置いて自分の限界値を知っておく。

    潜在意識はほっておくと逆境の犯人探しを始める。
    ストア主義者にとってのテストととらえる=ストイックテスト戦略。

    定期的にネガティブビジュアリゼーションを行う=今より辛い事態にアンカリングする=今に感謝できる。
    あなたが傷つくのは、傷ついたと認識したときだけである。評価によって変わる。=フレーミング効果

    相反する義務のフレーム、能力不足のフレーム、物語のフレーム、喜劇のフレーム、ゲームのフレーム、ストイックテストのフレーム。

    怒るときは、怒っていると見せかける。
    怒りと情熱を混同しない。怒りに身を任せず、ガンジーやキング牧師のようにふるまう。
    グリーフケアによってレジリエンスが弱められることがある。悲しむのは体裁。受容のみを実行する。

    ローマ時代の神、ユビテル。

    逆境を歓迎する=神の注意を惹いた人間である証拠。
    逆境に対して平静でいることはB、Aを目指すなら歓迎し意気揚々とすること。
    5秒ルール=5秒以内にこれはストイックテストだと認識すること。潜在意識に犯人捜しをさせない。

    ストア哲学的冒険=厳しい環境、不快な環境に身を置く。
    自分のうちにいるナマケモノと戦う。数多く戦っておけば、いざという時に簡単に勝てる。誰かと戦うのではなく内なるナマケモノと戦う。

    世界に出ていき、できるだけ多くのノーをもらう。ノーは助言のうち最も価値があるもの。
    いちばんの失敗は、失敗を恐れるあまり試みないこと。

    コンフォートゾーンの拡張=胆力を鍛える。あえて状況が悪くなるように行動する。ストア哲学的冒険を組みまわせる。山へ登ることは胆力を鍛えながら冒険になる。ネガティブビジュアリゼーソンは、思考実験。胆力を鍛えることは実際の行動。
    精神力を鍛えるには、恐怖に立ち向かう。
    身体を鍛える。運動は心地よさを生むだけでなく、コンフォートゾーンを拡張するために行う。
    断食を行う。生活を質素にする。喜びを喜ぶ=なんにでも喜びを見出せる能力を磨く。

    宗教家は死後をよくするために苦行をする。ストア哲学者は、よりよい人生を送るために苦行をする。快楽主義者は喜びを味わう能力が弱る。

    慢心や思い上がりは女神メネシスに懲らしめられる。ナルキッソスの例。
    良い知らせは口外しないほうがいい。幸運に対しても不運と同じように対処する。
    成功は幸運のおかげ、と公言する。

    死を考える=これが最後であると思う。どんなことでもこれをするのは最後かもしれないと考える。
    死よりも容易なものはない。平静を保つことは難しい。自殺は卑怯である。

    人生は書物である。主人公の発言、行動、思考は自由にできる。出版がいつになるかがわからない書物。いつ出版されてもいいように、その時までの分は完成させておかなければならない。感謝、愛すること、を完結させておく。

    死は冒険である。
    『良き人生についてーローマの哲人に学ぶ生き方の知恵』
    『迷いを断つためのストア哲学』

  • ストア哲学実践者として、人生に起こる事物へ取り組み方を、様々な事例を使ってわかりやすく紹介する。
    回復力(レジリエンス)と問題解決能力を鍛える。
    逆境をチャレンジとしてゲームに変え楽しむ。
    怒りは幸福と共存しない。
    怒りを覚えれば自分で自分に害を及ぼす。
    潜在意識と顕在意識

    20世紀後半の心理学の手法を取り入れ、感情のコントロール法を身に付ける。

    ネガティブ・ビジュアリゼーション
    アンカリング
    フレーミング

    自分を知るには試練が必要である。
    「ストア哲学的冒険」に出かけよう!
    失敗を受け止める。
    自分に嘘をつかない。
    逆境に感謝する。

  • 逆境と思われる状況になった時、怒ったりマイナスの感情を持つのではなく、神からのストイックテストだと捉える。同じ出来事が起こったとしても、捉え方で感情は変わる。そもそもネガティブな感情を起こすことなく、平穏でいること。
    考え方は好き。でも言いたいことはこれだけであり、冗長な感じはした。

  • ストア哲学。難しいのは、平静を保つこと。
    耐え忍ぶのでなく、苦しまずに経験する
    行き過ぎた幸運こそ、ストア哲学の本領発揮∶行き過ぎた幸運は、理性を揺るがし怠惰な夢を貪らせ、偽りと真実の区別を霧で覆う。そうした時期はいつか必ず終わる。その時辛く感じられるだろう。幸運に対しても不運と同じように対処するのが理想である。

    ストア哲学は、冷徹なのではなく出来事を前向きに解釈する不変の楽観主義者
    失敗は成功に欠かせない要素のひとつ
    恐怖に立ち向かうのは、恐怖を感じている自分に対処すること

    それまで空腹と感じていたのは、退屈と不満による精神的なものだったときづく

    逆境に見舞われたとき、だれのせいでそんな目にあった?加害者のトップは自分。多くは準備不足

    感情をコントロールする。隠すのでなく、そもそも抱かない
    怒りと情熱を区別する

    ネガティブ・ビジュアリゼーション∶一瞬、最悪の場面を想像→当然のことと思わなく済む
    無かったらどうだった?→感謝

  • 5秒テスト(なんかあったら5秒以内にそれをストア主義のテストだと思うようにする)はおもしろいが、あとはなんか低調。セリグマンやピーターソン他のポジティブ心理学や認知行動療法の本読んだ方がいいだろう。

  • 図書館がおくる、「クラブ・サークル向けおすすめ図書」

    クラブ・サークル名 フットサル部

    請求記号 141.6/Ir
    所蔵館 2号館図書館

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著者プロフィール

ライト州立大学哲学科教授。
ミシガン大学で数学と哲学を学んだ後、カリフォルニア大学ロサンジェルス校で哲学の修士号と博士号を取得。オハイオ州デイトンにあるライト州立大学哲学科教授。『欲望について』で、アメリカ図書館協会CHOICE誌2006年度優秀賞受賞。『良き人生について――ローマの哲人に学ぶ生き方の知恵』など著書多数。

「2020年 『ストイック・チャレンジ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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