NHK100分de名著ブックス 宮本武蔵 五輪書 わが道を生きる
- NHK出版 (2021年7月26日発売)
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感想 : 12件
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Amazon.co.jp ・本 (168ページ) / ISBN・EAN: 9784140818619
作品紹介・あらすじ
わが道を極め、自在に生きる――剣術と人としての生き方を書き記した類まれなる書!
宮本武蔵(1582~1645)は、戦国時代を浪人(当時の表記は「牢人」)として生き、晩年は熊本にて細川家につかえた剣の達人である。
13歳で初めて剣の勝負をし、21歳からは都に上ったのち全国武者修行を始め、29歳までに60あまりの勝負をして、一度も敗れたことがなかったという。この時代、牢人たちは仕官の途を得るため、武名を上げる必要があり、武者修行という命がけのリクルート活動をしていたのだ。武蔵がそこで体得した剣術の極意を、晩年に著したのが『五輪書(ごりんのしょ)』である。
そこには、剣で敵を倒すための方法が書かれているが、それにとどまらず、厳しい鍛錬に耐え驕らない自分を保つための心得や、状況を見きわめ正しい判断をするための極意をはじめ、敵を知る(相手の立場に立つ)ことの重要性、突飛な手法の戒め、鍛錬の先に開ける自由などが記され、現代を生きる私たちに多くの示唆を与え、また活用できると著者はいう。その表現は文学的かつ哲学的で、それゆえに「名著」として読み継がれてきた。宮本武蔵研究の第一人者の一人である著者が、この歴史的名著を懇切でリアルに読み解いてゆく。
2016年5月に放送された「NHK100分de名著」テキストに「書き下ろし特別章」を加えた、待望の「名著ブックス」版。
第1章 兵法の道はすべてに通じる/第2章 自己を磨く鍛錬の道/第3章 状況を見きわめ、活路を開く/第4章 己が道に徹して、自在に生きる/ブックス特別章/宮本武蔵 略年譜/読書案内
みんなの感想まとめ
剣術と生き方を深く探求する本書は、宮本武蔵の実践的な兵法や哲学を通じて、現代の読者にも多くの示唆を与えます。武蔵の教えは、単なる戦いの技術にとどまらず、自己を磨き、状況を見極める力を養うことの重要性を...
感想・レビュー・書評
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中学時代に読んだ、吉川英治の宮本武蔵は、愛読書で、その後何度も読み直している人生のバイブル。
その関係で、高校時代に講談社学術文庫の五輪書も読み、独行道を生徒手帳に書き写していた。
そんな自分ですが、改めてこの書を読み、自分の理解はこれっぽっちも進んでなかったことを思い知る。
そして、常に兵法の道を外れずなども、肩に力を常に入れると言う意識だけを得ていたように思える。
歳を重ね、吉岡流などない等の数多の俗説を読み、虚像とおもっていたが、稲葉稔のさらば武蔵を読んでまた、万理一空をしり、自分のなかで武蔵熱が再燃。そこから、この書に出会って、窮屈な力むだけではない、合理的かつ自在な道を行く武蔵像を知り、益々学び直したいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エンタメとしての宮本武蔵とは別の姿。
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『五輪書』はすごい本だった、ということが、ポイントが絞られてよく伝わってくる。『五輪書』の原文を読むかどうかはさておき、武道をやっている人間は、その内容について、一読の価値はあると思う。
大前提として、『五輪書』が、特に剣術での実践を中心とした武術書であることが、当たり前と言えば当たり前だけれども、意外だった。現代では、その精神論が強調されて、ビジネス書の文脈などで読まれることもあるが、この本を読むと、あくまで武蔵が実践で戦った剣術家であり、その中心は武術書であることがよく分かる。
「地・水・火・風・空」の五巻からなる『五輪書』は、その大部分「水・火・風」の三巻が、剣術の鍛錬法と兵法、各流派の欠点の指摘を中心として武術論になっている。「水の巻」では、一武士として戦ううえでの、剣術の基本を示している。続く「火の巻」では、一人による剣術を敷衍する形で、多勢対多勢の合戦における戦い方まで広げる。最後に、「風の巻」では、自身の実践経験から、当時の他流派それぞれに見られる考え方の欠陥を指摘する。
自分も武術をやっている身からして一番面白かったのは、やはり実技書である「水の巻」だった。様々な流派に、様々な型があれど、究極的には五種類に分類されるという「五方の構え」。とはいえ、実践においては、構えというのはあってないようなものだとする「有構無構」。「手」の「生き死に」。「目付」に関する「観」「見」の二種類の違い。
古流の武術をやったことがある人間なら、なんとなく聞いたことがある言葉や概念が、ここまで体系的にまとまっていたことを、そもそも知らなかった。それくらいに、わかりやすく、かつ、合理的に整理されている。
他にも、武道をやっていれば、感覚的には知っていることについて、もう名前がついていたんだ、という発見もある。「火の巻」で紹介される「三つの先」など、感覚的には知っていたけれど、改めて名前がつけられて、きちんと説明されていて、ものすごく納得感があった。
とにもかくにも、武士としての生き方や精神論以上に、武術の技術指南書としての『五輪書』の魅力が、この上なく伝わってくる一冊。ある程度の武道経験者で、本を読むことに抵抗のない人には、一見の価値があると思う。 -
サラッとしか読んでいないが、勝ちにこだわる思考は日々生きるうえでも参考になった。
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K図書館+アバタロー氏
1986年出版
五輪書の解説本
武者修行で体得した剣術の極意を晩年に書いた本
《著者》
1582~1645年播磨生まれ
安土桃山~江戸時代初期
江戸時代の剣術家、芸術家、ニ天一流兵法の開祖
巌流島の戦いは小説によるフィクション
《内容》
・地の巻 兵法の道、総論
正しい道の地盤を固めることを説く
自分の来歴
兵法とは何か(孫子は集団としての行動を説くが、武蔵は個人としての武士の生き方を説く)
五輪の地水火風空の由来
諸芸、諸職の道(大名に仕えている名人と交流があった、達磨をかいた)
・水(すい)の巻 剣術術理、五輪書の核
地道な鍛錬によって精神と肉体をコントロールすることの重要性について説いている
自分でやってみなさい、よく考えなさいと
・火(か)の巻 戦い方の工夫
主導権の握り方
あらゆる手を尽くす
自分に有利な環境で戦え
・風(ふう)の巻 他流の誤りの批判と直道
偏った考えや思い込みを捨てよ
本来の目的を忘れないこと
小手先ではなく基本を磨く
・空(くう)の巻 修する道と開かれる世界
鍛錬を積み重ねていくことを説く
自分の道を突き進んだ先に真の自由が待っている
《感想》
原文はかいつまんで載せている
どの部分が解説なのか、背景なのかがわかりにくい
もう1冊、同じ著者が書いた本に原文が掲載されていたので、照らし合わせることができた
現代のビジネスでも通ずることがあり世界中で読まれている
やみくもに勝負に勝てた訳ではなく、日々の努力の積み重ねでよい結果がでた訳だ
筋が通っていてよいと思う
風の巻で秘伝化することを否定していたが、17世紀後半に二天一流の秘伝となってしまった
そして流派だけで受け継がれ、史実を離れた虚像が広まり、武蔵を知る人々が亡くなると逸話が語られるようになったそうだ -
剣の道という指南書ではなく、生きる上での究極の教えだと思います。今年こそは吉川英二の武蔵に挑戦してみたい!
著者プロフィール
魚住孝至の作品
