漢文で知る中国: 名言が教える人生の知恵

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140818503

作品紹介・あらすじ

漢文の名言で学ぶ中国の叡知。人のこころはいまも昔も変わらない!

漢文学でおなじみの加藤徹先生が、『三国演義』『紅楼夢』『西遊記』や「中国の昔話」などの古典小説、禅語や漢詩、京劇のセリフ、魯迅の小説、毛沢東の演説などからとっておきの名言を紹介、古来から続く中国の叡知を語り尽くす。さらに中国特有の文化や風習など、知っておきたい中国人の生活についても詳細に解説。中国と中国人を知るための恰好の1冊。「テレビで中国語」の人気連載の単行本化。
1 歴史の中の名言
 聖と俗/友とライバル
2 暦と中国
 兎と不老長寿/形骸化した儀礼/芸の教え/コオロギと日本人

感想・レビュー・書評

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  • 中国と日本の雑学知識が増えて面白かったです。
    とても読みやすい。

  • 世界史に関わる人物・エピソードも多く登場して読みやすかった。漢文を通して人の感情がこんなにも伝わってくるものなのか、と驚いた。印象的なのは、三国時代・周瑜の「既に瑜を生み、何ぞ亮を生むや!」、能力の高い周瑜もこんなはっきりと嫉妬を露わにしていたらおもしろい。唐末の黄巣の「我が花開く後 百花殺れん…」も心情が迫ってくるのを感じ、反乱のエピソードを際立たせる言葉だと思う。

  •  古代から近現代、漢詩からことわざ、しゃれ表現まで幅広く取り上げる。「日暮れて道遠し」なんかは日本でも普通に使うだろうし、西遊記や三国志の中の言葉も聞けば馴染みがあるだろう。
     現代の中国人の中に生きている言葉も少なくない。映画のタイトル「満城尽帯黄金甲」が黄巣の詩由来とは知らなかった。

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著者プロフィール

1963年生まれ。明治大学法学部教授。専攻は中国文学。主な著書に『京劇――「政治の国」の俳優群像』(中央公論新社)、『西太后――大清帝国最後の光芒』(中公新書)、『貝と羊の中国人』(新潮新書)、『漢文力』(中公文庫)など。

「2023年 『西太后に侍して 紫禁城の二年間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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