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Amazon.co.jp ・本 (220ページ) / ISBN・EAN: 9784140818558
作品紹介・あらすじ
日常から変革を起こす道を力強く示す!
繰り返される大量生産と大量廃棄、慢性化した長時間労働、広がり続ける格差、歯止めがかからない気候危機――。今、際限なき成長を追求する資本主義の矛盾と限界が露呈している。これを解決する経済社会ビジョンとして注目されるのが、「脱成長」だ。欧米で脱成長論を推進する旗手が、その基本的な考え方と実践例を紹介。人々の意識変革を誘いながら、ベーシックサービスやケア・インカムの導入、コモンズの復権など、脱成長の意向け必要な政策を論じる。”常識”を破り、真にゆたかな社会を構想する画期的提言の書! 『人新世の「資本論」』の著者・斎藤幸平氏が解説。
「本書の縦軸となるキーワードは、ウェルビーイング、平等、持続可能性だ。この3つのゆたかな可能性が理解できるなら、機能不全となりつつある近代の秩序による支配から、わたしたちはきっと脱出していける」――サスキア・サッセン(社会学者)
「脱成長は、21世紀のもっとも重要な思想のひとつである。本書はその思想がコンパクトにまとまっている。明快で、タイムリーで、今すぐ読むべき1冊」――ジェイソン・ヒッケル(人類学者)
「脱成長が経済だけの問題ではないことを、本書はありありと描き出す。脱成長とは、わたしたちがどう生きるか、どう行動するか、そしてどう世界を作っていくかという問題なのだ」――アルトゥーロ・エスコバル(人類学者)
「本書は、現状の否定や批判で終わらずに、その先へと大胆に踏み込んでいる。”で、僕らにできることはあるの?”という、よくある声に教育者としてどう答えればいいか、著者たちが見事な手本を示している」――マニーシャ・アナンシャラマン(セント・メリーズ・カレッジ・カリフォルニア教授)
みんなの感想まとめ
脱成長の概念を分かりやすく解説し、実践例を通じてその必要性を強調する一冊です。著者が提示する脱成長のビジョンは、経済だけでなく、私たちの生き方や社会の構築にまで及ぶ重要なテーマです。読みやすい文体で、...
感想・レビュー・書評
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本書は、脱成長の基本ビジョンが分かりやすく説明されるとともに、世界各地における実践例が紹介されており、入門書として適当な一冊だと思います。
ただ、「脱成長」について思うこと。
どうにかしなければならないことは理解できる。無駄なもの、ここまで必要ないだろうと思うモノやコトも多い。しかし、経済成長が良いことだ、パイを大きくしないと豊かになれないという考えが沁み込んでしまっている人間(自分だってその一人だ)が大勢の中で、政治を変え、脱成長の経済にしていくことを現実化していくのはとても難しいだろうと思う。
特に国際社会において対立の度が深まっている現在、これまで不平等を強いてきたから先進国がまずは脱成長に踏み出すべきだという議論は、国力を相対的に弱めることになりかねず、なかなかコンセンサスを得にくい状況ではないだろうか。
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養老先生のYouTube紹介で読んでみたが、本誌の脱成長の考え方、必要性は納得できた。後半の斉藤幸平氏の解説は秀逸!
では、じぶんは今から何をしようか。 -
脱成長
言行不一致を気にしすぎない。極端になると洞穴で生活しないと何もできなくなる。飛行機を使う人が環境にやさしい活動しても何ら悪くはない。
加速度的な生産拡大ではなく、資源やエネルギーの消費を抑えて、コミュニティ内で循環できる仕組みに。
協力と共有をベースに節度ある暮らしを心がける。 -
「脱成長」、英語ではdegrowthと言う。
私のような左翼を自任している人間でも、資本主義のなかで生まれ、その価値観に深く影響されていることがあるのだろう。まさしくマルクスが言ったように「存在が意識を規定」している。私自身も、経済成長をストップしたり、減速させようという意見を聞くと、抵抗を感じる。しかし、なんでも疑問を突き付け、「正しさ」の上にあぐらをかいている価値観に揺さぶりをかけるのは、ともかくも「良い」ことだ。
著者たちは次のように主張する。経済成長を重視する資本主義経済は惑星地球の限界に到達しつつある。化石燃料はいずれ枯渇する。原子力発電もウランなどの特殊な鉱物資源に依存しており有限である。発展途上にある国々の人々がこのまま先進国同様の生活水準を達成すれば資源の枯渇は必然的になる。地球温暖化によって地球環境も変わってきつつある。経済成長は、格差を縮小するのではなく拡大してきた。こうした問題を引き起こしているのは、GDPという指標の絶えざる増大(経済成長)を目指す画一的価値観そのものである。私たちは危機を回避するために、脱成長の価値観に転換せねばならない。
斎藤幸平さんが解説を書いているように、『人新世の『資本論』』と類似の主張であり、同書を読んでいる人にとっては、目新しさはないだろう。
薄い本であり、すぐ読み終わる。読んでいるあいだはなるほどと思いつつ読んだが、残るものが少なかったのも事実(これも自分が知らず知らずのうちに資本主義に毒されているからかもしれない)。
「脱成長」、これが今後大きな運動になるかは未知数だ。とりあえずこのキーワードは覚えておいて損はないだろう。 -
読みやすい文章で、あっという間に読んでしまった。脱成長がなぜ必要か、どのように実現するか提案されている。
有名なバルセロナの例も出ている。
巻末には質問への回答があり、よくある質問に対して分かりやすく答えている。
入門として、または勉強会のテキストとしてもちょうど良いと思う。
欲を言えば、もう少したくさん具体例が欲しかったかもしれない。 -
草の根ネットワークから始まる個人の行動力が必要。
GDPの成長は格差拡大につながっている。
成長は必要ない。より少なく生産、少なく消費する生活を指向するべき。
成長には、循環型、永続型、複利型がある。複利型は永遠には続かない。永続型も自然ではない。複利成長を目指すことはできない。
物資使用量と市場取引の拡大を止める。成長なしで豊かな生活を送れる制度をつくる。
成長追及は、負債、不平等、金融危機を生む。新自由主義は、自由ではなく新たなルールを作った。
成長を求めることが本能、ではない。
デンマークの自転車通勤。
グリーンニューディール政策は、緑の成長と繁栄の両方を目指している。
グリーンニューディール債を発行し、公共事業を行う。
ユニバーサルベーシックインカムとユニバーサルベーシックサービス。=全員にいきわたるもの。資格認定が必要ない。
貧困軽減が経済成長の後押しではなく、環境破壊を防ぐ目的として使われる。
ユニバーサルケアインカム=無償のケア活動に対する保障。
カリフォルニア州では、大規模な山火事が原因で、パシフィックガス&エレクトリック社が破綻した。
今は生産性の向上が企業の利潤と株主の配当に回ってしまう。
炭素税でユニバーサルサービスを賄う。労働への課税はやめる。環境破壊には課税する。
ニューディール政策のときは累進課税が効果的だった。
犠牲を強いる緊縮財政ではなく、連帯経済やコミュニティ経済を補強していけるか、がカギ。
自然界効果、ケアワーカー、子育て中の家族、自転車愛好家、ビーガン、ヒッピー、失業者、気候難民、田舎暮らし、帰納運動、などと相性がいい。
環境グズネッツ曲線は、統計データによって否定されている。
資源は安くなると、使用量は増える。これが経済成長の基本。より少ない資源でより少なく生産するべき。
市場は、汚染に対して正しい値段を付けられない。
農業から工業、サービスへと移行するにつれ、資源とエネルギーの使用量は増えた。
GDPは、環境汚染でもその対策をすれば増えるもの。無報酬の働きは計算に入れない。 -
注目している(惹かれている)斎藤幸平が書いているので手に取った。脱成長こそが私たちの直面する危機を乗り越える手だというのは分かる。スローな社会をつくり人間らしい生き方をしてウェルビーイングを維持することを目指すのは大賛成だ。グリーンな経済成長とかSDGsとかのまやかしは警戒すべきだと思う。難しいことだが人間らしくやさしいところが気に入った。
ただこの本がNHK絡みだというのが合点がいかん。
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脱成長を掲げる人々の問題意識の出発点には通じるものがあります。このまま資本主義社会を続けていれば、社会も地球も壊れてしまうーー。そこからの変革を求める気持ちは一緒だと思います。
しかし、なぜ資本主義社会だと環境問題を解決できないのか?どうやって社会を変えていくのか?という命題については、わたしはこの著者たちとは違う立場です。
著者たちの中に、経済学の専門家はいないようです。だからこそ、なぜ資本主義社会では環境破壊を引き起こしてもなお経済成長が優先されるのか解き明かされていませんし、資本主義社会において財界がいかに政治権力を握っているかについての考察もありません。そうした資本独特の運動と権力構造を無視しているため、政治闘争の重要性はかなり低いものとして扱われてしまっています。ようは「個人が変われば社会は自ずと変わる」という論調です。
著者たちは「まずは個人が変わりコミュニティが変わることで政治も変わっていく」と語りますが、そこには資本主義社会の法則がまだ貫かれているのです。だからこそ、この社会の仕組みを変えるために必要なのは明確な政治闘争なのだと思います。
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■本書のねらい
■書籍の構成(目次)
はじめに
1「脱成長」とは何か
2成長で犠牲になるもの
3草の根から変革を起こす
4道を切り拓く5つの改革
5人々を動かすための戦略
■本書の結論
□考察1:本書からの示唆
□考察2:残された課題
【メモ】 -
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241108 授業のために
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2階集密 : 331.19/KAL : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410168738
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翻訳特有のちょっと意味が分かりにくい訳はありましたが、過去を振り返るとGDPによる経済成長のイデオロギーによって世界中で資本主義というシステムができ、富裕層によっての植民地化、グローバルサウス問題、不等価交換。これ以上続けないためにはどうしたらよいか。本当に豊かさはまではいきませんでしたが、どんな解決策かが語られていました。脱成長だからいきなりあれダメ、これダメではなく、まずはマイカー規制や、都市部土日昼過ぎだけ歩行者天国を設けたり、ショッピングモールは何平米までとか、ルール作りからはじめたいですね。みんなで協力していきたくなりました。この本はたくさんの人たちに読んでもらいたいです。
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うーん。意見は同意できるが社会主義、共産主義みたく人類がみな人格者であることが前提の意見になってるんだよなぁ
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331.19||Ka
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脱成長の意味・必要性がわかりやすくまとめられている。
「人新世の資本論」の前に読む本として最適。
資本主義・消費・労働時間・差別が複雑に絡み合っている社会を俯瞰することができ、脱成長の定義がスッと入ってくる。
再生産労働に光を当てるという視点に気づけてよかった。
バルセロナだけでなくもっと他の事例をたくさん知りたいと思えた。 -
書いてあることへの衝撃は正直少なかったけど、入門編としてはとてもいいし、脱成長を旧共産主義と一緒くたにしないという意味では読んでおいていいと思う。
ただ、今後も国家が社会的共通資本を整備できるのかは私にはクエスチョンである。
国防はまだ仕方ないかもしれないが。あるいは議会制度を変えればできるのかもしれない。 -
<目次>
第1章 「脱成長」とは何か
第2章 成長で犠牲になるもの
第3章 草の根から変革を起こす
第4章 道を切り拓く5つの改革
第5章 人々を動かすための戦略
付録 脱成長に関する23の質問への回答
日本語版解説 資本主義に亀裂を入れるために(斎藤幸平)
<内容>
最近言われている「人新世」。それが地球の自然環境の破壊へとつながる、資本主義の権化であると。それを超えるためには「脱成長」が必要とする書。この本には具体例がたくさん載っている。そして、夢ばかりを語らない。先進資本主義国は、その甘い汁を離さないし(政治家と金持ちが結託しているから)、一般の我々も資本主義の先など考えもしない。しかし、地球を存続させるためには、資本主義はすでに限界を超えていて、「脱成長」必須なのだと。スペインバルセロナでは、行政がこれを実行している。草の根レベルでは全世界で始まっていると。 -
今の経済成長は搾取を産むという指摘。
成長を分解し、循環型では追いつかない現状を訴えている。
つまりは脱成長。そのためにできることを具体的に提案。
改革であり戦略ではある。
中でも労働力搾取は最もたるもので、もっと創造性のある行動に
人々はなった方が楽しいとは想像できる。
作ることが尊重される社会にはなってほしいと願うが、
現状は複利社会のど真ん中でこれはしばらくは求め続けられ、
世界レベルで共存として成長の中で判断されていくだろうと現実を見て思う。
その上でコモンズな視点は世界レベルで求められているので世代交代の潮流は感じる。 -
脱成長の定義の条件→お互いのケアとコミュニティの連帯
脱成長とは? より少ない資源、資金、環境負荷で人間の豊かさを実現すること。
資本主義社会での人間の常識→物質所有=幸福。経済成長=善、人間の本能
脱成長主義社会で目指すもの定義→中庸や、分かち合い、自然との調和。ミニマリスト的な生き方
・人間の本質的な幸せとは何かを理解する必要がある
・人の生き方は社会システムに影響される
・資本主義は人が本質的に求めているシステムではない
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